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セブンスドール  作者: こうえつ
(最終章)まだ宇宙に神はいない
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A.D.4021.絶対絶命クロム!?

「クロム、戦闘中に惚けて……まじか」

 文句を言おうとしたレニウムも呆然とする。

 瞳孔が開くくらい驚き動けない二人に、衝撃を与えたパープルのヘルダイバのパイロットが口を開く。

「ふふ、久しぶりだね。クロム、レニウム。相変わらず無茶しすぎよ」

 パイロットの懐かしい声を聞いたクロムが聞き返す。

「おまえは……鈴々?……嘘だろう!? おい、レニウム、なんのイリュージョンだ?」

 訪ねられたレニウムもほぼ同様。

「鈴々? ええ! なんで鈴々が生きていて、ここにいて、アンノン機に乗ってるんだよ! おいクロム!」

 二人のやりとりを見ていた女性パイロットは、クスクス笑い始めた。

「本物よ。脚もある……心配かけてごめんね。ただいま……私よ鈴々よ」

 死んだはずの鈴々の登場に驚きながらも、クロムはもう一機の黒いマシンのパイロットをジロリと見た。

「おい、おまえも生きてたのかよ。どうゆう事か説明しろよ……フィフス」

 褐色のドールがにやつく。

「なんかさぁ、差がない? シックスとさあ。私、ちょっとかわいそう……」

 アホか、ディスプレイをグーで殴るクロム。

「てめえは敵だろう? 何千人殺しているか、わかてんのか! フィフス!」

 首を傾げたフィフス。

「そんな事あったけ? なんか覚えてないなぁーーあ、クロムとエッチしたのは覚えてるよ~~あんときは、身体についたキスマークがとれなくて困った……ね!」

 あわてて話題を変えるクロム。

「おい!…まあ、色々あるな、それよりなんでおまえら生きてんの。ん? どうした鈴々?」

 ディスプレでプイと横を向いた鈴々。

「へぇ、そうなの。そういえば一晩帰ってこなかった時があったっけ……背中の傷とかあざとか、喧嘩したとか……女だってバレバレ。でも相手がフィフスだったのってどうなの!?」

 こんな窮地に、死んだ筈の二人の女に攻められて、絶体絶命なクロム。

「それはな、ほら、あれだ! レニウム頼む!」

「え! なんで俺に振る? えっと鈴々、ちょっと落ち着いて」

 鈴々は正面をむき直して、めちゃめちゃ悪い目つきで二人を見た。

「まあ、その件はあとっでねっとりやりますから。なんせ証人もいますので。楽しい会はおいといて、まずは目の前の敵を倒しましょうね……ジロリ」

「まじですか鈴々さん」

 鈴々の慇懃無礼な丁寧な話し方に、怒りを感じて冷や汗のクロム。


「……夫婦おもろ漫才……まだ見てたいけど、相手の編成が終わったようだよ。まずは”みんなで協力”ってやつでいこうか!」

 フィフスが通信に割り込んだ。

「そうだな。いい事言うなフィフス」

 思わず褒めてしまったクロムにフィフスがニヤリ。

「そうよ、ベッドの上だけじゃないの。クロムの役に立つのは……うふ」

「この男は! せっかく戻ってくればすぐ女の話!?」

 怒りがぶり返した鈴々、グイっと前に出たパープルのヘルダイバ。

 鈴々、シックスの騎乗するマシンは、シックスドール・クイーン。

 全てのドールズの元になった破壊兵器。

 コクピットに同乗するラバーズは紫の唇、セブンスが破壊した人間タイプの記憶を移し替えたもの。背中から二本の棒を取り出し、目の前で一つに組み立てるクイーン。カチ、合わさり一本になった巨大な槍……全てを突き通すクイーンの武器、巨大な槍をぐるりと一回転させ、敵へと構えた鈴々が気合いを入れる。

「さあ、ダメな男ども! 一気に行くよ! 着いてこい!」

 勇ましい女子に対してグチるレニウム。

「ダメ男どもって……おい! 俺も入ってるのかよ……ねえ、鈴々さん」


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