設定資料・二章までの人物紹介~フランデアン王国編~
◆主要人物
【フリードリヒ】
故人。マクシミリアンの父。
伝統の破壊者、鍋底の乞食王とも呼ばれる。
非常にケチで、治世の初期段階では支出をかなり切り詰めていた。
財政が健全化してからは中原諸国との間の国境線を画定させ、ツヴァイリングの山道を整備して東西交易を活性化させる。約800年振りに妖精の民の長の娘を王妃として迎えた。
息子二人が早逝し、妻をも失いそうになったが騎士エルマン・ザルツァの働きによって妻子は助かった。息子マクシミリアンの嫁として西にある小国ウルゴンヌ公国からマリアを迎える事を許す。不釣り合いな家格に反対するものも多かったが、それを押し切って婚約を成立させた。
厳格な男だったが、自由奔放な妻の行動を楽しんでもいた。
彼の父は複数の妻を持ち王妃の我儘と嫉妬による女達の争いに翻弄されていた事から、フリードリヒはかなり遅くなってからマルレーネを迎え、生涯彼女だけを愛したという。
国を富ませ国民に慕われる一方で、無駄な出費を削る為多くの伝統を廃止させた事で思い切った政策の実行を憚り、自分は国の地力を造る事に専念しマクシミリアンの治世に期待して世を去った。
諡は清冽王。
由来はシチリア王、イタリア王その他もろもろの国の王フリードリヒ二世。
有名なプロイセン王ではなく、中世の王初の近代人とか言われる方です。
【マルレーネ】
フランデアン王妃、妖精女王。
妖精の民の長であるヴォーデヴァインの娘。
滅多に公の場には出ないが他国にも名が知られている為、実際に妖精の民をまとめている父ではなく彼女が妖精女王と呼ばれる。
息子のマクシミリアンをどうにかして女の子として育てようと画策する。
純血の妖精の民である為、非常に小柄。
妖精の民に受け継がれている特殊な力を振るう。
自分勝手な性格だが、政治問題に口出ししないくらいの分別はある。
天真爛漫だが義母は苦手だった。
【マクシミリアン】
主人公。妖精王子。
新帝国歴1398年生まれ。
二章開始時には11歳だが、一般人よりは成長が早いので身体的にはかなり成熟している。背丈自体は低い。
王子として十分な教育を施され、彼もよく学んだが、帝都では自分よりも優れた子供達を目の当たりにして世間を知る。帝都の生活は楽しんでいるものの、別世界であるという意識が強い。
父親に似て少し怒りっぽい、そして躁鬱、難読症。耳フェチ。
シセルギーテの強さに憧れ、エルマンら古き騎士を尊敬している。
【リカルド】
マクシミリアンの従兄。
マクシミリアンより四歳上だが、彼と同時期にマグナウラ院に入学した為学年は同じ。マクシミリアンの護衛としての役割で付き添い、フリードリヒには良き友人であって欲しいとも頼まれている。
帝都で会ったスパーニア王国イーネフィール公家の長女プリシラに恋をしている。
フランデアン王家が所有する土地は少なかった為、リカルドの父(フリードリヒの妹が嫁入り)には市長として王の代官程度の役割しか与えられておらず、イーネフィール公とは釣り合いが取れない。その恋は諦めざるを得なかった。
【三伯十一公】
世界最古の国フランデアンの名家達。
ツヴァイリング公・・・西部総督
アンヴァーグ公・・・西部
ミーミンゲン公・・・西部
レイヴン公・・・西部
ヘクセン公・・・西部
アスカニエン公・・・東部総督
アルドゥエンナ公・・・東部
ヴァーヴェン公・・・東部
ピエモン伯・・・東部
エイラバント公・・・妖精の森の管理者
ベーメン公・・・中部
レンベルグ公・・・中部
スフォルツァ伯・・・中部
ティロル伯・・・中部
中部はフランデアン王が総督と同じである。
土豪、小貴族らは近くの実力者を頼りとし、より上位の貴族達に与力する。
上位の貴族達も彼らの面倒を見なければ他の実力者が登場し、地域の尊敬を失う。
王が直接遠方の小貴族の面倒まで見切れない為、彼ら大貴族とそのまとめ役が必要とされていた。爵位自体に上下関係はない。
