そのわけを
煌の家に遊びに来ていた朝陽を迎えに来た羊一。そこで羊一を待っていたのは──。そして煌が朝陽を招いた本当の理由が明らかに。
羊一が煌の家に着いたのは、もう陽が暮れてからのこと。
迎えの者が来ると伝えられていたのだろう。羊一が屋敷に着くと、朝陽のいる部屋へと案内された。
「ふー……っ」
ドアの前で深呼吸した羊一は、両手で顔をほぐした。
(よし、大丈──…)
「もう、これ以上は……っ」
羊一がドアをノックしようとすると、中から朝陽の困惑した声が聞こえて来た。
「……っ失礼いたします!」
朝陽のピンチと、ノックもせずに急いで羊一はドアを開くと
「えっ、羊?」
その先で待っていたのは、チャイナ服をまとった朝陽だった。
「……………………え?」
「羊、来てたんだ」
「「お兄ちゃん、おぼうしも」」
「あ、ごめんね」
そばにいた子ども達からシノワズリの帽子を受け取った朝陽は、それを被りながら羊一へと近寄った。
「羊、すぐ帰る?僕、着替えるからちょっと待ってて……羊?」
呼びかけても、羊一は固まって動きもしない。
どうしたのだろうかと、朝陽は羊一の顔の前で手のひらを何度か振るも動かない。朝陽が右に左にと顔を動かすと、しっかりと目線はついてくる。ただ、微動だにしない。
「………………朝陽」
「なに?」
ようやく動き出した羊一は、口に手を当てた。
「すごくかわいいのですが……」
どうしてだろう。言った羊一の方が照れて両手で顔を隠した。が、すぐに指の隙間から目だけ向けて来た。
「どうされたのですか?その恰好は」
「これは、煌君のお母様が着せてくれて……」
さっと部屋の奥に顔を向けた羊一は、煌の母親を捕えたようだ。
「マダムっ!」
「えっ…あっ、羊──」
勢いよくずいずいと部屋に入っていく羊一を止めようと、朝陽は手を伸ばしたが
「ありがとうございますっ!ぜひ、こちらの服一式買い取らせくださいっ!」
「まぁまぁ♡」
朝陽は伸ばした手を所在なくぶらぶらとさせた。
他で着る機会なんてないのに、どうするんだろうと思いながら。
さて、少し時を遡り──…
「「ちあきちゃんじゃない人だー」」
ドタバタと部屋に入って来たのは、煌の妹達だった。
「こらお前ら──…」
「「きゃーっ!」」
朝陽の方へとダッシュしてきた妹達を捕まえようと立ち上がった煌に、遊んでもらえると思ったのだろう。二人はふわふわのスカートの裾を揺らしながらテーブルの周りを走っている。
「僕、翔平さんにこの子達の椅子の用意お願いしてくるね」
そっと立ち上がった智秋は部屋から出て行った。
「あいつ、逃げやがったな」
「え?」
両腕で妹達をがっしりと捕まえた煌がぼそりとつぶやいたが、妹達の楽しそうな笑い声にかき消され、朝陽までは届かなかった。
「こら、二人とも!ママが連れていってあげるって言ったのに」
「「ママ!」」
パッと煌が腕を開けると、二人はパタパタと部屋の出入り口まで走っていった。
「もー、雪果も冬嘉も待ちきれないからって突撃しちゃって」
めっ!と煌の母がふんわり叱ると、ごめんなさーいと可愛い声が部屋に響いた。
「ほら、ご挨拶は?」
「せつかです」
「とうかです」
「ママです♡」
(……お姫様がいっぱいだ)
煌の妹達は母親とお揃いの服だろう、レースがふんだんに使われたピンクと水色のワンピースドレスに、お人形を携えている。三人ともリボンやらパールやらバラの髪飾りをつけているが、それがうるさくなく、むしろつけていることで落ち着きがあるように見える。
