愛した風景
嘘と共に生きていく
大切な人さえ欺いて
そうでもしないと絶対に
誰かが「死」へと向かってしまう
だから嘘と共に生きていく
境遇がそうさせるから
かつて愛した風景は
仲の良い父母の背を見て育ち
一家の頼れる長男で
社会の汚れを目にしても
自分を信じて戦う姿
自分に負けずに戦う姿
嘘なんかに縁はなく
誠実や愛を信じる心
誠実や愛を感じる心
家族の皆が幸せ感じて
明日に希望を抱く日々
今日も理想と現実の
確かな隔てに涙して
理想は希望にならなくて
妄想的な夢へと変わりゆき
かつて愛した風景は
今日も儚げに散っていく