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それぞれの思い~出発&口論~

トリアとアレスがギルドに報告に向かう前に長屋が完成したのを確認しにきた宗太達。


ジャック達を上手くはぐらかせない宗太にリュシアとエリナが…………。


H29/9/9 修正致しました。

 話し合いから3日が経ち、トリアとアレスが王都のギルドに向けて出発する少し前…………。


 宗太は2人が出発するぎりぎりだったが、2人が出る前になんとか建築魔法で長屋を建てた。


 ジャックとアレスは建築魔法の事を説明をしていないので、なにがなんだかわからない状態で家を見せられた。

 2人が喜んでいるが、突然の新しい家を不思議そうに見たジャックが宗太に聞いてきた。


「あっ兄貴…………これ~兄貴が建てたんですか!?」


 …………あ~やっぱり気になるよなぁ。でも、とりあえず言わない方がいいよなぁ。


「そうだよ~! あ~アレスの出発の時間もあるから2人共とりあえず中を見てきなよ!!」


 急かされた2人が少し納得が行かなさそうに「「はい!」」っと答えて中を見に行った。

 ジャック達が中に入って行ったのを確認するとエリナとリュシアが宗太の元にやってきた。


「どっどうしたの?」


「どうしたのじゃないわ!! 今のはぎりぎりあなたの事を誤魔化せたけど…………今後もあれじゃあとても上手く行くとは思えないわ!」


「リュシアさんの言う通りですわ!! 今のあの2人は完全に何かあると疑ってますわよ!」


 いきなり2人に責められしょぼ~んとしてしまった。


「だって……咄嗟の事だったし……」


「別に咄嗟の事じゃないわよ!! あーなる事はわかってたんだから少しは考えておけば良かったのよ!!」


 んっ…………何もそんなに言わなくてもいいじゃないか。


「確かにそうかも知れないけど…………というか、別にあの2人になら言ってもいいんじゃない」


 それを聞いてリュシアの顔ががピクッとした。少し間があったが笑顔になったが……目が笑ってない。


「あなた? それは本気で言っているのかしら?」


「…………本気だよ! だって一応もう仲間な訳だしいいと思うんだよね!」


 それを聞いてリュシアは少し悲しそうな顔になった。


「…………そうですか。では、ご自由にして下さい」


 そう言ってリュシアはミリアの所に戻っていった。

 、途中から2人やり取りを黙って見ていたエリナは、あきれた顔で言った。


「はぁ……そうたさん? あなたは何をやっていんですの?」


 そんな事言ったって…………俺は悪くないぞ。


「だって……リュシアが…………」


 エリナは真剣な顔になって話だした。


「そうたさん! あなたはご自分の立場をまだ把握しきれてないようですわね。…………正直私達にすぐ話した事も正解とはいいがたいですが、あの2人に今の時点で話すのは論外ですわ!! あの2人が元々リュシアさんとミリアさんに何をしようとしたかお忘れですの?」


「…………忘れてないよ」


「なら尚更です! それにその前の悪評があったのも教えたはずですわ! 平気そうに見えますが、本当はその恐怖を我慢してあなたの秘密を簡単に話してはいけないとやっているリュシアさんが可哀想で仕方ありませんわ。ちょっとご自分に近くなったから信用するとかでは他のみんなは安心してついていけないですわ!! …………少しお一人で考えて下さいませ」


 エリナの言葉を聞き、ムッとしたのをやめたが、下を向いて何も言えなかった。


「……………………」


 それを見たエリナも、アリーナとトリアの元に向かった。


 宗太がその場から動けずにいると、ジャックとアレスが宗太の心情など知らずに嬉しそうに出てきた。


 ジャックが、笑顔で話しかけてきた。


「あっ兄貴~!あの家凄いッスね!!」


 続いてアレスも話しかけてきた。


「あんな綺麗な部屋に住まわしてもらえるなんて感激です! あれを見て本気で早く帰って来る気になりましたよ」


「…………それは良かった。」


 2人が先程会った時とのテンションとは違い、だだ下がりの今にも倒れそうな状態に困惑した。


 心配そうにジャックが聞いてきた。


「あっ兄貴!? 大丈夫ですか?」


 続いてアレスも言った。


「なんか悪いもんでも食べたんですか!?」


「…………大丈夫だよ。2人共……みんなが出発を待ってるから行こうか」


 宗太の言葉に心配そうにしながら、ジャックとアレスが「はい」と言った。


 その言葉を聞き、5人の元に向かいだした。


 みんなの元に着いた宗太をリュシア以外が注目した。

 宗太もリュシアが見てない事はわかっているが、それには触れず話だした。


「…………では、ジャックとアレスも平気になったので予定通り出発してもらおうと思います。トリアさんとアレス! 2人共よろしくお願いします。気を付けて行ってきてください!」


 全く元気のない宗太の激励だったが、エリナから話を聞いたのか、特に宗太には反応せずにアリーナが言った。


「トリア、気を付けてね! あれになんかされそうになったらやっていいからね!!」


 エリナも続いて言った。


「トリア、手紙の件頼んだわよ。気を付けていってらっしゃい!」


 リュシアとミリアも頭を下げて「「お気を付けていってらっしゃい」」っと言っていた。


次にジャックがアレスに対して言った。


「おう! 気を付けて行ってこいよ!!俺がいないからってギルドで舐められんなよ!」


「へっ任しとけよ! お前も兄貴に迷惑かけるなよ!」


 そう言ってお互いの拳を合わせていた。

 みんなの挨拶が終わり2人が出発した。


 その後は特に話もなくリュシアとミリアはキッチンへ行き、エリナとアリーナは部屋に戻った。


 宗太はジャックに個室から2人の荷物の移動と清掃を指示し、カウンターに向かった。


 そのまま何もなく時間が過ぎ、夕食の時間になったのでエリナとアリーナが入ってきた。

 エリナがカウンター前に来た。


「……少しはお考えになられましたか?」


「……………………」


 すると、アリーナが横から言った。


「話聞いたけど……早く謝った方がいいよ~!」


「アリーナ! あなたは黙ってなさいな!!」


 アリーナがしゅんっとして黙った。そのままエリナが言った。


「考えろとはいいましたが、あまり時間はかけない事だけはおすすめしますわ!」


「…………わかりました」


 返事を聞いたエリナ達はキッチンに向かい、少ししてからジャックも来たので一緒にキッチンに向かった。


 女性陣はワイワイしながら食べ、宗太が静かなのに困惑しながら一緒に食事をするジャック。

 食事が終わり皆が部屋に戻った。


最後まで宿にいたのはリュシアとだが、特に会話はなかった…………。

 作業が終わったリュシアがキッチンから出てきて宗太の元に来て言った。


「あなた…………今日からミリアの部屋で寝ますね。おやすみなさい」


 そう言ってリュシアは返事を待たずに家に戻った。

 宗太はリュシアの背中を見ながら小さく言った。


「…………リュシア」


 それから3日間リュシアは部屋には戻ってこなかったのであった。

お読みいただきましてありがとうございます。

誤字、脱字や何かご指摘があれば優しく教えて貰えると嬉しいです。

後、ブクマや評価、感想やイラスト等もいただける方がいらっしゃいましたら幸いです。

よろしくお願い致します。

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