高田冬子の日常その1
冬子ちゃん、ほら起きて。
「もう起きる〜。」
私は高田冬子、中学2年生〜!
私の朝はママさんの声に起こされるのことから始まるんだよ〜。
私はねぇ、あんまり朝が強くないから目覚まし時計を使っても起きられないの〜。だから〜、申し訳ないけどママさんに起こしてもらうんだ〜。
布団をちゃんと片付けてぇ、顔を洗ってぇ、歯を磨いて制服に着替える!これが私のルーティン…?っていうのかな?
その後はダイニングに行って用意してある朝ごはんを食べるの〜。
今日の朝ごはんはトーストと目玉焼きと茹でたウインナーとオニオングラタンスープ〜!全部私の好きなものなんだ〜!
今日はママさんが早く起こしてくれたからゆっくり食べれるの〜!
美味しい、冬子ちゃん?
ママさんが優しく聞いてくる。私は「うんっ!」と元気に答えたよ。
今日もお父さん遅くなるんだってね。
「それはいつものことだよ〜、パパは私の為に頑張ってくれるんだから少し寂しいけどしょうがないよ〜。」
パパはこの街にある会社の社長なんだって〜、何をやってるのかは教えてくれないけどこの街を良くするためにいろんなことをしてるってママさんが言ってんだぁ〜。
だから私もパパに負けないように勉強頑張らないと!!
冬子ちゃん冬子ちゃん、最近学校楽しい?
ママさんが優しく聞いていた〜。
「ママさんも知ってるでしょ?毎日楽しいよ〜、夏菜ちゃんや瞳ちゃん〜、あと春香ちゃんと今年も同じクラスになれて毎日が楽しいハッピーエンドだよ〜。」
そうだよね、クラス替えの時みんなとバラバラになったらどうしようって心配してたもんね。私も安心したよ。
「あの時はありがとうね〜、ママさん。」
ありがとうを言いたいのは私のほうよ、冬子ちゃん。
あっ、ちょっと暑くなってきたらエアコンつけようか?
ママさんに言われた通りテーブルの上にあったらリモコンでエアコンのスイッチを押したの。
別にそんなに暑くないしご飯食べたらすぐ学校行くから私は別につけなくてもいいんだけどママさんが言うんだからしょうがないよね!
まあ冷たい部屋の中で熱いスープを飲むのも乙なものといえるでしょう〜。
私はねぇ、2枚あるトーストを1枚は目玉焼きを載せて折り畳んで食べるんだ〜。その時お皿に溢れた半熟の黄身をウインナーにつけて食べるとまた美味しいんだよそれがぁ〜。
ママさんは最初あんまり行儀よくないからやめなさいって言うけど私はこれが好きなのって言ったらそれ以上はなにも言わなかったんだ〜。
それでぇここからが本番、残ったもう一枚のトーストを千切ってオニオングラタンスーブにつけて食べるの〜!シミシミになったトーストが口の中でとろけて幸せになるんだ〜。
う〜ん、美味しい〜!
冬子ちゃんの幸せな顔が見れて私も嬉しいなぁ。
「私もママさんが幸せなら私も嬉しいよ!なんだってずーっとと一緒なんだから〜!」
私も冬子ちゃんとずっと一緒にいるためにお互い頑張らないとね!
「うん!」
ご飯を食べた後はちゃんと洗い物をしてパジャマや昨日寝る前に洗濯機に入れておいた着た制服と体操着を干して、パジャマを洗濯機に入れて回すんだ〜!
家事もちゃんとやれるよう私偉いでしょ〜?
あっ、こうしている間にも学校に行く時間が迫ってきてる危ない危ない〜!朝ごはんが美味し過ぎてのんびりしすぎちゃったのかなぁ〜?
でも美味しいから仕方なかったよね〜?
私は大きな鏡でちゃんと制服着れているか、リボンを結べているか改めてママさんに確認してもらう。
うん、今日もかわいいよ。
「えへへ〜。」
こうママさんに言ってもらうのが一番好きなんだ〜!
そして部屋に戻ってカバンを取りにいってさあ学校!!!
冬子ちゃん!冬子ちゃん!!
ママさんがそう焦ったように言ってきた〜!
「な〜に〜?」
だから私は不思議そうに聞き直したの〜?
ほら忘れてるよ、あ・れ!
「あっ!」
私はうっかりさんだから直ぐに忘れるんだ〜。本当は無くさないためにずっとカバンの中に入れといたほうがいいんだけどもしもの時に気づかないから1人の時はなるべく出しておいてねってママさんが言ってたからその通りにしてるんだ〜!
ワタシは机の上に置いてあったそれをカバンの中に入れたんだ〜。
虹色に輝くこれはね、ママさんが頭の中に来た時に出てきた不思議な宝石。
だからこれは私とママさんの絆の証なの〜!
「あはは~、また忘れちゃった〜!」
もう〜、冬子ちゃんたら〜。これがないとジュエルが探せないでしょ?
冬子ちゃんは立派なコレクターなんだから。