表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
41/60

脱出

俺は全力でシールドを練りムキダッテの突きを盾で受けたがそのまま吹き飛ばされた。そのまま轟音と共に石壁を突き抜け地下の廊下へと叩き出される。この威力、シールドを練っていなかったら即死だったろう。あいつは俺を本気で殺すつもりだ。この爆音を聞きつけ直に衛兵も来るだろう。最早勝ち目は無い。


俺は剣を納めメナの方へ前廻り受身で転がり近づくと彼女を抱えムキダッテの剣を避けながら全力で壁の穴から逃げ様と試みた。


「無駄だ」

ムキダッテが剣を向けると壁を銀色のスライムが塞いだ。ムキダッテの使い魔メタルスライムだ。

このカスまだ生きてやがった。邪魔だ。シールドを練りタックルで突破しようとしたが、分厚すぎる。ドアへ寄り付くにはムキダッテを横切らなくちゃいけない。とても無理だ。今度こそ俺の人生終わりなのか?こんな所で誰も守れず死ぬしかないのか?絶対に嫌だ。


俺はメナを地面に下ろし迫り来るムキダッテに全力の抵抗を試みるべく剣を抜いた。

低い構えから前へ転がり足を斬る!


しかし剣は虚しく弾かれた。ムキダッテのスキル、金属化だ。このスキルで斬られるであろう箇所を咄嗟に鉱質化させたのだ。ムキダッテは逆の足で俺を盾ごと蹴り飛ばした。


「くそっ!」

俺は立ち上がり剣を構えた。攻撃こそ最大の防御だ。俺は剣撃を繰り出すがムキダッテは軽くいなすと目にも止まらぬ速さで俺の首を斬りにきた!

刹那俺の脳内の選択肢がフリーズした。避けられない!シールドも間に合わない!

「⁉︎」

しかし予想外の事が起きた。一瞬ムキダッテの剣速が鈍ったのだ。いや…止まった?


俺は無我夢中でムキダッテの首を目がけて斬撃を入れたが身長差ゆえか俺の未熟さか狙いは逸れて肩へ入っていった。

だがすり抜けた様に剣は抜けてきた。コイツも魔王のシールド持ちか?と思ったが俺はメナの方へ飛びずさると彼女を抱えドアの方まで行くとドアを蹴破った。


そのまま城の外を目指して走り出した。

厩舎に寄ると自分が乗る馬以外全て解き放ち、馬に乗りメナを背負い外套を被せ全力で衛門まで馬を走らせた。


「待て待て!何故城外へ出られるのか?」

道を阻む衛兵の1人はいつの日か岩を砕くのを手伝ってくれた奴だった。情を捨てるなんて無理だ。俺にはコイツすらとても殺せない。


「ムキダッテ様の命令で急ぎの用だ」


「その様な命令、我々は聞いていないぞ。後ろに乗せている物はなんだ?」


「急ぎの用事だと言ってるだろう!阻めば後で罰せられるのはお前らだぞ?」


「兎に角許可証がある筈だ。見せろ!」 


「わかったわかった!今出すよ」

俺は巾着袋を取り出すとわざと地面に落とした。


「ちっ!しょーがねえな」

親切にも彼らは小銭を拾ってくれている。その隙に俺は全力で馬を走らせた。後ろの喧騒を尻目に俺は城下町を突っ切った。


しかし城下町から外へ出るにはもう一度兵士の検問を潜らなければ出れない。こちらは力押しで突破する事にした。馬から降りて衛兵をぶん殴り気絶させ門を開けると橋を突っ切った。


一面の花畑を抜け城下町でありこの国スィートランドの首都ブルーミーを後にした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