決着!ゴブリンジェネラル!
まずは30秒しっかり使い切る!ゴブリンジェネラルに接近して二連撃、ゴブリンジェネラルの斬撃に合わせてさらに接近して…やばい接近しすぎた!ええい仕方ない、柄頭を額にぶち込んでやる!
はいクリティカル怯みモーション!ゴブリンジェネラルってあんまり怯みモーション取らなかったけどちゃんと取るんだな。…いや、そういえばマッチョ蜥蜴を投げた時に動きが止まったっけ?頭部強打によるスタンだったかな。頭に対して打撃攻撃をするとスタンが取れるのかも知れない。
そうなると柄頭による打撃攻撃もスキルで強化したくなってくるものだ。この戦闘が終わったら雑魚敵に対して柄頭の攻撃を連打してみようか。このゲームでスキルを出す方法は、たぶん一定のモーションを多用すること…だと思うしな。
さらに連撃を加えながら、時に後ろに下がって全体を見渡す。雑魚ゴブリンがいるからな。いくら雑魚だって言ってもボスモンスターが呼び出したゴブリンだから、一撃死は無くても囲まれたら危ないかも知れない。
そして安全を確保しながらも、ゴブリンジェネラルに接近してる時はその体の動きと、その延長にある剣の色を見る。ここで黄緑!見えてるぞゴブリン頭を貸せ!
ゴブリンの頭を踏み台にしてさらに高く跳ぶ。狙うは兜が無くなった丸見えのハゲ頭だ!自分でいうのもなんだが完璧な空中姿勢だ。これはクリティカル狙えるんじゃないか?なぁハゲ頭ジェネラル君、兜が無くなったとこにクリティカルで『兜割』しても耐えられるか?
「どうなんだジェネラル!もいっちょ『兜割』!」
狙い通りのATK1.5倍、クリティカル、頭ヒット!確実に決まった筈なのだが、ゴブリンジェネラルはまだ倒れない。
俺は刀を逆手に持ち直し、振り向かずに後ろに向かって刺突する。ビンゴ、さっき空中にいた時に全ゴブリンの位置関係は確認済みだ。今の刺突でもしっかり憑死斬りが発動し、バフが延長される。
「なぁジェネラル、あと1分30秒だ。長引かせたく無いから、それまでに倒れてくれよな!」
腹を斬る、腕を斬る、喉を柄頭で突いたら引きながら首を斬る!緑は避けて、さらに斬る!黄緑!『兜割』は…使えないか。ならば普通に跳んで避けて袈裟斬りにする!
あぁもう!ゴブリンが鬱陶しいな!だけどここで倒せばバフ時間が減る!ゴブリンジェネラルは…剣に白い光!?ここに来て新しい技かよ!…でも、あの構えなら袈裟斬りか縦斬りか、緑みたいに伸びてくるやつじゃなけりゃ、イチかバチかで跳んで避けられる!
まずは一番近くにいるゴブリンの喉を突いてバフ延長。そこからすぐ近くにいた二体目のゴブリンに、憑死斬りが発動しないように急所を外しながら斬り上げる。そして逆手に持ち替えながら、そのふらついた胴体を足蹴に高く跳ぶ!
俺、実は気になってたことがあるんだよ。『兜割』は刀が相手より高い位置にあれば発動できる。じゃあ高い位置にあれば構えは関係なく発動するのかってね。
答えは『発動できる』だ。現在『流剣』のバフは繋がっている。そして逆手に構えたから、今回の『兜割』は鋒が下に向いている。つまりは、真下に突き入れる挙動で発動する!喰らえ高倍率アタック!!
ゴブリンのスキルは、マッチョが使ったストレートナックルのようなものだった。緑のように攻撃範囲が広いわけではなく、黄緑のように余波が本体だったりはしない。白のスキルはただただ研ぎ澄まされた必殺の一振りだった。しかし攻撃範囲が広がらない、剣の形のままの一撃は、高く跳び上がった俺には当たらない!
「そろそろ終わりだ!この『兜割』で!いい加減に!くたばれやぁ!!」
スキルの挙動を終えたゴブリンジェネラルは俺の姿を追うように顔を上げて、高く跳び上がった俺と刀の影をその目に映す。その二つのレンズのど真ん中、ゴブリンジェネラルの眉間に向かって、俺が今出せる最高レベルの一撃が突き刺さる!
〝平原エリア3のボス『ゴブリンジェネラル』初討伐〟
〝参加プレイヤー:クノイチ〟
〝称号『一騎討ち』を獲得しました〟
〝称号『ジャイアントキリング』を獲得しました〟
〝五分間、このボスエリアはセーフティーエリアとなります〟
倒した余韻に浸らせてくれるってわけね。ありがたくもらっておこう。それじゃあ称号、ドロップアイテムと経験値の確認だ!
まずはドロップアイテムから。
◇
小鬼将軍の胸部甲
小鬼将軍の右腕甲
小鬼将軍の左脚甲
小鬼将軍の剛骨
ゴブリンの魔石
ゴブリンの皮×3
ゴブリンの骨×4
◇
ゴブリンジェネラルの装備がそのまま手に入ったな。兜が無いのは俺が破壊してしまったからかな。下三つはたぶん通常ゴブリンのドロップ品だろう。この魔石ってのと、ホーンラビットの角は数が少なかったし、これがレアドロップってやつか。それにしても装備は確定で手に入るのかどうか。まぁ破壊しなきゃ手に入るのかな?それじゃ、装備品の能力も確認していこうかな!
◇
小鬼将軍の胸部甲
補正:DEF10(特殊)
ゴブリンジェネラルが用いていた、胸部を覆う腕甲。
敵の攻撃を胸部甲で受ければ敵を傷つける。
非常に硬いが、形状の問題で胸部しか守れない
◇
小鬼将軍の右腕甲
補正:DEF10(特殊)
ゴブリンジェネラルが用いていた、右前腕を覆う腕甲。
相手の攻撃に合わせて弾けばパリィができる。
非常に硬いが、形状の問題で右前腕しか守れない
◇
小鬼将軍の左脚甲
補正:DEF10(特殊)
ゴブリンジェネラルが用いていた、左下腿を覆う脚甲。
相手の攻撃に合わせて弾けばパリィができる。
非常に硬いが、形状の問題で左下腿しか守れない
◇
DEF補正が高いけど小範囲しか守れない装備ってことか。範囲が小さい変わりに装備部位で攻撃を弾く、攻撃してきた敵に反撃することができるというわけだ。
この装備を見た感想なんだけど…まぁ、腕と足は使いやすいな。実は食らわない立ち回りを繰り返してたせいで、全体のDEFは必要ないのでは?なんて考えてきたところだった。その点この装備は全体的にDEFを上げるわけではないが、一部位のDEF補正が高く、盾のように扱うことができる。胴体の装備は、そもそも胸部で受けるという選択をとること自体が怖すぎるからな。もし貫通されたらその下にあるのは心臓部、つまり弱点だ。心臓を一突きされても死なないかもしれないのがこのゲームだけど、俺の憑死斬りみたいなことができる奴がいるかもしれない。そもそも、弱点に攻撃を受けるとダメージが上がることは予想がついている。
まぁ、どうせ食らわないならどの装備でも一緒だし、見た目を合わせるために装備するか。
装備品の見た目がある場所にしか補正が働かないタイプ。3部位装備したからってDEFが30上がったりはしない。