ほとんど古代に勝手に適当に名乗ったものである。家の名の方が重要視される。
【ギュイ】
マクシミリアンの祖母の弟である大叔父。
王の小議会筆頭で、フリードリヒの外交面を支えた。
三伯十一公のひとつツヴァイリング公爵家の当主。
ツヴァイリング公家に婿養子として入って当主となった為、ツヴァイリング公爵領内での権力基盤は脆い。彼を当主とするのにひと悶着あったが、もともと血の繋がりが濃くツヴァイリングは要衝であり女性当主は歓迎されなかった為、彼が引き継いだ。
フリードリヒに輪をかけて厳格な性格。
一方で東西交易、フランデアン防衛の要衝を握っている為利に聡い。
摂政としてマクシミリアンを保護させるべくフリードリヒの治世晩年には既に権力の移譲が行われていた。
道化にその金の頭が薄くなった事を双子山から登る朝日の様だと揶揄われて報復に道化の髭を剃った。
【べべーラン】
ナーメン伯。
若くしてフリードリヒに見出され王の小議会に加わり、王国の財政を任せられた。
子豚のように丸まった体型で、若くして丸剥げ頭であった。
先王に対して忠実であり、個人で商会を運営し成功して帝都にも進出している。
いわゆる成り上がりであり、フランデアンの名家三伯十一公には数えられていない。
【ベルゲン】
王国北東に住む遊牧民ジャール人の将軍。
東西交易に携わる彼らは平地の民衆よりも最先端の文明に触れる機会が多い。
フリードリヒにインゼルグリューン宮中伯の称号を与えられた。
称号だけで実際に貴族の領地は保有しておらず、自分の称号も忘れている。
フリードリヒの時代に中原諸国との小競り合いで活躍して王の小議会に入り、軍事を任せられた。単に兵を統率するだけでなく徒に戦線を広げたりしない視野の広さを買われた。
フランデアンが軍事面で遅れている事を危惧して部下に経験を積ませるべく、部下に義勇兵を率いさせて蛮族掃討の任につかせた。
【エルマン・ザルツァ】
ツヴァイリング公の騎士だが、縁あってマクシミリアンの出生に関わり、その後もなにかと気にかけている。
山の小神とも言われる巨猪と戦い勝利するも魔導騎士としては引退する事になった。その後も名目上は騎士として主君に仕え続けるが外交官として働いている。
由来はドイツ騎士団第4代総長ヘルマン・フォン・ザルツァ
【アルトゥール・ザルツァ】
エルマンの子にしてフリードリヒの四騎士の一人。
エルマンの二番目の妻との間に出来た子。兄たちと違ってツヴァイリング公に仕えず王家に仕えた。
エルマンの命の恩人である祈祷師に侮辱を与えて王宮から追い払ってしまった事について謝罪するよう父から叱責を受けた。
フリードリヒの遺命によりマクシミリアンの婚約者であるマリアとその父ウルゴンヌ公カールを守護する為ウルゴンヌに派遣されている。
【オジェール・ダノ】
三伯十一公の一人アルドゥエンナ公がフリードリヒに反乱を起こした事があり、討伐されるとその息子を人質に取って王家の城に幽閉させた。
それがオジェールである。
彼は幽閉されている最中にその城主の娘と密通した。
中原の国に彼らの城が襲われた時、オジェールの活躍により追い払われたことから城主は娘の為に正式に婿として迎え入れたいと王に願い出た。
フリードリヒはそれを許し、オジェールは幽閉の身から解放されフリードリヒに忠誠を誓う。
由来はオジェ・ル・ダノワ
【ハンス・フッガー・バーベンハウゼン】
バーベンハウゼン家の三男坊。
王家直轄領出身の為、王宮警護兵として雇われている。
マクシミリアンと親しく生涯絶対の忠誠を誓った。
自家が陶器の名産地であるため、本人も興味があり王宮の一角にある窯を貸して貰っている。この窯は妖精宮からディリエージュ、そして王都アンヴェルスまで移設されてきた。
蛮族との戦いに志願し、その際マルレーネからお守りを渡された。
