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私の中のワタシ  作者: 天神
出会いと交流と探索編
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高田冬子の日常その2

私がママさんに出会ったのは今よりちょっと前中学2年生になった頃でね〜、夏菜ちゃんと春香ちゃんと瞳ちゃんと学校終わって少し遊んだ後の帰り道にこのレインボージュエルと一緒に出てきたんだ〜。

最初はビックリしたよ〜、でもねママさんが優しくしてくれて喋ってるうちになんかね仲良くなったんだよ〜。

でね、ママさんがねジュエルを探して欲しいってお願いしてきたんだ〜。最初は疲れるし大変そうだったから嫌だったけどママさんがどうしてもって言ってきて仕方なく探したんだ〜。

でもね、初めてジュエルを見つけた時ママさんが凄い褒めてくれたんだ〜。それがとっても嬉しくてね、私ジュエルを探すコレクターになったんだ〜!


「暑いよ〜!」


夏だししょうがないでしょ?


私は学校は好きだよ、夏菜ちゃん達と沢山お喋りできるし勉強も…分かれば楽しい!

でもこの季節は暑いから学校行くまでは好きじゃない!

でも暑いのは周りを歩いているみんな同じ!だから私も頑張る〜!


冬子ちゃん学校までもう少しだよ頑張って!


ほらママさんもそう言ってるし!


「でもママさんはズルいよね〜?」


ん?なにがかな?


「だってさ、ママさんは頭の中にいるから暑い中歩かなくても学校行けるし〜!」


私は思わず自分の頭を叩いたよ〜、少しだけ熱くなってて髪の毛が汗で湿っていたんだ〜。


私だって本当はお外に出たいわ、そして冬子と隣に歩きたいわよ。でもねそれはできないの、できないから私は我慢してるのよ。

だから冬子ちゃんも我慢して学校に行くのよ、分かった?


「は〜い!」


私はちょっと不満な顔をして返事した。


ふ〜ゆこ!!!


後ろからそんな声がしたらから私は足を止めて振り返ったら瞳ちゃんが全力で走ってきたこっちにやってきたんだよ〜。

瞳ちゃんは息を吸ったり吐いたりして顔を赤くしてたよ〜、そうだよね〜、こんなに暑い中走ってきたんだから〜。


「ハァ…ハァ…、おはよー。」


瞳ちゃんはハアハアしながら言ったよ。


「瞳ちゃん大丈夫〜?これで汗ふきなよ〜。」


私はカバンからハンカチをだして瞳ちゃんに渡してね〜、それを瞳ちゃんは「ありがとう」っていって受け取って顔をふきふきしたんだよ〜。


「これ洗って返すね。」


そう言って瞳ちゃんは私のハンカチを自分のポケットに入れたんだ〜。


「でもどうしたの〜?こんな急いで〜。まだ学校全然間に合うよね〜?」


私は腕時計を確認したよ〜、今の時間は7時50分、ここから学校までゆっくり歩いても5分距離だし〜。


「そうなんだよね、私もいつもならのんびりコーヒーを飲みながらテレビでやってる占いコーナーを見たあとゆっくり歩いて行きたかったんだよね。

でも私…。」


「でも〜?」


「今日、日直なんだ…!」


「わーお、日直〜!」


「そうなんだよね、だから私は実はこうやってお喋りする暇なんてないんだよね。」


「だよね〜、遅刻すると先生怒るもんね〜怖いもんね〜。」


「そんなわけで、はい!」


瞳ちゃんはバックを開けて四角いチョコレートを2つ出してその1つを私に渡したの〜。


「これは〜?」


「ハンカチのお礼、本当は行きながら朝ごはんの代わりに食べるつもりだったけどこんな全力疾走してたら食べた気にならないし。もうひとつは夏菜にも挙げるとするよ。」


そう言って瞳ちゃんはチョコレートをブラウスの胸ポケットに入れたんだ〜。


「それじゃあ、また後で!」


「うん、じゃあね〜。」


瞳ちゃんは助走をつけた後全力疾走で学校に向けて走り去って行ったのでした〜!

私も日直がきたら遅刻しないようにしとこ〜!

でも私は今日は日直でもないただのクラスメイトの1人なので走る必要もないのです。ただ遅刻しないように歩いて行けばいいのです〜。


冬子ちゃん冬子ちゃん、さっきのは駄目だと思うな。


そうママさんが言いました、私には何が駄目なのかさっぱり分かりません〜。


「なにが〜。」


じゃあねってまるで今日はまるで会わないみたいでしょ?そこはまた後でっていったほうが正しいんじゃないのかな?


私は足を止めました〜、確かにそう言われるとママさんの言うことは正しいのかもしれません〜。でも、でもですね、私にはそうは思えなかったのです。


「ママさんママさん、人はね、いついなくなるか分からないんだよ。瞳ちゃんは急いでて気づいてなかったのかもしれなかったけどあそこの信号瞳ちゃんは赤信号で渡ったんだよ。

運が良くて車通らなかったからよかったけどもし車がきたらさっきのお話が私と瞳ちゃんの最後だったかもしれなかったんだよ?」


冬子ちゃん…。


「だからね〜、私はいつもこれが最後になるかもって考えて生きてるんだ〜。」


私はまた足を進めるの〜、これが最後の学校になるかもしれないから〜。1日1日を必死に悔いのないように生きていく。

それが私の目標なんだ〜。



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