「ごめんなさいね、二人ともどうしてもお兄ちゃんのお友達に会いたいって言ってきかなくて」
「あ、いえ、あの……」
キラキラと目を光らせた妹達は、朝陽に近づいてきた。
「お兄ちゃん、おなまえは?」
「東雲朝陽です、よろしくね」
自分より年下と接する機会が少ない朝陽は、緊張しつつもしゃがんで二人の目線に合わせた。
朝陽の挨拶に照れているのか、二人は顔を見合わせてはにかんでいる。その様子が、まるで合せ鏡のように見えた。
「二人とも、よく似てるね」
「双子だかんな」
紅茶をズッとすすった煌は、お行儀よくないわよと母親に頭をツンツンされている。
慣れているのだろう、普段の煌なら手で払っていそうなものだがツンツンされ続けている。
「お兄ちゃん、まだかえらない?」
「帰らないよ」
そうすると二人はうれしそうに笑って、見てみてと手にしていたお人形を朝陽に掲げた。
「「じゃあ、あそぼう!」」
これ持って、とお人形を渡してくる妹達の純粋無垢な微笑みに誘われ、朝陽が頷こうとすると
「朝陽、断れ」
と煌がささやいた。
「こうちゃんは、僕たちとあそぶのいやなの?」
うるうるしだした妹達に煌は明らかにひるんだ。ひるみつつ、なぜか断らせようと唸っている。
「いいよ、遊ぼう。なにする?」
一応、お客さんとして招いてくれてるから、煌は遠慮してるのかもしれない。
小さい子と遊んだことなんてないけど、煌もいるし大丈夫だろうと、朝陽は妹達からお人形を受け取った。
「「着せ替えごっこ!」」
「おい、朝陽──」
「いいよ、まだ迎えに来ないし」
「「じゃあこっちー」」
てっきり朝陽はお人形で遊ぶのだと思っていた。
妹達の部屋にでも行くのかと思いきや、連れてこられたのは衣装部屋。そこで始まったのが、リアル着せ替えごっこである。
まさか自分を着せ替えたいということとは、夢にも思っていなかった。
「先ほどは取り乱し、大変失礼いたしました。朝陽の執事をしております、柊羊一と申します」
胸に手を当て、普段よりも纏う空気に輝きを増した羊一が、煌の母に挨拶をした。
「いつも煌様には朝陽が大変お世話になっております」
そんな羊一(新たな着せ替え候補者)に妹達はワクワク顔だ。
「「王子さまみたーい」」
「ありがとう」
妹達は羊一に笑いかけられ即座に近づこうとしたが、すんでのところで煌に捕まえられ、部屋の隅へと連行された。
「こちらこそ、いつも煌ちゃんと仲良くしていただいてるようで。この子本当に智秋ちゃん以外のお友達連れてくることないから」
「うるせぇなぁ」
「「こうちゃん、てれてるー」」
「お前らも~」
「「きゃ~!」」
煌が妹達と戯れていると、智秋がそっと部屋に入って来た。
「朝陽、似合ってるよ」
「智秋君、わかってて逃げたでしょ?」
朝陽が帽子を取りながらじとっとした目を智秋に向けると、智秋はくすくすと笑い出した。
「ごめんごめん。何着着た?結構着替えるだけでも大変でしょ」
「ほんとに……」
「だから見つかりたくなかったんだよ」
どうやら妹達は二人遊び(羊一の服選別)を始めたようで、煌もこちらに来た。
「いつもこうやって遊んでるの?」
「いんや、最近の流行り。じいさんとか親父の古い服出てきて、それ片づけてたらいつの間にか」
ちらりと奥にいる羊一達を見ると、にこやかに煌の母と話し続ける羊一の後ろで、妹達がすでに待機していた。
「あの子たちの服は?」
「あれは完全に趣味。母さんがあぁいうひらひらなん着てたら、あいつらも着たいって言い出して。買い出し行ったらすげーぞ、あぁいう服ずらっと並んでやたらシャラシャラした店に連れてかれんだから」
