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執事の羊くん  作者: 碧瀬まど
第2章

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33/42

きっとそれだけじゃ

男達から追われる朝陽。逃げ続けるも、ついに追い込まれる。

 本家にいた頃は、狙われることもあった。けれど、外に出ること自体が珍しかったから、まれにある外出時だけ気をつけていればよかった。

こちらに来てから、身の危険を感じることはなかったから油断していた。

全霊服従の力を得て、思い通りに事を成したい者はいつの時代もいる。歴代の力の持ち手は、いつもこの能力を持つことに加え、外部から狙われることへの苦悶が大きくあった。

柊家を従わせる理由のひとつであるが──。

 ピエロ面の男達もアジトにたどり着いて気が緩んだのだろう。車から降ろされ、目の前の倉庫の中に足を踏み入れる直前に、朝陽は隙をついて逃げた。ピエロのお面は、視界が悪いらしい。しゃがみ込むと一瞬、朝陽がどこに行ったかわからなくなったようだった。

いざ逃げてみると、朝陽を攫いに来た者達だけではなく、倉庫から幾人もの男達が現れた。もう何人に追われているのかわからない。

倉庫街の奥に追いやられた朝陽は逃げ惑うも、式を飛ばそうとした。しかし辺り一帯魔力を使えないようにあらかじめ準備されていたのだろう。式を放った瞬間、それは地に落ちた。

力を使えるタイミングもあるかもしれないが、朝陽の力は有限だ。使う度に、朝陽自身も弱体化する。むやみに使うこともできない。

それに──羊一の助けも期待できない。自ら『下校のチャイムが鳴るまで』と制限をかけて羊一に力を使った。制限をかければかけるほど、より強固な力となる。その時を迎えるまで、解除もできない。しばらく羊一は助けに来られないだろう。自力で倉庫街から抜け出す手段しか、朝陽には残されていなかった。

辺りに人がいないのを確認してから、朝陽はまた走り出した。

何度も何度も、倉庫の中、トラックの後ろ、積み荷の陰に隠れながら、もう少しで倉庫街を抜けるところだった。


「いたぞっ!あっちに逃げたぞ!」

「『……っそこから30分動かないで!』」


視界に入った男達は顔をさらしており、力を使ってその場に足止めした。無力化の鉱石の範囲外になったのだろう。


「ははっ、やっぱりその力はすごいね」


後ろに気をとられていて前を見ていなかった。前方には気味の悪い笑みを浮かべた男が片手に火炎、片手に無力化の鉱石を持って朝陽へと歩を進めていた。


(あともう少しなのに……、でも……)


一か八か、このまま進むか──進めば火炎に捕らえられるか、力を使ったとしても無力化されてしまうだろう。

朝陽は、倉庫街へと逃げ戻るしかなかった。

 ピエロ姿の男からは身を隠し、顔をさらしている男には力を使い足止めした。あと1度でも力を使えば、逃げる体力がなくなってしまうかもしれない。羊一のブレスレットもつけているが、魔力供給が追い付かない。

朝陽はそばにあった倉庫に入り、奥へ奥へと逃げ込んだ。たくさんの人の背より大きな積み荷が置かれており、迷路のように進んでいく。しばらくは身を隠せるかもしれない。その間に少しでも回復して──


「東雲朝陽くーん、ここにいるのはわかっているよ」


キーンと拡声器でも使っているような大きな声が響き、朝陽は身を震わせた。その声を合図に、今までの比ではないほどの足音が聞こえて来た。朝陽がここにいるとわかって、分散させていた男達を集結させたのだろう。

朝陽はすぐに逃げようと立ち上がるも、足がもつれてうまく走れない。走り続けていたから、足も限界に近い。

壁に添うように逃げていると、2つの扉の前に行きついた。


(ここに入ったら、逃げ切れるかな……)


この扉の先が別の入り口に繋がっているか、それともただ地下室へ繋がっているのか。

もう賭けるしかなかった。そこまで足音が迫っていた。朝陽は左側の扉へと逃げ込み、薄暗い照明の中階段を降り、細い通路を右へ左へ進み──


(……行き止まりだ)


肩で大きく息をしながら、痛む足を引きずりながらでも、引き返すしかなかった。


(さっきのところを逆に曲がれば)


