2. TS小説あれこれそれどれ(前編)
感想&評価ありがとナス!
1話で終わるつもりだったこのエッセイ。まさかの続編です。
前回は「朝おん」がどのような言葉を意味しているのか。物語の舞台装置としての役割についてふれましたが、今回はTS小説全般についてのカテゴライズです。長くなるので、たぶん複数回に分かって分割するかも。だらだら書いていくので、気長にお付き合いしていただければ嬉しいです。
では、TS小説といっても具体的にどの要素に分解されるのでしょうか。
タグごと。というより、状況別にカテゴリごとに羅列すれば、「入れ替わり」、「皮モノ」、「性転換(純粋な)」、「性同一性障害」、「半陰陽」などに分類することが出来るでしょうか。性別が変わると一言で言っても、状況に応じて内容はだいぶ変わってきます。
例えば「性同一性障害」「半陰陽」による性別転換は一段とノンフィクション、現実味あふれるシリアスな内容になるでしょう。自身の身体の変化に対して、社会からの自分へ向けられた視線との対比といったところで、より一層人間ドラマ感が強まるかもしれません。反面、原因不明の唐突な性転換。ここでいうところの「入れ替わり」「性転換」ではよりコメディチックな内容に向いているでしょう。特に男だった人間が女の世界に放り込まれてテンパっている様子は古典的ですし、娯楽要素の高いところかもしれません。
ただ、前者でもコメディ要素は出せますでしょうし後者でも人間ドラマとして描けるので一概には言えないかもしれませんね。
またTSと切っては離せない要素としては、R-18がありますね。TSですと、やっぱりエロ要素がどうしても身近になってしまいます。人間の「性」を扱うわけですからこればかりは仕方がないかもですね。ただこのエロを前面に押し出すか押し出さないか。あるいは医学的観点から触れるかによっても話の内容がだいぶ変わってしまいますが……字数的に厳しいので今回はここまで。
次回どうなってしまうのかこれもう分かんねぇな。