思い出しただけでぞわぞわしたのか、煌は背中を震わせた。
「それでも付き合うもんね、煌」
「うるせぇなぁ」
(優しいお兄ちゃんなんだな)
そんなことを思いつつ、顔が緩んでいたのだろう。
お前もだぞ~、と朝陽は煌にほっぺたを引っ張られた。
「う~、もうはなひて」
「そうですよ煌様、もうお離しください」
いつの間にいたんだろう。気づくと朝陽の背中越しに羊一が立っていた。
「お前、気持ち悪いくらいにすぐ来るな」
「正直なご感想、ありがとうございます」
「褒めてねぇよ」
煌が朝陽から手を離すと、羊一は朝陽の肩を引き寄せた。
「煌様が朝陽と仲良くしてくださるのはありがたいことですが」
朝陽の肩に乗っていたはずの羊一の手は、朝陽の腰に、反対の肩に回され、朝陽は羊一に抱き込まれた。
「朝陽に勝手する前に、私の許可を得てください」
物腰は柔らかではあるがその目は違うものを宿し、物腰が柔らかな分、気圧されそうなオーラが羊一からは漂っていた。
これだけでも嫉妬するのかと呆れたような息を吐いて、煌は口を開いた。
「へーへー。お前本当に──」
「羊一」
煌がまだ話していたというのに、朝陽の冷たい声が響いた。
ゆるやかに羊一を見上げた朝陽に、羊一は目を見開いた。
「離して」
朝陽が冷淡な顔をしていたから。
「……申し訳ございません」
朝陽から離れた羊一は、膝をついて主君に謝罪した。
「いいよ」
そんな様子も介す素振りもなく、朝陽は羊一から目を離した。
(……なんか、変だ)
いつもなら、こんなこと言わない。朝陽は照れるか、恥ずかしがる。人前でしたのがいけなかったのだろうか。
頭を下げたまま、羊一は考えを巡らせていた。
嫌な感じがした。
「迎えも着ましたし、そろそろ失礼させていただきます」
朝陽の声に羊一は立ち上がるも、まとまらない頭をかかえて朝陽の背中を見つめた。
「あら、せっかくだからお夕食もどうかしら?帰りは運転手に送らせますわ」
「ですが──」
「「お兄ちゃん、もうちょっといてー」」
煌の妹達が朝陽の手をぎゅっと握った。
「ごめんね、また今度」
朝陽はそっと二人の手を離した。
「じゃあとりあえず着替えだな。智秋、着替え手伝ってやれよ。雪果と冬嘉はこいつの土産をママと見繕って来い。お前は俺と荷物取りに来い」
「え、いいよお土産なんて。むしろこっちがお世話になったのに」
「いーからいーから。ほれ、二人とも行ってこい」
「「うんっ!」」
テキパキと煌が指示すると、妹達は母の手を取って部屋からバタバタと出て行った。
「着替え終わったら二人はここで待ってろよ」
「うん」
行くぞと煌は羊一を連れて部屋を出た。
「朝陽は、どうしたというのでしょうか」
「は?」
ただただ無言で煌の後を付いていた羊一は、煌の部屋に入ると急に沈んだトーンで話し始めた。
「今までこんなことなかったのに、急に……朝陽に嫌われてしまったんだったら私は……っ」
想像だけでショックが大きかったんだろう。羊一は床に手を付いた。
そんな羊一に、少しの苛立ちともどかしさを感じ、煌は柄にもないなと思いながら口を開いた。
「お前さ、もうちょっと朝陽とちゃんと話してみたら?」
「どういうことですか?」
顔を上げた羊一は情けなく、泣きそうな顔をしていた。
「なんていうか、行動で示してたとしても、言葉で言わないとわかんねぇこともあんだろ?そういうことだよ」
「私はいつも朝陽に対して真摯にひたむきです」
即座に立ち上がった羊一は、堂々と言い放った。