来た道を戻り、逆側の通路を進み、広い通路にでたものの、だだっ広く、古い廃材が散らばる部屋に行きついただけだった。

早く逃げなければ──焦燥も、恐怖も、今はただの足枷だ。

朝陽はぎゅっと強く拳を握りしめ、再び走り出そうと振り返った。


「見つけたよ」

「……っ」


けれどひとつしかない出入り口に、すでに男達が立ちはだかっていた。


「追いかけっこは終わりにしようか。大丈夫、君を悪いようにはしない。大事にしてくれる人のところに連れて行くだけだよ」


それは、その者の望む通りに朝陽が力を使えば、だろう。なにをさせられるか、わかったものではない。

一歩一歩、男達が近づいてくる。距離を詰めないように朝陽が後ずさるも、すぐ後ろの壁に手を付いた。


「さ、行こうか」


ピエロ男の手が朝陽に伸び、朝陽に触れようとしたところだった。


「うあぁぁぁぁぁぁぁっ!」

「こっち来るなぁっ!」

「ぎゃあぁぁぁぁっ!」


火炎が上り、あちこちで男達が自身の影に飲まれていく。


「なんだ、貴様らは」


朝陽の影が大きく膨らみ、それは朝陽を守るように包んだ。


「私の主に何用だ」


その影の中からゆっくりと、羊一が姿を見せた。


「来た、奴が来たぞー!全員臨戦態勢に入れー!」


気味の悪い男の側近が男達に命じる中、トッと影から抜け出た羊一は、朝陽を後ろに隠した。


「遅くなり申し訳ございません」


男達から目を離さない羊一の、背中しか朝陽には見えない。けれどその背中に大きな安堵して、朝陽は膝から崩れ落ちそうになった。


「大丈夫ですか?」

「……ごめっ」


朝陽の腰に手を回した羊一は、朝陽を自分にもたせかけた。

男達は朝陽から、いや羊一から距離を取りつつも、周囲を取り囲んだ。


「怯むな!こちらにはこれがあるんだ、一斉に放て!」


男達が手にしていた無力化の鉱石から力を放つと、部屋を縦横無尽に駆け巡っていた火炎が抑えられていった。じりじりと、男達は朝陽を奪おうとにじり寄ってくる。

そうした中、くすりと羊一が不敵な笑みを浮かべた。


「それしきのことで、なんとかできると思っているのか?」


羊一がパチンと指を鳴らすと、火炎も照明もすべて消え、暗闇となった。


「わぁぁぁっ!」

「やめてくれっ!」


暗くて、朝陽には何も見えなかった。

けれど足もとから、建物内なのか、それともこの辺り一帯か、揺れているのがわかる。目が見えない分、耳が冴える。叫び声の中、男達を追ってなにかが蠢くような、なにかを巻き込んでいくような音が響いている。

もちろん、力の使い手の羊一はすべてを見ていた。足もとから、壁から、天井からの煉瓦がまるで生き物のように男達に襲い掛かる。壁から煉瓦の柱が伸び、壁の内側に連れて行かれる者、足もとに縫い留められる者、天井に貼り付けられる者達の阿鼻叫喚の声が響き渡る。壁を伝って必死に部屋から逃げ出した者も、足場が崩れて直下に落とし込まれる。自分の身だけでも守ろうと鉱石の力を自らにかける者もいたが、羊一の力の前では何の意味も持たなかった。力の差があまりに大きかった。


(さて、あらかたは片づけたか)


主人に仇をなす者らにはそれ相応の報いを受けさせる。そこに羊一は、一切の罪悪感も良心の呵責もない。昔から、こういうことには慣れている。

なにが起こっているのかわからない朝陽は、不安な顔をして羊一にしがみ付いている。こんなもの、見せるわけにはいかない。だからあえて暗転させた。

男達の叫び声が聞こえなくなる中、静かに手を叩く音が聞こえてきた。


「さすが、柊家さん。東雲家至上主義の姿勢は相変わらずですね」

「……お前が首謀者か?」


羊一は男の気配に、顔をしかめた。


(こいつ、混じってる──)


男には人間の気配と、魔物の気配がした。彼がどちらなのか、羊一は判別がつかない。

探ろうにも気配が薄すぎるのだ。目の前の男の顔はもう、半分溶けてなくなっている。多分、背中から腹にかけても溶けていっているのだろう。紙一枚ほどの厚さだけを残し、男は消えようとしている。


「わたしはただの御用聞きですよ。雇い主のご希望に沿ったものをお届けするのみです。今回は、ご希望の商品をお届けできず残念ですが」

「……お前、」


羊一は男に手をかざし、熔解化を止めた。グッと力を籠め、姿を戻そうとするもそう簡単にはいかない。


「おや、こんなこともできるのですね。やはりあなたは有能ですね。こちら側に来られてはいかがでしょう?」

「はっ、行くわけないだろ」


羊一が嘲笑すると、ゆらゆらと揺れる口元にも笑みが浮かんだ。


「残念です。あなた方一族も、昔はこちら側だったというのに」


(……どういうこと?)


