三銃士
『超力加速』
『多重鎌鼬』
するとそれぞれの黒い騎士に風の刃が斬りかかった。だがこんなものはもちろん効かない。思ったとおり、全て斬撃ではじかれた。何だこの程度かと思っていたら。黒い騎士たちの鎧に大きな傷が入った。さらに驚いている瞬間。タクヤが一瞬にして背後に回り、
『圧縮風』
それぞれの騎士に圧縮された風の玉がいき、一瞬にしてその玉は膨れ上がり、黒い騎士はズタズタになって消えていった。そしてタクヤが私のとこに移動してきた。
「タクヤ!あなたやるじゃない!!」
「いや。あれだけならお前にも出来たはずだ…問題は…これからだ…」
「えっ?」
すると黒い騎士が3人生き残っていることに気づいた。
「多分あいつらは魔王軍の三銃士だ」
「えっ!?あの、お父…前の魔王に匹敵すると言われた…」
「あぁそうっぽいな」
「無理だよ勝てっこないよ!あなたはお父さんの力を知らないから分からないと思うけど、ほんととんでもないのよ!?」
「大丈夫だ安心しろ」
そう言ってタクヤは私の頭をなでた。私は少し照れくさくなって頭を下げた。
「じゃあお前も気おつけろよ」
そう言ってタクヤは三銃士と戦闘を始めた。
『地手』
地面から手が生え、三銃士の動きを止めようとするが、すぐに上へジャンプした。
『地牢』
先程の手が大きくなり三銃士を包みこんだ。
『圧縮』
さらに風で圧縮したが、斬撃によって破壊される。そして三銃士が一斉に斬撃を放った。タクヤは俊足でかわしたが、その先に三銃士が待ち構えていた。
『三角牢』
タクヤが囲まれ四方八方から斬撃を放たれた。
『風放出』
タクヤは全身から風を放出する事により。斬撃を全て打ち返した。その瞬間一人がタクヤの頭上にいき斬撃を放った。タクヤはぎりぎり避けることが出来たが頭に斬撃がかすってしまった。そしてタクヤはその場から一瞬で立ち去った。タクヤは少し息切れしている。しかし三銃士達も結構な傷をおっている。…なんて戦いなんだと私は思った。お父さんと互角の力を持つ三銃士と渡り合っている。クソッ、なぜ私はただ眺めているだけなのだ。私も少しでもタクヤの力に…そう思って立とうとした瞬間。
「駄目よポピィンちゃんじっとしてて」
「タクヤ〜お待たせ〜」
そこにはマミィとカルエが立っていた。
「えっ?何で二人が?魔王軍の…皆は?」
「安心して!全員無事よ!」
「マミィったら張り切りすぎて魔力がほとんど無くなったのよ。でも魔王軍から魔力を貰ったから今はぎりぎり歩ける状態なのよ。全くどっちが医者か分からないわよね」
とカルエが小声で説明してくれた。私は泣きそうになってしまったが、今はしっかりとタクヤの戦いを見守る事にした。
「さぁ〜って。皆無事だったみたいなのでそろそろ決着付けましょうか」
そう言ってタクヤは片手を三銃士に向けて
『超配合技:五属性圧縮』




