甘いのを書く練習をしてみたら、自分の文才に絶望した。
友達に甘甘の小説を書いてくださいなっとリクエストしてそれに触発されました
まだ連載物書き始めたばっかりなのにこんな…
甘い話の練習として見て頂ければ幸いです。
文才のない文に興味の無い方、ほのかに甘いのを読みたい方はバック推奨です。
「す、好きです! 付き合ってくらひゃい!!!」
「え・・・? 」
どうしてこうなった! どうして俺の目の前にクールで通ってる鍔巴 菫さんが真っ赤な顔してらっしゃるのでしょうか…
「だめ………でしょうか…?」
そんな涙目な上目遣いでお願いしないで下さい…無理、可愛すぎる…これ断るのなんて俺じゃ無理だ。何この可愛い生物、お持ち帰りはOKですか?って何考えてんだ俺! しっかりしろ!
「あの…一応聞くけど、告白相手は俺でいいの? いつも近くに居る詩歌じゃなくて? 」
「はい! 私はあなたが好きにゃのです! ですから付き合って下さい。」
また噛みましたよこの可愛い生物は…俺を萌え殺す気じゃないのか…? というかそれより今後の対応だよ、おい。何かの罰ゲームとかじゃないよな! 周りは…人の気配は感じないな( そんな能力ありません )。なんだ…じゃあマジであの鍔巴さんが俺に告白してくれてるってことかっ! この世の春がキタァァァァ!!!
「…分かりました。お付き合いしましょう。」
「えっ…本当ですよね? 嘘じゃないですよね! やったぁ♪ じゃあ…んっ~…」
何故だ…何故この子は顔を真っ赤にして手を後ろで組んで目を閉じて顔を前に出してるんだ…まるで何かを待ってるかの様に…
~観客side~
時は少し戻ります。
僕の名前は束嶺 詩歌。さっきからこの教室でおろおろしている鈴基 鎬の親友である。
数週間前にともえさん本人に頼まれて、どうすれば鎬を落とせるかとか、鎬の好みとか根堀り葉堀り聞かれ。今日はともえさんの親友のA子とB子が僕を捕まえて、最後まで見るよう念を押されたわけだ…
『す、好きです! 付き合ってくらひゃい!!! 』
「流石親友情報ね。あんなうろたえた鈴基くん見たことないかも…」
「だねー。流石にすずちゃんもすみちゃんの魅力にはたじたじってやつですかー。」
「伊達に9年も友達やってねーよ。あいつは直球苦手だかんな。あとB子、その言い方あいつに言うなよ? 色々こえぇ。」
「B子言うなしー! 私にはちゃんと尾田 篤子という名前がー…」
「B子諦めなさい…恨むなら“尾”という漢字を“び”って読むのを広めた某忍者漫画を恨みなさい。」
「A子ー…それ相手が大きすぎてやる気失せるよー…」
「そろそろ鎬も動くんじゃないか?」
『だめ………でしょうか…?』
「すずちゃんまた固まっちゃたよー? 」
「あぁ、ともえさん…追い討ちしちゃったからな。」
「ともえの魅力に私ですらやられそうだわ…」
「おい、このタイミングで興奮すんな。ばれたら僕が危ねぇんだから…今はこんな状況だからこっちまで意識来てないけど、いつもならばれる位置なんだからな? そこんところ弁えて行動してくれ。」
「大丈夫だよ、しーか。私達はもう一蓮托生でしょ? 死ぬときは皆一緒さ。」
「もう…しぃちゃんは心配しーだなー。大丈夫だよー、すずちゃんなら許してくれるさー。」
「まぁ最悪矛先をB子に逸らすからいいか…」
「ちょ…何をする気さー。」
「あんたら、ちょっと静かに。会話聞こえない! 」
『はい! 私はあなたが好きにゃのです! ですから付き合って下さい。』
「鎬おちたな…」
「なんで分かるの? まだ断るかも知れないじゃない。」
「…鎬は可愛いものが大好きなんだよ。そんな男があんな可愛いのをほっとくわけないだろ。」
「それもそうだわさねー( 背格好だけならしぃちゃんのがそういうの好きそうなのにねー )」
「B子…お前今すっごく失礼なこと思わなかったか? 」
「そんなことないのさー。ほらほら進展するよー? 」
『えっ…本当ですよね? 嘘じゃないですよね! やったぁ♪ じゃあ…んっ~…』
「おい! こんなのは聞いてないぞ! 誰だこんなの吹き込んだのは! 」
「A子だよー。」「B子に決まってるじゃない。」
「よし。お前ら、後で説教な。」
「「え~………」」
「当たり前だバカヤロウ共! 」
「野郎じゃないもん…」
「進展を早めただけなのにー。」
~~sideout~~
どうするどうするどうするどうするどうする…………
なにこの状態…据え膳ですか。いきなり過ぎません…?
