じゃあ行きますか、
ちょっとお待ち下さいな!
破滅するとな?
じゃあ好き勝手生きられないではありませんか!
話が違うではありませんか!
利奈は口には出さずに心の中で憤る。
『待って待って!落ち着いてよ!だから君たちの世界からなんとかしてほしくて召喚したんだから!』
あっ!そうか!そうでした!
じゃあ大丈夫だね!
よし!
利奈は心の中で自己完結してふんぞりかえる。
『君本当に面白いね』
神様は利奈の挙動を見て笑う。
利奈はそうですか?と思いつつ首を傾げる。
『君みたいな前向きで明るい子がこの世界の救世主でも良かったかもしれないな』
神様が呟く、
それは困る!
チート能力で好き勝手生きたいから困る!
私は自由に羽ばたきたいから困る!
利奈は全力で否定する
心の中で
『ふふっ分かった分かった!元々召喚する人物は決まってたからね。君は好きに生きて!』
神様のその言葉に安堵しつつ、この世界の今の現状を聞いてみることにする。
「この世界がこのままだと破滅するのは何故ですか?」
その質問に神様はちょっと言いにくそうに答える。
『...さっきこの世界は魔法が発達しすぎたって話はしたよね?結局はそれが原因なんだよね.....魔法が使えるから極めたくなる。極めた者は今度はそれを使いたくなる。そしてそれを使って頂点に立ちたくなる。こういう連鎖で魔法で人々を脅かす者がこの世界に溢れちゃったんだ..それを止めてもらうことの次第によっては倒してもらいたくて、そちらの世界から召喚したんだ。』
力があると、それをひけらかしたくなる。
人間の性ですな...
私はそういうのはどうも苦手です。
『しかもそういう脅かす魔法使いは他の者達を従わせるために、魔法で病原体を作ったりしてこの世界の人々が抵抗できないようにしちゃうからたちが悪くてね』
なんと酷い!
抵抗力がないのをという弱点をついてくるのか!
それはやっかいな。
関わりたくないな....
利奈はそのたちの悪い魔法使いがいれ場所には近づかない事を心に誓う。
『その病原体事態は風邪菌に近いものばかりで君達の世界の人なら常にさらされている菌だから、小さい頃からの抵抗力で大丈夫なくらいのものなんだよ!』
そんな菌にすら全く抵抗力がないのも困りものだなと利奈は思いつつ、自分が間違えてそこに行ってしまっても大丈夫だろうと自己完結する。
頑張ってくれたまえ!
私の世界から来た救世主さん!
利奈はじゃあそろそろと思い、神様に告げる
「では!」
と一言だけ。
神様は片手をあげて去ろうとする利奈を慌てて止める。
『ちょっちょっと待って!』
なんですかな?
利奈は神様の方を振り返る。
『魔法の使い方教えてないよ!』
あらら...そういえば
と利奈も思い神様の近くへ戻ってくる。
神様はやれやれとため息をつき利奈に魔法の使い方を教えるのだった。
【じゃあ行きますか、利奈は元気に異世界旅へ!】




