【建築魔法】~宿屋購入~
自分のステータスを確認する宗太
魔法の使い方に苦戦しながらも【建築魔法】を実際に使い宿屋を購入してみよう♪
H29/6/30 修正しました。
「やっぱりここでだよな~」
宗太は女神の手紙に書いてあった事を思い出しながら思考していた。
「ここが中心って言ってたし、やっぱり一番最初の建物になるんだから真ん中に建てたいよな~」
いざ建てようと思ったがふとある事に気が付く宗太。
疑問に思いながら宗太は言った。
「魔法はどうやって使うんだろう……」
シェスカ様~肝心な事を教えてくれなかったなぁ…………
なんかとりあえず色々試してみようと宗太が唱えた。
「【建築魔法】!」
……………………
「宿屋よ建て!」
…………………………
「魔法発動!」
………………………………
「ウィンドウオープン」
ピッという電子音の様な音がして目の前に画面が現れた。
何度も唱え疲れた様子の宗太が言った。
「ようやっとなんか出た…………これでいいのかな」
疑問に思いながらも画面を見てみる。
ステータス
{魔法}
{持ち物}
おっなんかゲーム見たいな画面だな~……ただ重要だし気になるからちゃんとやんなきゃな。
「とりあえず触ればいいのかな?」
画面のステータスと出てる場所を触れてみると、次の画面に切り替わった。
ステータス
宗太 18歳 成人男性
職業 なし
魔法
【建築魔法】 Lv.1 ユニーク☆
【属性魔法(全)】Lv.1
【回復魔法】Lv.1
スキル
《農業スキル》Lv.1
《料理スキル》Lv.1
《接客スキル》Lv.1
《計算スキル》Lv.1
《弓スキル》Lv.1
《斧スキル》Lv.1
《解体スキル》Lv.1
《鑑定》Lv.1
なんかまさにロープレって感じの内容だね。
数値も強いのか弱いのかわかんないし…………まぁ進むかぁ。
「ん~職業なしってしょうがないんだけど…………恥ずかしいな」
完全に無職って事だもんなぁ。ちょっと納得出来ないけど事実なので受け止めよう。
画面を戻って魔法を見だした宗太。
ウィンドウを指でタッチして操作する宗太が魔法を選択していた。
魔法
【建築魔法】Lv.1ユニーク☆
メイク
【属性魔法(全)】Lv.1
バーン(火)
スーイ(水)
アース(土)
エレキ(雷)
フレッシュ(無)
【回復魔法】Lv.1
リーナ(小)
色々な魔法がある事を理解した宗太が思った事を口にしていた。
「これ全部使えるんだよなぁ……全部使ってみたいけど……最初はやっぱりこれだよな」
もはや興奮が抑えられない様子の宗太は、広い草原を前に初の呪文を唱えた。
「メイク!」
呪文を唱えると目の前には光に覆われ、先程とは違うウィンドウが宗太の目の前に出てきた。
【購入画面】
お知らせ
解放レベル2まで(初回ボーナス)
予算 1,000,000リルム(初回ボーナス)
建物宿屋限定(初回に限り)
宿屋隣に店主用居住小屋1つプレゼント♪(初回ボーナス)
建築時間カット(初回ボーナス)
[カタログ]
宿屋(受付カウンター・キッチン・トイレは常設)
【レベル1】
木造平屋 大部屋+食堂 400,000リルム《15日》
石造平屋 大部屋+立食スペース 400,000リルム《15日》
【レベル2】(初回ボーナス)
木造平屋 大部屋+個室3部屋+食堂 700,000リルム《30日》
石造平屋 大部屋+食堂 800,000リルム《30日》
木造2階建て 大部屋+個室5部屋+食堂 950,000リルム《30日》
備品
【レベル1】
下級ベット(シングル)×1 10,000リルム
下級サイドテーブル 4,000リルム
食堂用テーブル(6人用)×1 30,000リルム
食堂用イス×1 5,000リルム
食堂用テーブル+イスセット(6人用) 40,000リルム
下級調理道具一式 5,000リルム
木製食器セット(皿、コップ、スプーン) 1,000リルム
桶×1 500リルム
荷物入用バスケット 500リルム
下級レジスター 5,000リルム(釣銭40,000リルム貸出有)
施設関係
井戸×1 30,000リルム
I NN看板(旗タイプ)×1 500リルム
店看板(木製)×1 1,000リルム
※商品を選択するとサンプルが表示されます。
一通り見終わった様子の宗太が腕を組みながら言った。
「予想以上に凄い……これは……慎重に選ばないと」
宗太はその場に座り、画面を見ながら考え出した。
宿屋は折角レベル2のが変えるならそれがいいしなぁ…………備品の類いも必需品出し計算しながら買わなきゃ……。
計算スキルのおかげなのか、金額の計算が凄い楽に出来るな!サンプルを見たりとそのまま考える事1時間がたった。
座っている宗太は後ろに仰け反り、両手を地面について笑顔で言った。
「――――よし! これで決まりだっ!」
ウィンドウの画面には購入準備画面と表示されていた。そこにリストアップされていたのはこうだった。
【購入リスト】
木造平屋 大部屋+個室3部屋+食堂 700,000リルム
下級ベット×11 110,000リルム
下級サイドテーブル×11 44,000リルム
食堂用テーブル+イスセット(6人用)×2 80,000リルム
下級調理道具×1 5,000リルム
木製食器セット×12 12,000リルム
桶×12 6,000リルム
荷物入用バスケット×12 6,000リルム
下級レジスター×1 5,000リルム
井戸×1 30,000リルム
INN看板(旗タイプ)×1 500リルム
店看板(木製)×1 1,000リルム
合計 999,500リルム
――――この内容で購入しますか?
ん~500リルム余ったけど予備も少し買ったし、これでいいかな! 正直何人位泊まるのかも分からないし、入りそうな個数でしか買えなかった・・・もういいよね?
「とりあえず最初だし、今回はサービスがいっぱいなのでこれでよしとしよう!」
宗太は購入しますか? の下にあった購入確定と表示された部分をタッチした。
ピッっという機械の認証音の様な音と一緒に、目の前の光が辺りに広がって発光しだし、突如地響きの様な大きな音がした。
宗太が轟音と強い光に包まれ、しばらくその場でじっとしていると…………辺りの光がだんだん弱まってきた。
「凄い音だったな。んっ段々見えてきたぞ!」
光が完全に消え、そこに出てきたのはカタログに載っていた建物が目の前に建っていた。
「おぉ~ホントに出来ちゃったよ……これが俺の宿屋……すごくない?」
宗太は自分の宿屋が出来た事に感動し、これからを想像しているのだろうか、満面の笑顔で宿屋をながめていた。
宗太はその場からしばらく動かなかったのであった。
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