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第八話 ご褒美

取り敢えず本屋に寄って帰宅した。


「あ、おかえりなさーい…………」

「た、ただいま…どしたの?」

「今日体育あるって言ってたじゃ無いですか?その跳び箱でめちゃくちゃミスして恥ずかしかったんです…やっぱり跳び箱嫌です〜!」


分かる。失敗した時のあの空気感、思い出したくも無い。


「それは…よく頑張ったね?じゃあこれ」

「へっ!?え、これ…」

「あげる。これ喜ぶかわかんないけど」

「この単行本高いやつじゃないですか!?い、良いんですかこれ……?」

「そんな喜んでくれるなら嬉しいけど」

「いや、朝のあれは勢いで言っただけで……」

「いいからいいから。ほら」

「あ、ありがとうございます!熟読します!!!」

「お、おう…?」


何はともあれ喜んでくれるなら良かった。


「じゃあ夜ご飯にしましょうか!」

「そうするか」


この子、前から思ってたけど思いっきり表情に出るタイプだな。そう満遍の笑みを向けられるのは良いもんだわ。美少女なら尚更。


「「いただきま(ー)す」」

「今日のご飯5割増しで美味しく感じます!」

「え?いつも通りの美味しいご飯だと思うけど」

「鈍っ」

「え!?」


なんで急にディスられたんだ。

なんか鈍いとこあったか??


「まあ良いです。というかさらっと美味しいとか言ってくれるんですね」

「まあ本当だからな。日頃から美味しいご飯出してくれてるし」

「そ、そんな美味しいですか?」

「ああ、少なくとも俺の母親のご飯よりは美味しい」

「それはタブーですよ?」

「そうなの?」


そこからはいつも通りの空気感で食事を終え、軽くシャワーを浴びて就寝。



「あれ?まだ寝ないの??」

「あ、お兄さんからもらった本をちょっと読みたくて」

「ああ、俺本読まないからなあ」

「そうなんですか?面白いのに」

「好きなジャンルとかから読んだらハマるよって他の人からも言われたんだけどさー、イマイチわからん」

「私の場合本は大体のジャンル読んでますかね。図書室とか行って頻繁に借りてます。だからもはや顔パスで借りれるくらいになりました」

「そんなに!?す、すごいな…」



読書かあ。俺趣味とかないし、これを機に始めてみようかな。


「ちなみにおすすめジャンルは?」

「推理小説!!!!」


ですよね。




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