蛮族に殺されそうになった所をスパーニアの騎士に救われて、彼にそのお守りを譲り渡した。
【マルガレーテ・クレメンティーネ・コブルゴータ】
コブルゴータ侯爵家の老女。
マクシミリアンの祖母であり、フリードリヒとマルレーネの結婚に反対していた。
この侯爵領ではフランデアンには珍しく金が採れ、多額の持参金と共にコブルゴータ侯爵はフランデアン王に嫁がせた。しかしながらフリードリヒに疎まれ、品行が悪かった事もあり侯爵に幽閉された。
【ヴォーデヴァイン】
妖精の民の長。
妖精の民にとっては王のような存在だが、フランデアン国外には知られていない。
外国人侵入者に妖精の民が誘拐され奴隷のような扱いを受けている事に苦慮していた。妖精の民が自ら外国まで救出に出る事は不可能であるため王家に救いを求め娘を嫁がせた。
王国からは宮廷での便宜上の称号として公爵位を与えられているが、妖精の民は彼らなりの社会を築いて外界のような身分制度は通用しない。
【ジェンキンス】
フランデアン王家の家令。
マクシミリアンの側近になって翠玉館でも館の運営を補佐している。
困った時のジェンキンス。
【エリン】
妖精の民の長であるヴォーデヴァインの都ディリエージュの住民だったがマルレーネの侍女となり、マクシミリアンの留学生活を助ける為に帝都までやってきた。
妖精の民の血は純血と比べて薄れているが、よく見ると星のような瞳や丸まって長い耳の形が森の外の人間とはやはり違う。
マクシミリアンにとっては姉であり、もう一人の母親のような存在。
よくマクシミリアンに馬に乗せて貰っているが、耳をくすぐられる事に困っている。少し丸まって細長い耳で、産毛が目立つ。
マクシミリアンとしては猫のようについ、耳を構いたくなってしまうらしい。
◆王宮時代の学友たち、他
ヴェイル・・・ギュイの孫、ツヴァイリング公家の少年。マクシミリアンと共に育った王宮の子供達の最年少。マクシミリアンより5つ下。
ヴェルナー・・・魔術に天性の才があり、マクシミリアンに将来宮廷魔術師になって欲しいと言われている少年。
ウルリク・・・フーオンと同じジャール人。食いしん坊で狩りに行くと仲間の分も食べてしまう為、よく怒られる。
オルランドゥ・・・ディリエージュ近くに住む山育ちの少年で王宮の子供達の仲間。暴れん坊で手が付けられないので王宮で躾け直して貰おうと送り込まれた。マクシミリアンより二つ下だが、幼くして熊と相撲を取っていたいわれる。
ケレスティン・・・三伯十一公の一人、レイヴン公の長子で年長組。
コンラート・・・泣き虫の少年。エリンによく世話をやかれて懐いていた。エリンに求婚したが玉砕する。
ハインリヒ・・・西部の子。金歯を光らせている。
フーオン・・・マクシミリアンと同い年の遊牧民のジャール人。馬術を教えた。
フォルスト・・・都会育ち。リージン河沿いに住む少年。
ブルハルト・・・力自慢の少年で年長組。
ベレグシュタイン・・・木登りの得意な少年。調子のいい子供でエリンに告白したが、誠意の無さからやはり玉砕する。
ルードヴィヒ・・・魔術の才があったが、それをマクシミリアンの為に鍛冶に利用する事を選んだ。
クロフィルデ・・・コブルゴータ侯爵家の娘。
アスパシア・・・イコイド伯が愛人との間につくった娘。マクシミリアンより年上で王宮の子供達の憧れでもあった。
アルシーナ・・・アスパシアの妹、正妻の子。
ヘンウェン・・・イコイド伯。アスパシアの父。
タチストア・・・王都の道化。
マインハルト・・・フランデアンの帝国駐在大使。ティロル伯。他国に比べてフランデアンが帝都での経済活動に積極的でなく、自国民の保護にも熱心でない事を苦々しく思っていた。
ドラセナ・・・妖精の民の女の子
ギュミル・・・妖精の民の男の子
フォールスタッフ・・・雇われ帝国人。魔術師で宮廷の子供達の教育者の一人。
アナグラムジェネレーターで適当にいじっていたらこの名前が付いたが英語由来ではない。




