ファッションは文化なのです
みんなと知り合ってなかなかな時間が経ちました。同じ背丈くらいだった男の子たちはもう見上げないといけない位に大きくなりました。中等部なので声変わりもしていてあのソプラノボイスが変わる瞬間に出くわしたりしました。びっくりなのです。
私は女性としては高いほうでここはママに似たのでしょう。パパも背が高いのですが筋肉がないので少々頼りなく見えがちです。が、ホントはすごく強いナイスガイなのは家族が知っていればいいと頭をなでてくれます。
紙と鉛筆を持ちながら私は唸っている。ここら辺の洋服はウールやカシミヤ、コットンなど生地が現代日本と大差ないのはありがたいのだけれど、量産化はしていないからおしゃれよりも長く使えて動きやすいという機能性の高いものが多い。ドレスは別としても。
「…フリルを沢山つけて…そうするとコストがかかるからその分のお金を考えなきゃいけないのです…レースを裾につけるくらいに抑えて…自分が使うものなので華美な装飾はいらないのですがどうせなら可愛いものがいいです…バルーンキュロットとかでいいですかね…うむむ…」
だからこそ、異端だと言われようとも私は着たい服が作りたい。まずは作業着から、とデザインを起こしている。あまり絵はうまくないのですが、わかればいいんです。
「よっし、これで型紙取って作り始めまっしょい!」
パーツごとに型紙を作り、用意した布を裁断していく。どこかの国では型紙なんて取らずともサイズピッタリに作ってしまう凄腕もいるらしいのですが、私にそれは求められていないのでスタンダードに作るのです。
ミシンが布を打ち付ける音を聞きながらボーっとしていると部屋のドアがノックされる。
「はーい?」
「お姉ちゃん、そろそろご飯だよ。キリがいいなら今食べようよ。」
「うん、これが終わったら行くね。…よし、できた。」
ブラウスができたのでトルソーに着せてリビングに行くことにします。




