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魔女の付き人  作者: 夢の鯨
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第5話 リサ アングラウス 後編

昨日のパーティーの余韻が残るまま、朝を迎えた。まだ早朝なのにローザが起きていた、いつも朝は俺たちよりも遅く起きてくるのに、今日は早い

声でもかけてやろうか、

「リサ済まない、、リサ」

後ろから見ていてもわかった、涙をこぼしているいつも強気なのに何かあったんだろうか

「シン、いるんだろ情けないところを見せたな」

「はい、すみません隠れて」

ばれてたか。

「少し話をしよう」

「はい」

「そのさ、リサと一緒に王国に行けと言ったら行くか?」

「えっ、、、そのローザは、行きますよね?、、、いや、行きます」

「そうか、リサを頼んでもいいのか?」

「ええ任せてください」

まだ、少し疲れの取れないようなローザの目から、潤みが消えた


「私は、しばらく会えなくなる、最後に王国まで送ろう」

下唇をかみながら、ローザが「ありがとう」と言ったら、いつの間にか起きていたリサが俺の目を見た、

リサは先に聞かされていたんだろう。


そのあとローザから聞いたのだが、リサは王国の大貴族アングラウスの宗家の娘らしい、

ローザは、権力争いのまっただまかにあった、アングラウスから、リサを12歳まで預かる約束をしたらしい


しかし、権力闘争は末っ子がほかの候補者を皆殺しにして終わらせたので、リサを返せということだそうだ、俺はそのリサの使用人としてそこに行くのか。

そんなことを考えていた。

しばらくして、リサが俺のところにきて、

「ごはん、できたよ」

といったが、俺は遮るように

「平和、じゃないでしょうね」なんて言ってしまった

「そうだね」

きっとリサは、もっと不安なのに

そんな会話を打ち消ように、ローザがおれたちを呼んだ、何かあいさつでもあるんだろう


「良し、贈り物だ」意外だった、いつの間に準備していたのやら

なにもはなすこえともできま」似かわしくないほど、大きな声なので少しびくっりした、

ローザ少し寂しそうにしたがリサの喜ぶ顔を見たのか、笑みがこぼれた

「じゃあ、シンにも服、使用人服なあとは、剣と戦闘服」


ローザが俺に渡したのは、紫色の細い直剣と、たぶん魔道具の戦闘服、マフラーと黒っぽいコートみたいなやつ、あとはなぜかイヤリングも渡された。


「このイヤリングは?」

「ああ、髪の色を変えるものだ、王国は、白髪の差別がひどいからな」

「そうでしたか」

リサは少しいやそうな顔をしたから、イヤリングをすぐに収めた


その日は、いつもよりも少しだけ豪華な食事をとってすぐに寝た





次の日、アングラウスが指定した町も西門に向かった、そこでローザが話し出した。

     「リサ、シンお前たちとは一緒にいて楽しかった、ありがとう、」

ローザの目から、静かに涙が落ちた、それが光を反射して川に飛び込んだ時に見た川の輝きを思い出した、前世でじゃ失うことは少なかった、持ってるものが少なかったから、

  

      今度は、両手で持てないくらいのものをもって死にたい。


 そう思った、遠くに豪華な馬車が見えてから、ローザが、家の方向に歩き出した、そして思い出したように、振り返って「使用人は、時間に厳しくな」と言って銀でできた懐中時計を投げた、


それを見ていると、すぐ後ろに馬車が来た、


       「どうぞ、リサ様、、と、そちらの方は?」

線は細いが、がっしりとした筋肉質な白髪の老人が出てきて言った


仕方ないか、少し芝居を打とう、子供のすることなんだから疑わないだろ

「すみません、シンと申しますローザ様に拾っていただき、これまでリサ様の使用人として今していたのでローザ様に同行を許可されました。」

うまいのではなかろうか、

「そうでしたか、それではよろしくお願いします」

「はい」

リサが少し不思議そうな顔をしたが、それをすぐに収めた。


「ああ、自己紹介がまだでしたね、私はレノンコートと言います改めてよろしくお願いします」


「よろしくお願いします」


そういって、馬車に乗り込んだ、席順は後ろの席に俺とリサ、その向かいにレノンコートさんが座った、

そして、レノンコートさんが話し出した。


「その、リサ様、シン殿私は、第4妃派閥つまり、あなたたちの仲間なわけですが、あなたたちの迎えに私が選ばれたことなどを考えると、次期党首様は、あなた方から、政治的権限を取り上げるだけでなく、第四妃派閥ごと、あなた方を始末するかもしれません、そのため第四妃さまがお決めになったのは、あなた方を、王国率魔法学校に行かせることに決まりました、そこで、13歳までの間を過ごしていただき、そののち、第四妃派閥を分家にするお手伝いをしていただきたい」


「わかりました」

リサが即答した、リサは、固い決意を言葉にした。

「でも、学校にはシン君も一緒に行かせてください」


「もちろんです、では協力していただけるのですか?」

「はい」

何だ、すごい速度で話が進んでいる、てか、今の話だと俺はともかくリサは、危ないんじゃないか?


「ありがとうございます、そろそろ屋敷につきます」


少し慣れない、話をしていたから疲れた、そのあとは、多少の礼儀作法を教わっていたら、

レノンコートさんが言ったとおりに、すぐに屋敷が見えてきた。









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「ようこそアングラウスへ、」

そういったのは、若い使用人だ。銀髪の俺をにらんだが、今は絡まないらしい


建物の内装は豪華で、そして大きかった、


一通り、挨拶をしたら、反応は大きく分けて3つだった、

1つ目は、俺を見てリサを趣味の悪い奴だと軽蔑する奴ら、2つ目は温和な態度をとるもの、3つ目は無関心


はっきり分かれた、明日は学校に行くらしい、そういえば、レーナは?














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