猫耳親子と朝食~食事&勧誘~
異世界2日目を迎えた宗太は猫耳親子と朝食を食べます♪
そこで宗太が猫耳親子にした提案とは……
H29/7/8 修正致しました。
朝日が窓から入ってきて、少しまぶしさを感じて宗太は目を覚ます。
寝ぼけているのもあるが、まわりを見渡すと見慣れない部屋だった。
宗太が1人ぽけ~っとしながら言った。
「…………ここはドコ?私はダレ?」
なんか最近これ言った気がする……あぁ~そういえば、俺異世界に来て宿屋作って、猫耳親子に部屋を貸したんだ!!
宗太が身体を伸ばしなら言った。
「んんっ~…………とりあえず起きるか……」
宗太は準備をして外に出て、空を見ながら言った。
「今日もいい天気だなぁ。あの2人起きてるかな……?」
そう言いながら小屋に向かう宗太。
小屋の扉をトントン! っとノックしてから声をかけた。
「リュシアさん! ミリアちゃん! 宗太ですけど起きてますか?」
扉の向こうからリュシアの返事が返って来た。
「は~い!! 起きてます…………今開けますね」
返事がした後に扉に向かう足音が聞こえる。その後、扉が開くとリュシアとミリアが順に挨拶をしてくれた。
「お待たせしてすいません。おはようございます」
「おはようございます!」
朝から美女2人にされる挨拶ってなんか気分がいいなぁ!
2人に挨拶をされて上機嫌になった宗太が挨拶をした。
「2人共おはようございます!」
朝の挨拶を交わすと宗太が2人に提案する。
「朝食を食べるのと、昨日話せなかった話とかの話をしたいのであっちの建物に移動しませんか?」
宗太の提案にリュシアが答えた。
「はい。…………ただ昨日も食事をいただいていますし、申し訳ないです。」
本当に申し訳なさそうにリュシアが言ったが宗太が笑顔で返す。
「気にしないで大丈夫ですよ! 1人で食べるより人と食べた方が美味しいですから!付き合っていただけると嬉しいです!」
リュシアが宗太の言葉に少し笑顔になり言った。
「そう言っていただけると助かります。ご一緒にいただかせてもらいますね!」
そうして3人で食堂に行きパンと水を取り出して2人に渡して自分の分を用意した。準備が終わり食べる前に宗太が言う。
「いただきます!」
リュシアとミリアは?マークを頭に浮かべながらこちらを見ている。
こちらでは言わないのであろうか? リュシアに尋ねてみた。
「俺の元いた国では食べる前にいただきますと言うんですが……こちらでは言わないんでしょうか?」
宗太の質問にリュシアが答えた。
「……すいません。私は初めて聞きました。」
やっぱり文化の違いはあるんだな。まぁ前も海外とかとは違ってたしな。
そう考えた宗太はリュシア達に言った。
「俺は習慣になってしまってるので、気にしないでいただいて大丈夫ですよ!」
無理強いするものでもないしと思っていると、リュシアが首を横に振って答えた。
「いいえ! ソータさんからいただいた食事ですし、宗太さんの作法にのっとります!」
そう言うとリュシアとミリアが2人で一緒に言った。
「「いただきます」」
律儀な人だなぁと思ったが、こちらが食べるのを待っている……ホントに律儀だな。
宗太は待ってる2人に笑顔で言った。
「どうぞ! 食べてください!」
そう言いながら宗太はパンを手に取り食べだす。それを見て2人も一緒に食べ出した。
食べ終わるとまたも宗太が言う。
「ごちそうさまでした!」
2人は空気を読んだのか疑問な顔や説明は聞かずに言う。
「「ごちそうさまでした!!」」
水を飲み落ち着いた宗太が、話を切り出した。
「食事も終わったので、話に入りたいですが大丈夫ですか?」
宗太の声に少し不安そうな顔をしたリュシアが答えた。
「あっ……はい。」
「では早速なんですが……2人は今後の事って決まってるんですか? 自分の国に戻るとか? 違う土地に行くとか?」
宗太の質問に、リュシアは更に不安そうな顔をしながら答える。
「…………何も決まってません。必死に逃げてきて、とりあえず泊めてもらう事しか考えてませんでした。」
まぁそれは当然だよな……と宗太が考えているとリュシアが力のない声で言う。
「…………やっぱり…………出ていかないと駄目ですよね? 今日もいさせていただくなんて厚かましいですよね……」
なんかめっちゃ落ち込み出したぞ!? 追い出されると思っているのか?
宗太がちょっと慌てて言った。
「いっいや、いてもらうのは構わないですよ!ただ代わりに……」
「ほっ本当ですか!? 代わり…………ですか?」
リュシアのが喜びつつ警戒している。まぁ奴隷に売られたりしてるんだから当たり前だよね!
宗太は安心して貰おうとすぐに言った。
「そんな警戒しないで大丈夫ですよ。代わりにここで従業員として働きませんか? って言う提案です!」
ポカーンとした表情のリュシアとミリアがいた。我に返ったリュシアが宗太に質問した。
「えっえ~と…………私達を雇ってくれるんですか?」
宗太が笑顔で答えた。
「はい! ただ実は見て判ると思うんですが、宿屋自体はまだ営業のでお給料とかは出せません。宿屋が軌道に乗ったらお支払いしますが、それまでは寝る場所と食事は約束しますが…………どうですか?」
リュシアが間髪いれずに答えた。
「やります!!!!」
それはもうビックリする位に速答だった!
――――逆に余りの早さに宗太は確認した。
「ホッホントにいいんですか? ミリアちゃんにも相談とか……少し考えたりとか……」
またもリュシアが即答で答えた。
「問題ありません!! ミリアもいいわよね?」
リュシアの言葉にミリアが答えた。
「うん!」
なんかこっちが萎縮しちゃうよ…………。
そう思いながら宗太はリュシアに言った。
「わかりました…………じゃあ細かい事はこれから話して決めましょうか」
宗太の言葉にリュシアとミリア笑顔で答えた。
「「お願いします!!」」
こうして宗太は晴れて猫耳親子を仲間(従業員)にしたのであった。
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