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ナコの街2  作者: 七宝
5/13

ナコの街ミステリー!

「すごい血の量だな」


 ベテラン刑事、五十嵐が部屋を見渡して言った。


「ええ、すごい量です。そりゃ死にますよね、これだけ出てたら」


 そう話すのは五十嵐の相棒、百地(ももち)だ。2人はこの5年間で数々の事件を解決してきた。今日も解決してくれるに違いない。ナコの街の平和を守ってくれ!


「おい、そこに落ちてるスマホ、画面ついてるじゃねぇか」


 五十嵐の目線の先には被害者のものと思われるスマートフォンが落ちていた。画面には、バーチャルアシスタントであるSiriが表示されていた。


『林翔!!!!!!』


 ダイイングメッセージだろうか。しかし、林翔という人物が犯人だとして、こんな証拠品をそのままにしておくだろうか。そもそもなんだこのエクスクラメーションマークの数は⋯⋯どれだけ大声で叫べばこうなるんだ。


 あ、やべ、鼻に虫が入った。は、は、


「はっっっしょい!!」


 久々のとんでもない勢いのくしゃみだった⋯⋯しまった! 被害者のスマホの画面を触っちまった!


『林翔!!』


 あれ、エクスクラメーションマークが減ってるぞ。いや、1個前の履歴は『林翔!!!!!!』のままだ。ということは⋯⋯


「今誰か林翔!! って叫んだか?」


 一体誰が⋯⋯


「五十嵐さん、あなたですよ」


 百地が五十嵐に向かって言った。


「あなたのくしゃみが『林翔!!』だったんですよ」


 そうだったのか、なら林翔!!!!!!は俺のくしゃみを遥かに上回る威力だったってことか。喉が張り裂けるほどの。


【死因:くしゃみ】


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― 新着の感想 ―
[一言]  横隔膜がちぎれるほどのしゃっくりでも、死因になりますね♡
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