「だからぁ~、そうじゃなく……。執事として言ってるんじゃなくて、お前自身がどうかってことをさぁ……、これ以上は言わせんなっ!ムズムズしてくんわ!」
「はぁ」
慣れないことをしたのだろう。ガシガシと頭をかきむしる煌の言っていることは、わかるようなわからないような。
「ほら、朝陽の荷物。戻るぞ」
羊一の胸に朝陽の鞄を押しつけた煌は、ドアに手をかけた。
「よろしいのでしょうか?」
「なにがだよ?」
ドアノブを手にしたまま、煌は首だけ振り返った。
「私に、聞きたいことがおありですよね?」
低く響いた羊一の声に、煌の目が大きく開いた。
煌からは窓から入る月の光で、羊一がどういう表情をしているのかよく見えない。けれど、その影を背負った姿に一縷の恐ろしさを感じた。
「だから、朝陽を招いたんですよね?今も、誰も部屋に寄り付かないようになさったでしょう?」
目を見開いたままの煌に、羊一はゆっくりと近づいた。
さっきまで子どもがはしゃいでいた明るさを忘れた部屋に、聞こえるのは羊一の足音だけ。
それすらも、煌にとっては脅威だった。今から聞くであろうことに怖くなったのだろう、煌は羊一から目を逸らした。
そんな煌の前に立った羊一は、ドアにもたれかかり、そっと煌の耳元へささやいた。
「大丈夫ですよ。あなただけですから」
その言葉に、一も二もなく煌は顔を上げた。
「……本当か?」
ひりつくような煌に、羊一は微笑んだ。
「えぇ、あなただけ、いえ、あなただけになります。冬嘉様も少し持ち合わせているようですが、時期に消え去るでしょう。ご安心ください」
「……よかった」
羊一からの返事に、安堵したのだろう。胸を撫でおろした煌は、いつもの元気はつらつな姿はなく、少しの幼さがあった。
「いつから、そうなのですか?」
「……覚えちゃいねぇよ。気づいたらそうだっただけだ」
フンっと鼻息荒く答える煌は、左目をゴシゴシとかいた。
「あと、悪かったよ。朝陽のこと利用するみたいにして」
「えぇ、それは正直気が悪かったです。二度目はありませんからね」
「さっきもくぎ刺してきただろうが。わかってるわ」
「念のためです。それで、このこと朝陽には?」
「言わねぇよ。心配かけたくねぇし」
「智秋様には──」
「あいつには言うなっ!」
少し名前を出しただけで、煌は目の色を変えて羊一の胸ぐらをつかんだ。
「……申し上げませんよ」
「……悪い」
気まずそうに煌が羊一から手を離すと、羊一は胸元をただした。
「ですが、この家にも少しいますよね?特にあのバラ園に」
「……あいつらは、なにもしてこねぇよ」
「そうでしょうね。あながた丹精込めて育てたバラに興味があるようですから」
「俺だって、好きで育ててるんじゃねぇよ。母さんや妹達がこういうの作って欲しいって言うから」
「えぇ、ですが冬嘉様はあまり近づけると」
「だからっ!買い物付きあったり着せ替えにも付き合って遠ざけてるっつうの!」
バラを育ててるのがバレて恥ずかしかったのか、それとも羊一の指摘に苛立ったのか、煌はわなわなしだした。
「おわかりでしたら大丈夫でしょう。あとは」
羊一は内ポケットから取り出したものを煌に渡した。
「……なんだよ?」
すっかり調子を取り戻した煌は、羊一から差し出されたものを両手で受けた。
「必要な時にお使いください。あなたなら、わかると思いますから」
「こんなちっこいものが?」
「はい」
煌は納得のいかない顔をしていたが、それだけ言うと羊一はにこやかな笑みを浮かべ、戻りましょうと、そっとドアノブを回した。
