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スキルを駆使して自堕落生活  作者: チョビ
第五章:最後の戦い
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サポート

「では魔王タクヤと言う小僧を殺せ」

すると魔王が剣を構え

最凶斬撃ディザスターカット

『テレポート』

私たちはどこかの荒野へと移動した。そして遠くからうっすら城が見えた。が城は先ほどの攻撃で原型をとどめてなかった。

「サンキューエルゼ」

「いえこのぐらいは。しかしまだ安心できませんよ。すぐにこちらにテレポートしてくるでしょう。だからその間に少しでも作戦を」

「ほぉ面白い話をしてるな。儂もまぜてくれよ」

そこにはサルエと魔王が立っていた。カルエはどこに行っただろうと考えたが、今は魔王に意識がいってしまう。

「くっ…」

タクヤが少し冷汗をかいていた。それはそうだタクヤはいつも通りに魔力を使うこと出来ない。代わりに魔王が無限に使えるという、もはや絶対に勝つことが出来ない戦いだった。

「やはり貴様も魔力玉がなかったら何もすることが出来ないか」

くそっ、どうすればいいのだ。

「お父さんお願い!目を覚まして!!」

とポピィンちゃんが叫んだ。すると魔王が少し反応を示した。

「流石に完全にはコントロール出来ないか。では先にあの小娘をやるか」

そう言って魔王はまた最凶斬撃ディザスターカットをうった。瞬間タクヤは、

灼熱追加エンチャント

剣に火をまとわせ斬撃を止めに入った。しかしすぐに剣がはじかれた。そしてそのままポピィンちゃんに向かって行った。

最凶斬撃ディザスターカット

「同じ技で止めれる訳なかろう」

サルエが言った通り、一瞬にしてかき消された。このままではポピィンちゃんが…そう思ったとき私はポピィンちゃんを助けようと行ったが、「大丈夫だマミィ!」と聞こえた。私は一瞬止まった。しかし斬撃はもうすぐそばに迫っていた。もうダメだそう思った時、斬撃がはじかれた。

「ん?」

私は訳が分からずにいた。するとタクヤが、

「ふぅ~危なかった。さて勝負を続けようぜ」

「なんや兄ちゃん。何を使ったんや?」

「敵にわざわざ言う必要ってあります?」

「まぁええ。何を隠しとるか知らんが魔王を倒すことは出来へんで」

「さぁてそれはどうかな」

「マミィはこれまでの事を思い出して、出来る限りのサポート。ポピィンは出来るだけ力をためておけ。エルゼは引き続きよろしく」そう言ってタクヤは剣を持って攻めていった。これまでの事?私は今までの戦闘を思い出した。そうしてる間もタクヤはぎりぎりで魔王と渡り合っていた。魔力を使ってないところを見るとおそらく一撃にかけてるんだと思う。…だから一撃を決めるために隙や弱点を探している?だとしたら私にどうサポートをしろと。そうしてる間にもタクヤは少しずつ傷を負っている。しかし少し違和感を覚えた。何故ならよけれるはずの攻撃をあえて受けたり、効かないはずの攻撃をしている。それを見てタクヤの言っていたサポートの意味が分かった気がした。そして私はタクヤの戦いをじっくるみて、タイミングが来たら、

『防御力増加スキル』

いままで傷を負っていたが今度ははじいた。そして、

『攻撃力増加スキル』

始めて魔王に傷がついた。「ナイスマミィ!」

タクヤはちゃんと受けれる攻撃とダメージを与えられる攻撃を計算して戦っている。このままいったら勝てると思ったが、タクヤが初めに言っていた言葉を私はすっかり忘れていた。

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