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スキルを駆使して自堕落生活  作者: チョビ
第五章:最後の戦い
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魔王復活

「やっぱ土人形(ゴーレム)だったか。しかし近くに本体がいるのなら意味がないじゃないのか?」

土人形(ゴーレム)? まさか…タクヤの方を見てみると、そこには土の山しかなかった。そしてその後ろでタクヤが膝をついて地に顔を埋めていた。

「あ…アレが魔力玉?」

そうかポピィンちゃんはまだ見たことないんだ。まぁ私もだけど…でもそれが魔力玉という事は見ただけでも分かる。その玉から放出される魔力が感じられるからだ。そしてその魔力は魔族特有の禍々しさが感じられた。

「これで完全に復活されることが出来るな」

とサルエ言い、片手をだし

『テレポート』

と唱えた。そして出てきたのは少しポピィンちゃんの雰囲気がする人だった。

「お父様!!」

お父様?てことは今出てきたのは前の魔王か。おそらく黒い騎士同様操られているのだろう。しかし、今サルエは魔力玉をタクヤから奪い復活と言った。と言うことは…

「タクヤさん…どうしますか?」

エルゼが少し怯えた表情で聞いてきた。

「魔王が完全復活したら流石の俺でも倒せないから、魔力玉が魔王に馴染むまでの間に速攻で倒すぞ!」

しかしポピィンちゃんは先程の戦いでほぼ魔力を使い切っている。もちろん私も同様だ。ポピィンちゃんは剣で攻撃するからと言って、流石に親に攻撃をするのはきついだろう。となれば、タクヤ一人に任せるしか…

「ほぉ。ではやってみるがよい」

サルエが魔力玉を魔王に入れようとした瞬間、

『テレポート』

振り返るとエルゼがテレポートを唱えていた。しかし、

「あら残念今はテレポート等の召喚系を封じてるの」

カルエが忠告を行った後、魔王に魔力玉が入れられた。瞬間空気を伝わってとんでもない魔力を感じた。これが本当の魔王なのかと怯えた。「大丈夫、落ち着け」とタクヤの声が聞こた。

「見たところ魔法スキルや家事スキルぐらいしか覚えてないが、魔力が無限に使えない今どうやって倒すのだ?」

とサルエはタクヤの冒険の本アドベンチャーブックをみて言った。

「マミィ、脚力増加スキルって使えるか?」

「それぐらいなら大丈夫よ!」

『脚力増加スキル』

「多少素早さ上げただけじゃあ魔王は倒せんぞ」

「それはどうかな?」

「エルゼ!」

「了解」

『テレポート』

タクヤの手元に何かがテレポートされた。そしてタクヤはそのまま突っ込んで行った。ほんの一瞬だったがタクヤが魔王に攻撃を入れた。およそ100回の斬撃を食らわせ。そして私達のところに戻って来て、

「いとつ言い忘れたけど、その冒険の本アドベンチャーブック偽物だから」

と両手に短剣を持って言った。

「なるほどな。しかし双剣スキルは意外だったわい」

とサルエは楽しそうに笑った。

「それじゃあ儂からも一つ。まだ儂は魔王に命令を出してないから攻撃してなかっただけだで。普通だったら斬られてたんやぞ?」

「そんぐらい気づいてたよ」

今、この世界の命運をかけた勝負が始まろうとしていた。

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