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沖田総司総司の密かな自慢

土方歳三 の食え食え攻撃に ウンザリしている 沖田総司ですが、




道場で一汗かいたあと、

心地いい風が縁側を抜けていく。


「……やれやれ。今日の総司は本気だったな」

永倉が肩をぐるりと回すと、

その総司は木刀を片づけながら無邪気に笑った。


「えへへ。永倉さん相手に手を抜くなんて、むりでしょお」


「見るだけで疲れたぞ」

原田はぼやきつつも、どこか誇らしげだ。


斎藤は無言で汗をぬぐい、縁側に腰を下ろして大きく息をつく。


「はい、きな粉団子」

包みを開くと、甘い香りがふわり。


「待ってました!」

左之助が真っ先に手を伸ばす。

永倉は懐から炒り豆を取り出し、得意げに言った。


「団子だけじゃ足りねぇだろ?」


斎藤は静かに酢昆布を一枚取り、

口に含んだまま三人を見る。


「斎藤さん、なんかその食べ方、通っぽいですね」

「……酸味が疲労回復にいい」


左之助も酢昆布をかじってみる。

「へぇ……ん、んんっ! すっぱっ……!」

「顔が歪んでるぞ」

永倉が豆をぽりぽりとかじる。


総司は団子を見て小さくうなる。

生き返るーー。


「あー、でもよ総司、それくらいにしとけ?

 夕飯入らねぇと、また土方さんが――」


「うぇー、あれ、ほんと勘弁してほしいー」

総司はケロッと笑った。


湯呑みにお茶が注がれ、湯気が夜風に揺れる。


「今日も無事に稽古終わったし、おやつもあって……至福だよね〜」

「だな。こういう時間が一番いい」


左之助が伸びをする。


「…普通の量ならね? 僕ちゃんと食べられるのに。

 土方さん、やりすぎなんだよぉ」


永倉が団子の串を振りながら言う。

「俺は総司、無理に太らなくても、今のままで充分やれると思うぜ」

「うん、竹刀交えてりゃ分かるよ」


「そうでしょ!?

 近藤先生も土方さんも、最近道場来ないんだもん。

 僕の体力とか筋力とか、忘れてるよねえ」


左之助が苦笑する。

「あの二人が総司に“体力つけろ”って言うのは……まあ、へんだよな」


「そうなんだよ。僕さ、その気になれば――

 近藤先生も、土方さんも、秒殺できるよね。まあ、やらないけどさ」


「それはもう、大人の事情だな」

永倉が笑った。


「それに、一緒に走ったらさ。

 もう言うまでもないよね? ぼく圧勝〜」


「まぁ……そうだな」

原田が苦笑まじりに相槌を打つ。


総司は首をかしげ、唐突に四人へ聞いた。


「でさ。

 僕、痩せてる?そう思う?」


斎藤・永倉・原田の三人はぴたりと言葉を止め、

互いに目を合わせた。


ゆっくりと、三人同時に首を横に振る。


「……いや、思わねぇな」

「確かに細いけどよ。痩せてる、とは違うな」

「脱いだらすごいしな」


三人の視線がじわじわ総司に集まる。


(ふふふ〜ん)


総司は団子の串をくるくる回し、得意げに笑った。


「だよね〜。なのにさ、近藤先生も土方さんも、

ぜんっぜん僕を見る目アップデートしてくれないんだよ。

いつまでも弱っちい頃のまんま扱われるんだよねえ」


――まあ、いざとなったらパァーッと脱げばいいか〜♪


と上機嫌の沖田総司。


笑い声が、夕暮れの道場にやわらかく響いた。

そうなんです。 沖田総司は 新撰組の看板剣士 毎日しっかり 稽古にはげみ

 それは 見事な 、、 と思います。

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