「お見送り、ありがとうございます。それに、お土産も」
「いいのです。また遊びにいらしてね」
「はい。煌君、智秋君、また明日ね」
「おー」
「ばいばい」
朝陽が門へと歩き出すと、お土産を持った羊一は一礼してから朝陽に続いた。
「さ、わたくし達もご飯にしましょう。智秋ちゃんも食べて行ってね」
「ありがとうございます」
先に食べている妹達のもとへと足早で向かう母親に聞こえないくらい距離を取ってから、煌が智秋に視線を向けた。
「あいつら、どうなるかな」
「あんなに悩んじゃってね。本人はわからないものなのかな」
「お前なんであんなこと言ったの?もうなにも言わないとかさぁ」
「羊一さんがなんとかするよ、きっとね」
「お前、ちょっとは助けてやろうとか思わねぇの?」
「でも、自分で気づかないと、意味がないから」
振り返った先はもう闇に包まれ、美しいバラに影が落ちていた。いつもなら豊潤なバラの香りが、今日はいやに漂っていた。
煌の家から離れた茂みで開いた鍵で、朝陽と羊一はすぐに柊の別宅へと帰り着いた。
「おかえりなさいませ、朝陽様」
「ただいま」
先に戻っていたじいに出迎えられ、朝陽はコートをじいに預けた。
「羊一」
「はいっ、なんでしょう朝陽」
先ほどの失態を挽回しようと、気合いっぱいで返事をした羊一は
「煌君のお家でケーキたくさん食べたから、晩御飯大丈夫」
「……あ、はい」
撃沈した。
ベットの上で窓から月を眺めていた朝陽は、ドアを叩く音に返事をした。
「朝陽、失礼します」
「羊……」
羊一ももう休むのだろう。寝間着姿であった。
朝陽のベットそばまで近づいた羊一は、明らかにしょげていた。
「申し訳ございません。俺が好き勝手言ったせいで、お怒りになったんですよね?」
「……」
朝陽は怒ってはいなかった。だから、なにも言えない。
「朝陽、今後は気をつけます。だから、俺のこと嫌いにならないでください」
「……嫌いになんて、なってないよ」
「本当ですか?」
羊一の窺うようなその視線に、朝陽は甘く心が打たれた。
「ほんと」
けれどそれを無視して、素っ気なく羊一にそう言うと、また朝陽は窓の外を見つめた。
「朝陽」
そっと足もとが沈んだけれど、後ろを振り向こうとも思わなかった。
ベットに上がって来た羊一が、後ろから朝陽を抱きしめた。
「朝陽、よかったです。俺、朝陽に嫌われたのかと思って気が気じゃなくて」
珍しく弱った様子の羊一は、隙間ないほどに朝陽を引き寄せて、その肩に頭を乗せた。
しばらくそのまま動こうともしないので、朝陽も放っておいた。
「朝陽」
肩から顔を上げた羊一は、朝陽の横顔に手をかけて、自分の方を向かせた。
ゆっくりと朝陽へと唇を寄せ、あともう少しで唇が重なる。そうなるはずだった。
けれど、できなかった。
「羊一」
朝陽が羊一の首元に手を置いて、押し返したから。
「やめて、羊一」
「……」
「今日は、大丈夫だから……もうおやすみ」
驚いた羊一を置いて、朝陽は隙間からベットに潜り込んだ。
朝陽の髪を撫でようと手を伸ばしたが、羊一はその手をそっと下ろした。
「……おやすみ、朝陽」
ゆっくりとベットから降りた羊一は静かに朝陽の部屋を出、ドアを閉めた。
(……今のは、どうして)
嫌な感じに心臓が鼓動を打つ。
いつもと違う。いつもは、拒みつつも許してもらえそうな気配があった。
けれど、今のは明らかに──
「俺、拒絶されてる……?」
次回、羊一動きます!
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