朝陽が羊一を見上げるも、羊一の顔すら今は見えない。


「少し、話過ぎましたね。それではこれで失礼いたします。あぁ、あなたでもわたしをご利用できますよ。必要な際はどうぞお呼びください」


それでは、と男は溶け消えてしまった。





羊一に引き上げられ、地上にたどり着いた朝陽は潮風の冷たさに身を震わせた。いつもより近くにある夕陽の光が目を差す。

暗がりにしばらくいたから、明るさに慣れるのに時間を要した。

ようやく慣れて目を開くと、羊一は放った式を見上げていた。多分、男達を(がい)に渡すのだろう。

でも、それよりも──羊一の姿に朝陽は息をのんだ。


「朝陽、どうしました?ケガはないですか?」

「うん……」

「よかった……」


朝陽を抱えて歩く羊一は、顔に切り傷を負い、制服も切り刻まれズタズタになっていた。

その羊一の姿には、ひどく見覚えがあった。

朝陽がかけた『下校のチャイムが鳴るまで図書棟から出ないこと』に服従しなかったため、その咎として負った傷。朝陽の力を解除することができないまま、無理やり、その身に傷を負ってまでして朝陽を救いにに来たのだ。


「ごめん、ごめんね羊一。これ、僕が──」


羊一の頬に触れた朝陽の手は、震えを抑えられない。


(僕が、力を使ったから、羊一を傷つけてしまった)


この中に、男達と戦ってできた傷など、きっとひとつもないだろう。


「いいえ、朝陽がご無事なら、俺のことはいいんです」


ゆっくりと羊一は、朝陽の手に頬ずりした。

朝陽は、謝ることしかできなかった。そんな朝陽を優しく包んだ羊一は「大丈夫ですよ」とその背中に手を当てて、朝陽の涙が止まるまでずっとそうしていた。


「さ、もう暗くなってきます。帰りましょう」

「……うん」


痛いのは羊一なのに、慰められてしまった。自分の不甲斐なさに落ち込む。

それに──


(”あなた方一族も、昔はこちら側だったというのに”)


別邸まで鍵を使って帰る中、朝陽の頭からあの男の言ったことが離れなかった。


(あれって、どういうこと?)





羊一が風呂から上がり自室で休んでいると、遠慮がちなノックの音がした。

扉を開けると


「朝陽──」

「羊一、今日はごめんね」


ひどく落ち込んだ朝陽が、立っていた。


「せめて、これ、使ってほしくて」


朝陽が差し出したのは、東雲家の薬師が作った塗り薬だった。


「本当にごめ、ごめんなさい。少しでも、早く治ればいいんだけど」


羊一に本家の治療師に治してもらうように言ったが、断られてしまった。

多分、朝陽が叱られないように、だろう。そんなこと気にしなくていいのに、嫌だと言ってきかない。かと言って、意志を捻じ曲げてまでして行かせたくもない。

だから、自分にできる精一杯はしたかった。


「もし、僕にやってほしいことがあれば、言ってね。なんでも、できる限り、するから」


朝陽のおずおずとした申し出に、羊一の耳がピクリとした。


「なんでも、ですか?」

「え、うん……」


朝陽が羊一を見上げると、羊一はひどくキラキラとした笑みを浮かべていた。


「はい、お願いします」

「い、痛かったら言ってね?」


ベットに腰かけた羊一の前に立った朝陽は、薬を手に取り、羊一の顔にすーっと塗り付けた。

羊一は目をつむったまま顔を上げている。


「痛くない?」

「はい」


今まで塗ってもらったことはあっても、塗る側に回ったことはない。羊一の肌に触れて、朝陽は緊張でドキドキした。


「い……っ!」

「ご、ごめんね。もうすぐ終わるから、ちょっとだけ我慢してね」


傷に沁みたのだろう、羊一は微かにまぶたがピクリとした。

最大限優しく塗るも、沁みないことはない。もうすぐ終わるからねと言いつつ、頬に、額に、あごにと、傷口に順々と塗り薬をつけていった。


「はい、できたよ」


朝陽が塗り薬の蓋を閉めていると、目を開いた羊一が、そのまま朝陽の腰に腕を回して自分の方へと引き寄せた。


「ありがとうございます」


ゆっくりと、羊一は朝陽の胸に顔をうずめた。


「……引っ付くと、薬とれちゃうよ」

「取れたら、また塗ってくれますか?」


顔を上げた羊一は、甘えるように朝陽を見る。


「そうしたらまた、痛いよ?」


そんな羊一に、自然と朝陽も手が伸びた。ぎこちない手つきで、羊一の髪を撫でる。


「朝陽」

「なに?」


温かい体温に、穏やかで、いつもより幼さのある羊一。


(ちょっと、可愛いかもしれない)


