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繰り返す、きみといつまでも。  作者: うちの生活。
2018年

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14/27

7月14日

 仙台駅で買ったお土産を片手に新幹線に乗り込んだ。気分転換が終わってしまう。これから、受け止めがたい現実とまた向き合うことになる。それでも行く前に比べればだいぶ楽になった気がするんだ。


「陽茉、今回はありがとね」

「お、いい気分転換になったかな?」

「かなり!」

「ならよかったよ」

「……それでね。やっぱり、これからも亮と一緒に居ようと思うんだ」

「本当に?決めるの早くない?」

「あのね、確かに今回は結構キツかったよ。本当に何もかも嫌にもなったんだ。亮にとっても、私と別れないと治らないんじゃないのかなって」


 陽茉がきてくれるまでの間の事を思い出すと…今でもキツイ。


「…でもね、今回行き先を仙台に決めた時点で、自分の中で別れるって選択肢はなくなったと思うんだ。ちょっと休憩しに行こうって感じ。楽しかった事を思い出して、これからも頑張ろうみたいな。…やっぱり諦めきれないんだ」

「……それで本当にいいの?」

「だって負けたくないもん。せっかく一緒になったのに、こんなわけわかんないまま終えるのはなんか嫌。まぁ、また爆発するかもしんないけど。そん時はよろしく!」

「…あーぁ、一緒に独身を謳歌しようって思ってたのに。バカ、意地っ張り」


 そう言うと、売店で買ってきたビールをプシュッと開け、乾杯もせずに一気に飲み始めた。


「それは悪い事したね」


 私も缶を開け、グビグビ飲んでいる陽茉のビール缶に、私のをグリグリとぶつけて無理矢理乾杯をした。


 …陽茉、ホントにありがとね。

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