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弱肉強食

作者: うずらの卵。


ガォーガォー、僕は動物達の頂点に立つ百獣の王の子供だぞー。

パパは立派な体格をしていてとても強いんだ。

僕も大きくなったらパパみたいになるんだ。

そして、ママはいつも狩りに出てご飯を食べさせてくれる。

僕もママ見たいに早く狩りに出たいな。

そんな事を思っていたんだ。

そして、僕も成長して少し体も大きくなって来た頃、僕はパパとママに誉められたくて、

ご飯を食べた後、単独で狩りに出たんだ。

すると、鹿の子供が歩いてたから、僕はそっと近づいて、首に狙いを定めかぶり付いた。

鹿の子供は暴れてたけど、段々力尽きて来て、僕は初めて狩りに成功したんだ。

そして、自慢気にパパとママの元に獲物を咥えて行ったら、

のんびりしていたパパとママは驚いて僕を見たんだ。僕が「凄いでしょ、僕が狩って来たんだよ」と言うと、

パパとママは大激怒。

「勝手に狩りに行くなんて何してんだ、狩りは命懸けなんだ、まだ教えてもいないのに勝手な事をするんじゃない」

「そうよ、それに狩りは食べる分だけ狩るの、無駄に狩ると私達の食料が全滅してしまい、私達が困るのよ。」と怒られたのだ。

僕は怒られて面白くなくて、ふて寝してしまった。

そして、変な夢を見たんだ。

僕は草原を獲物を探して歩いてたんだ。

すると、さっき捕まえた鹿の子供にハイエナが群がっていたんだ。

もう死んでいるはずの鹿の子供が、「痛い、痛い、辞めてー」と叫んでいた。

すると、横からいきなり巨大化した鹿が現れて、ハイエナを蹴散らし僕を蹴り飛ばしたんだ。

そして、鹿が「無用な狩りをして、私の大事な子供を殺しやがって」と叫びながら転がった僕の上に巨大な足を振り下ろして来た。

僕はハッとして目が覚めた。

そこには心配そうなママの顔が合ったんだ。

ママは「大丈夫?、うなされてたよ」と言うから、僕はママに夢の話をしたんだ。

すると、ママは「この世の中は弱肉強食なの、でもね強い方も弱い方もいつも命懸けなのよ、たから狩りは必要な時だけするの」と言いました。

そして、僕のパパがが一番強いと思ってたけど、

何とこの世で一番強いのは二本足で立つ人間という動物だと言いました。

僕は弱肉強食の世界で生きて行く為に、

無駄な狩りはしない、強くなってパパみたいな立派な百獣の王になるんだと心の中で誓いました。




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