プロローグ
ここは刑務所で、俺は17才だ。そして今刑務所で不可解なことが起こっている。それは、神隠しだ。なぜか急に囚人が消え、一週間後ぐらいにまた檻の中に戻ってくる。死体となって…
そして次の日また誰かが神隠しにあい、戻ってくる。その繰り返しだ。そして昨日、また死体となって戻って来た。次は誰がいなくなるかと、みなソワソワしている。
コツン コツン
足音が聞こえた。見回りが来たのだろう。俺は考えるのをやめ、深い眠りについた…これから起こることもしらずに…
目が覚めると俺はただただ広い真っ白な空間にいた。そして、どこからか声が聞こえてきた。
「今度はあなたですか…まぁいままでで一番若いから少しは良いでしょう」
「誰だ!」
「私はこの世界の管理者。あなた達には神様と呼ばれています」
「神様?」
「はい。そして、あなたをここに呼んだのはこの世界と異なる世界、異世界にいってもらいます」
「つまり俺に異世界を救えと?」
「はい。それではその本を開いて下さい」
すると突然目に一冊の本が現れた。その本を手に取り開くと本が光りだした。
光が消えると、そこには平原が広がっていた。
どうやら本当に異世界に来てしまったようだ。
この世界を救えか…そんな事するわけねーじゃんか。
「くっくっくっくっ」
俺は堪らず笑ってしまった。これから始まる計画を思うと…




