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ナコの街2  作者: 七宝
13/13

高校卒業したよ!

 最終回です。

 こんにちは、ナコです! 今日は卒業式でした! 特にお見せするものでもないので、帰り道からスタートです!


「みんなでご飯行かない?」


 あさひちゃんが言った。


「そうだね、これからもずっとお友達だけど、今日はひとつの区切りとしてね!」


 ミーコが言った。


 ということで、私と5人のお友達とで回転寿司屋さんに行くことになりました。世界中を飛び回ってるミーコもさすがに卒業式は来てくれた。良かった。


 お店に着くと、かなり並んでいたので外で立って待つことにした。外も人が多かったので、ミーコが私の肩に乗り、その上にサンバサンバブンバボンバが乗り⋯⋯というふうに1列になって場所を取らないよう配慮した。


 順番が来た、テーブル席は丁度6名までのようで、ピッタリみっちり席に着いた。6人用でも6人で来るとけっこう狭いんだね。


 全員マグロを10皿ずつ食べ、店を後にした。


「さて、これからどうする? 久しぶりにブンバボンバ公園でも行く?」


 ゆっこが言った。ブンバボンバ公園とは、サンバサンバブンバボンバが作ったこの辺りで1番大きいアスレチックのある公園である。


 みんな思いも思いの遊具に飛びついた。私は何をしようかな。あ、地獄の達人だ! あれで遊ぼう!


『好きな娘を選ぶドン!』


 可愛い子がいっぱいで悩むなぁ。んー、よし、カオリちゃんにしよう。


『さぁ、始まるドン!』


 案内された部屋に行くと、ナイスバディな女性が立っていた。暗くて良く見えないが、当たりだろう。


「こんにちは!」


 いわゆるアニメ声で挨拶をするカオリちゃん。可愛い声だ。


「こんにちは、今日はよろしくね」


 私も挨拶を返す。服を脱ぎ、一緒にお風呂に行く私たち。お風呂は明るいので、カオリちゃんの可愛いお顔も見えるはずだ。


 カオリちゃん⋯⋯! カオリちゃん⋯⋯!


「ヒゲ生えてるなんて聞いてないよ!」


 ヒゲどころか、完全におっさんである。おっさんがあの声出てたのか。


『50コンボ!』


 ジョリジョリやめい!


『フルコンボだドン!』


 私のほっぺたは真っ赤になっていた。


「おしまい、また指名してね」


 この地獄の達人は無料で地獄を味わえるアトラクションなのだ。普段の生活に刺激が足りない人達が遊びに来る。無料で運営されているので、さっきのカオリちゃんも無給で働いている。


 よし、次はこれにしよう! ランダム賃貸だ! このアトラクションはランダムで賃貸を借りて、1日だけ住むっていう貴族みたいな遊びが出来るの!


「じゃあここね〜」


 係員さんの誘導でワームホールに向かう。ワームホールで飛ばされた私は、四方を壁で囲まれた空間にいた。


「1畳、高さ2mで屋根付き。電気なしトイレなしドアなし。食べ物は1日1回コピー用紙6枚

飲み物は雨漏りするまで我慢」


 ここで1日はなかなかつらいな。


「誕生日はコピー用紙にツナマヨ包んであげる

お布団などない。もちろん床もないよ」


 今日誕生日じゃないんだよなぁ。誕生日だったらよかったのに。


 やがて24時になり解放された。みんな入口にいる、待たせちゃったかな?


「お待たせー! みんなは何で遊んだー?」


 そう言いながら私は合流した。


「私は競馬」


 ゆっこはギャンブルが好きなのだ。


「私は競艇」


 あさひちゃんもギャンブルが好きなのだ。


「私はゲームセンター」


 ミーコは世界のゲームセンターを回るほどのゲームセンター好きなのだ。


「私は賭け麻雀」


 サンバサンバブンバボンバはいつも麻雀をやっている。


「私は田植え」


 麤珠美も答えた。時期早くね?


 まあ、みんな楽しめたみたいだし、良かった!


「帰ろっか!」


 私の号令で皆爆散し、家に着いた。

 最後までお読みいただき、ありがとうございました。ナコの卒業を区切りにここで一旦完結とさせていただきます。


 早いうちに「ナコの街 社会人編」が始まるので、お楽しみに!


 前作とは真逆なハッピーな終わり方が出来て良かったです。

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― 新着の感想 ―
[一言]  みんな、生き残れてよかったですね。  卒業おめでとうございます。
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