この気持ちは、どこから湧き出てくるだろう。

羊一に甘えてほしいって、そんなこと思うなんて。


「お願い事、聞いてくれますか?」


緑の目が、自分にだけ向けてくる感情が籠った目が、離してくれない。


「……」

「なんでも、聞いてくれるんですよね?」


本当は、断らないといけないって、朝陽もわかっていた。





「おやすみなさい、朝陽」

「おやすみ、羊一」


朝陽の腕の中で、羊一は目を閉じた。

羊一のお願い事は、「今夜はずっとそばにいてほしい」だった。

羊一は”寝ても離さないぞ!”の意思の表れか、少しきついくらいに朝陽の背に腕を回している。

それに朝陽の胸に顔をうずめているから、さっきから羊一が息を吸うたび、なんだか恥ずかしい気持ちになる。


「あの、羊一……、こんなにくっつかなくても落ちないよ?」

「そうですね」


羊一はもっと、窒息するんじゃないかというくらいに顔を押し付け、足も絡ませてきた。


(……くっついてないと、心配なのかな)


これはなかなか時間がかかりそうだ。


「朝陽」

「なに?」


すっと目を開けた羊一は、全身で朝陽にしがみ付いた。


「もう、俺をおいてどこかに行かないでくださいね」


切実で、悲し気で、心細い声が、朝陽の胸に刺さる。


「ごめ、本当にごめんね。心配かけて」

「いいんです。朝陽が自分の行きたいところに行くのであれば。でも絶対に俺も連れて行ってください。俺が邪魔なら、少し離れたところで待ってます。だから、俺を置いてどこにも行かないで」


羊一はこれ以上ないくらいに朝陽を引き寄せた。

わかってる、羊一はきっと甘えたふりをしてるだけ。心配してくれているのも本当。そばから離れたくないのも本当。

でも今、朝陽に魔力補給させるために、羊一がこうしてそばにいるのも本当。

今日、男達から逃れるために力を使った。別邸に帰り着いたときに羊一に降ろしてもらったものの、もう自力で立てなかった。しばらくの間、羊一のそばにいて、羊一の作ったものを食べ、それでようやく壁をつたって歩けるまでになった。

この体はあまりにも不便だ。羊一がそばにいないと、ままならない。

きっとこうして、朝まで羊一と一緒にいれば、ゆっくり歩けるくらいには力が戻るだろう。


(羊一も、僕がいなくなると思って、怖かったのかな……)


必死にしがみ付いてくる羊一の姿に、自分を責める気持ちが渦巻く。でもそれ以上に、羊一を安心させたかった。


「羊一、僕、どうしたらいい?」


そっと羊一の髪を撫でると、羊一が顔を上げた。


「どうしたら、羊一、安心する?」

「……約束してください、俺を置いていかないって」


不安げで、痛いくらいに気持ちが伝わってくる。

とてもじゃないけど、こんなのただの『主人』に向けてくる感情じゃないって、朝陽にもわかる。


「約束する、羊一を置いていかない」


そしてそれに、こたえたい自分がいる。

朝陽はそう言って、羊一の額にキスをした。


「…………あ、朝陽?」


羊一が顔を真っ赤にして大きく目を開いているのを見るまで、朝陽は自分がしたことに気づかなかった。


「……っぼ、ぼくもう寝るからっ!早く傷が治るおまじないだからっ!おやすみ!」


羊一が腕の中にいるから、顔を隠すことさえできない。

朝陽は目一杯、首をねじって枕に顔をうずめた。

羊一はただただ、そんな朝陽を見つめていた。顔も、耳も、首まで真っ赤になっている。


「あの、朝陽……?」


呼んでも朝陽はこたえてくれない。

でも、さっきよりも朝陽の体温が上がっているのを、肌で感じる。それは絶対に、勘違いでも何でもない。

羊一は朝陽の首元に、手を伸ばした。触れられた朝陽は、ビクリと震えた。


「朝陽、このままじゃ寝れません。お願いだから、こっち向いて?」


朝陽は寝たふりを続けていたが、いつまで経っても羊一が待っているから、おずおずと、半分だけ顔を枕から上げた。

余程恥ずかしかったのだろう、涙目になっている。

そんな朝陽が可愛くて、愛おしくてたまらなくて、羊一はふっと力の抜けた笑みになった。


「朝陽、俺も、おまじないです」


そう言って、羊一は朝陽の前髪をかきあげて、目元にキスを落とした。


「おやすみ朝陽。よい夢を」


そうして羊一が優しく微笑むから、朝陽はすごくほっとした。

そんな朝陽の様子を見てから、羊一はまた朝陽の胸に顔をうずめて眠りについた。

甘える羊一を包んで眠る朝陽にとって、ようやく穏やかで、優しい夜が訪れた。


(朝陽の体力が回復したら……明日の朝まで我慢、我慢……)


羊一がそんなこと思ってるとは、露知らず。

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