もうあれしかないな…最終手段だ。
俺は鍔巴さんの頭に手を置き、髪をなでるように滑らしていった。
詩歌の妹の雛歌はこれをやったら機嫌が悪くても恥ずかしいのか顔を赤くしながらだが機嫌を直してくれる。俺の知ってる唯一の女の子をあやす方法だ。
数回なでていたら、鍔巴さんが真っ赤だった顔をさらに真っ赤にさせながらこっちを見て目をパチパチさせてる。落ち着いたか? なでながら俺は声を紡ぐ。
「鍔巴さん、急にそういうのは流石に答えられないよ…」
「むぅ…じゃ、じゃあ下の名前で呼んでもらってもいいですか? 私も鎬くんって呼びますから。」
「まぁ、それくらいならいいかな。えっと・・・すみれさん。」
「ダメです。すみれです。罰として私をぎゅってして下さい。」
「うぅ……その…すみれ? ぎゅっとする前に俺がすみれにぎゅってされてる気がするんだが。」
「はぅぅ……きっと気のせいです。さぁ、早くぎゅっとして下さい。」
あの…すみれ? キャラ変わってませんか? まぁこれくらいの無茶ぶりは詩歌でよく慣れてるし、大丈夫かね~…まぁ可愛いからいいや。すっぽり収まるから落ち着くな~…ん? 何か外に違和感が…
「まさか人なんて居ないよな、こんな放課後に。」
ガタッ!
「よし。そこの3人出て来い! 今すぐ! 」
こそ~りと出てきたのは親友の詩歌、すみれの友達のA子とB子である。
「これはこれは、ABCとお揃いで。おい詩歌いつから居た? 」
「えと…お前がともえさんに呼び出されたくらいから? 」
「それってつまり最初からって取っていいんだな? 他の二人も何か言いたいことがあるなら聞いてやるぞ? 」
「鈴基くん、聞いて。私達はともえから告白するのを手伝う様に言われて、しーかを巻き込んで調査するとかそういう後方支援の部隊なの。だから作戦の結果が気になるじゃない。」
「A子の言い分がもっともなのー。すずちゃんなら私達は許してくれるよねー? 」
「てめぇら、その私達に僕が含まれてないぞ。何逃げようとしてんだよ。だからやだったんだよ、覗くのなんて。」
「まぁ詩歌はこんなこと好んでやるような奴じゃないと信じてやるが…なぁすみれ、A子とB子の方はどうなんだ? 」
「………」
返事がない、ただの屍のようだ…
じゃねぇよ…なんか顔真っ赤のままぽ~っってどこか焦点合わない虚ろな目になってるよ!
そういえば説教してる間、無意識にぎゅってしたままいじってたけどこんなことになるなんて…
「よし、決めた。A子とB子はすみれを家まで送ってくれ、いきなり俺が連れてっちゃ色々まずい。」
「分かったよー。」「了解。流石にこれはね~…」
「詩歌。今日お前ん家行くかんな? おまえらの罰は雛ちゃんにやってもらうことにしたから。」
「ら?ほわい、なぜだよすずちゃんー。私達はしっかりすみちゃんを家に送るという罰をー! 」
「罰? はっ? 笑わせんな。それはこの状況を作ったお前らの義務だ。履き違えんな。大丈夫だ、A子とB子の罰は二人で一つにしといてやるから。ちょっと噂を流すだけだし。」
「失礼だけど鈴基くんに噂を流すほど、人脈なんてあったかしら? 私の記憶が正しければ仲いいのなんて一握りじゃ…」
「その為の雛ちゃんだ。まぁ楽しみにしとけ、広まらなかったら罰はそれまでだから安心していい。詩歌は雛ちゃんに『お兄ちゃんなんて大っ嫌い! 』って言ってもらうからな。覚悟しとけ? じゃあ解散! 」
おまけ?後日の情報をちょちょっと
二人は無事カップルになり。よく五人グループで活動するところが見られるように。
詩歌は妹の雛歌からのセリフにより一週間凹んで、ネガティブのまま生活した。
A子、B子は百合疑惑が発生し本人が否定するも、陰ながら応援する団体が小さいながらも発生した。
雛歌は『まだ結婚はしてない』という自論を持ち出し、未だに鎬にべたべたしてすみれをもやもやさせてる。
鎬は生活の配分が すみれ:詩歌:自分:その他=4:3:1:2 という風にシフト。その他は生活すべてのことである。
すみれは鎬ぞっこんが深刻化。毎日が幸せです。
裏話
途中まで友達と同じく、ぶったおれて看病って風になってました
鎬の前までの分配は 詩歌:自分:女の子:その他=5:1:2:2でした
女の子に気を遣うって意味で。やましい意味合いはないよ!
A子の本名は 栄町 涼子って名前だったり・・・
ここまでお読みいただきありがとうございます。
評判が良かったら調子に乗って続きやら書くかもしれませんが今のところ続編は考えておりません。
最後は宣伝です。
私のリクエストに答えていっぱい書いてくださるお友達はこの方
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