中学時代の防衛大臣
僕は中学校では落ちこぼれだった
勉強も殆どしない
小学校では父親には殴られて育った
今なら虐待にあたる
小学校五年生で剣道を始め六年生で地区で3位入賞するくらいまでなった
新聞にも載り中学でも期待の新人だった
六年の終わり頃当時は成長痛、今ならオスグッド
骨の成長に筋肉が追いつかず膝の軟骨を引っ張り痛い症状だ
こればかりは本人しかわからない
父さんも特にその事では怒らなかった
それどころかいかに痛みがなくなるか調べてくれたのだ
それはありがたい事だ
親は離婚した、母親は僕を捨てて行った
まぁ、それはいい殴られはしたが父さんは僕を見てくれていた
母親はよくわからない
中学に上がり剣道を続けたが、足が痛くて休みがちになった
練習時に同級生をかまっていたらその子からしたらいじめだったようだ
夏休みには剣道部を退部し、学校を休みがちになっていた
中二になり友達ができた
そのおかげで学校を休むことは無くなった
中三になり高校進学の話になるが、成績では何処も入れないと言われた
10月に入り父さんが陸上自衛隊少年工科学校の書類を持って来た
自分の道だから自分で決めろ
このまま腐るのか?自分から変わろうとするのか?
僕はこの学校に入ろうと決意した
十一月に入ってから怒られてやっと勉強をやり始めた
試験当日、国語と数学、そして面接だ
面接官に何故此処をえらんだのですか?と聞かれた
自衛隊の事は分かりません。だだ自分を変えたかった。逃げてばかりでなく誰かを助ける人になりたい
そんな事を答えたような気がする
そして何故か合格することが出来た
僕は初めて努力は身を結ぶ、諦めなければなんとかなる事を知った
僕が受かったと言うことは、誰かが涙を呑んだ事になる
多分、僕は落ちた人より頑張ったんだろう
だって中学でのテストの点は一桁ばっかりだったのだから
そして横須賀へ入学式に向かう事になる
これが後の防衛大臣になるなんて誰がそうぞうするだろうか