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別れは突然に。

作者: ジミー

俺があいつと出逢ったのは、1年前の4月14日

この日を境に幸せになるはずやった。

出会いは、突然やった毎日毎日連絡を取り合い、好きなんかな?と思い始めて好きや!て気持ちになるまでに時間は掛からんかった。ある日恥ずかしい気持ちを抑えて、電話してみた。

俺「もしもし?俺やけど、わかる?」

彼女「わかるよー!笑どうしたん?」

俺「前に桜みたい言うて無かったー?」

彼女「えー言うたー!見たい!」

俺「今度の金曜日見に行かへん?」

彼女「え、、行く!!行きたい!!」

初めて出かけるのが夜桜を見に行くことだった。

それから何日後に、付き合い始めた。

2人の約束には、毎年絶対に桜を見に行こう!!

それから月日は、流れ。

2人で生活することになった。

毎日が新鮮で、毎日が楽しくて

喧嘩もたくさんした。いっぱい泣かせたりもした。

毎日毎日、あー俺めちゃくちゃ生きてるー!

生きてる心地がした。

やがて、2人は結婚について本気で考え、あー俺こいつと幸せになるんかあ!嬉しいな。どんな未来が待ってるんやろ?毎日ワクワクしていた。

結婚より先に、2人の間に子供を授かった。

不安な気持ちよりも、嬉しい気持ちが何倍も何百倍も強かった。

毎日をワクワク過ごしていた。

しかし、そんなに人生は甘く無かった。

子供が育っていない。

突然のことで頭が真っ白。

俺が支えなあかん。あいつのが辛いから!

考える毎日。

でも上手く行かなかった。自分の感情を抑え切れんかった。やけくそになり悪化して行く日々。

とうとう、結果が出た。流産やった。

なんで俺らが??神様がおるとしたら、なんで俺らにこんな試練を与える?なんで幸せにしてくれん?

なんで辛くならなあかん?毎日そんなことばっかり。

1番辛いのはあいつのはずやのに。。

手術の日俺は立ち会った。

泣きじゃくるあいつに、掛けてやる言葉も見つからず。ただただ手を握ることしか出来んかった。

情けなさと、悔しさで勝手に涙が溢れ出た。

情け無かった。悔しかった。

そこから2人の溝は埋まらず。とうとうあいつは、出て行った。

なあ神様?あの時産まれてたらあいつはまだここにいた?また、幸せーとか、嬉しいーとか、お仕事お疲れ様とか毎日幸せやった日々が続いてた?

家に帰れば、お帰りーて笑顔で言うてくれるあいつは、今も俺の前にいた??

毎日仕事から帰っても、あいつは居ないよ。

自分勝手な自分が大嫌いになった。

あの幸せな時間が、またいつか来ることを願う毎日。


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