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私の終わり
のっけから主人公死にます。
あんまりグロくはないはず…。一応注意です。
ある、雨が降っていた夜のことだった。
「…え?」
目の前に迫ってくるトラック
スローモーションで流れる風景
突如襲い来る痛みと
赤い視界。
(…痛い…)
動かせない体に開かない瞼
死期を悟り後悔が沸き上がる
私はこの世の最後にお世話になった人達と
もういない両親
想いを告げられずにいたあの人に
会いたいと思った。
(願わくは、私と関わった人が不幸になりませんように。)
そして、来世では
(できるのならば、幸せに過ごしたいなぁ…)
そう祈りながら私の意識は溶けるようになくなった。