初の接客①~3人の冒険者~
宿屋初のお客さんは3人の女性冒険者だった。
宗太の初の接客は大丈夫かな?
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3人が待っているカウンターの前で待っているので、宗太は直ぐに受付を始めた。
「え~と……とりあえずこちらをご記入お願いします」
宗太は3枚の紙とペンを取り出した。
紙には名前、種族、職業、宿泊日数、大部屋か個室の希望、夕食のみか朝夕食の希望の記入欄があった。
「宿泊料金や備品の料金はそちらの価格表をご覧下さい。個室はシングルのみになりまして料金は+500リルムです。今は2部屋空いています」
3人が価格表を見始める。
それを見て3人が相談を始めた。
「…………そこそこする」
「でも、結構きれいな感じだし、実際あって助かってるじゃん! それ考えたら妥当じゃない?」
「そうですわね……ここがなければ野宿ですし、いい加減ベットに横になりたいですわ!」
「…………それは賛成」
「私も賛成!」
「じゃあ決まりですわね!とりあえず1泊でいいかしら?」
しばらくして相談が終わったのか、3人で頷いていた。
「え~とご主人!ちょっとよろしいかしら?」
「はい! なんでしょうか?」
「とりあえず1泊はさせていただきますわ。ただ大部屋と個室はどのような感じか先に見せていただけるかしら?」
「構いませんよ!では、ご案内しますね!」
そう言って宗太はカウンターから出て大部屋に向かう。
大部屋に着き宗太が説明を始めた。
「こちらが大部屋になります。見ての通りですが、今は誰もいないのでほぼ貸切状態です」
「………………中々広い
「部屋もきれいだね! 貸切状態とかラッキーだね!!」
「他の方がいないのでしたらここでもいいですわね!」
「え~と…………個室はどうされますか?」
「一応見させていただいてもよろしいかしら?」
「はい。大丈夫ですよ!」
そう言って宗太は3人を個室に案内した。
「こちらが個室です。2部屋しかないので片方の部屋は2人でよければ2部屋共宿泊出来ます」
「個室も結構よろしいですわね!」
「でも、1部屋だけ2人だと微妙じゃない?」
「…………大部屋がいい……」
「では、ご主人!大部屋の方にする事にしましたわ!!」
「かしこまりました。ではカウンターで記入とお支払をお願い致します」
3人が返事をしてカウンターに戻り、書類を書いて宗太に渡す。
宗太が書類に目を通す。
エリナ・エドガー
人族
冒険者☆魔法剣士☆
1泊
大部屋
朝夕食希望
アリーナ・エルフィッシュ
エルフ族
冒険者☆賢者☆
1泊
大部屋
朝夕食希望
トリア・ピローザ
竜人族
冒険者☆格闘家☆
1泊
大部屋
朝夕食希望
人族とエルフ族と竜人族の冒険者のパーティーかぁ…………3人共に名字があるんだなぁ。
エリナさんは剣士の格好だけど振る舞いや言葉に気品がある。…………中々きわどい格好だな! それに中々立派なお山だ!
アリーナさんはすごい若いと言うか幼い感じがするのに…………なんか風格がある。…………見た目通りな感じの小山だ!
トリアさんはあまり喋らないみたいだ。ただとりあえず背が高い…………久々に女性を見上げた。リュシア並みに迫力のある山だ!
勝手に3人の感想を考えている宗太が初のお客さんの記入の確認を終えた。
「そうしましたらお会計がお一人様1,200リルムです。合計が3,600リルムになりますがお支払はご一緒にされますか?」
「ご一緒でお願いしますわ!」
そう言ってエリナは3,600リルムを宗太に渡した。
お金をを受けとり、数える宗太。
「ちょうどいただきます! では、このまま宿屋の説明をさせていただいてよろしいでしょうか?」
3人が頷いた。
「ありがとうございます。まずこの度は彩の宿にお越しいただきましてありがとうございます。
当宿の主人をさせていただいてます宗太と言いますので、よろしくお願いします。他にも女性の従業員が2人いますので何かあったら言って下さい。
宿のシステムですが、チェックインは夜の21時までチェックアウトはお昼の12時までです。
追加で宿泊の場合は12時までに言って下さい。
食事は食堂でこの札を渡して下さい。2枚ありますが、それぞれ朝・夕食の分になりますので1枚ずつお願いします。
時間は夕食が16時~20時30分、朝食は7時~10時までになります。ちなみに別メニュもありますが、それは食堂で頼んで貰って伝票を渡すので食事後にこのカウンターで清算をお願いします。
基本日中はカウンターに私がいますが、夜22時以降はいないのでこちらにある受話器を取っていただければ私が来るのでお願いします。
玄関のドアも22時で施錠しますのでどうしても出たい時は受話器でお知らせ下さい。逆に外から入りたい時は外に小屋あるんですがそこにいるので私がいるので呼んで下さい。
長くなってしまいましたが、これで説明は以上になります。何かご不明な点はございますか?」
「大体はわかったのですけれども、お風呂か身体を拭くような物はありませんかしら?」
「申し訳ございません。お風呂はないんですが、身体は拭けますのでこちらをどうぞ!」
桶とタオル2枚のセットを渡す。
「こちらの青いタオルが身体を洗う用で、白いタオルが最後に身体を拭く用の物になります。
水は裏に井戸が有りまして、個室の並びのドアから出れます。
使用したタオルはこのカウンターの横のカゴに入れて下さい。1泊に付き1セットは無料でお貸ししてますので、2日目以降は必要な時に言って下さい」
「わかりましたわ。タオルを替えてくれるのはありがたいですわね!」
「他には何かありますか?」
「大丈夫ですわ!」
「私も大丈夫かな!」
「…………ない……」
「ありがとうございます! では、大部屋の1~3番のベットをお使い下さい。ベットの横に番号がついてるのですぐわかると思います!
最後になんですが、こちら宿泊された方先着100名にお配りしてますのでどうぞ!! アメニティグッズと言いまして宿泊の際にご使用いただければと思います。
一応説明の紙を入れてますが、説明が必要でしたら女性からの方がいいと思います。もしよければ従業員を後程行かせますが、どうしますか?」
「頂けるのなら頂戴いたしますわ! 女性からの方がいいって言うのは気になりますわね…………お願い致しますわ!」
「かしこまりました! では、後程伺わせます。あっこちらのアメニティグッズは販売もしているので、使ってみて良かったら購入も出来ます! 長々とすいませんでした。ごゆっくりおくつろぎ下さい!」
「よろしくお願いしますわね! では、失礼させていただきますわ!」
そうして3人は部屋に向かった。
宗太は3人を見送ると力が抜けたように椅子に腰かけた。
「ふぅ~疲れた…………始めての接客だったけど大丈夫だったかな?」
こうして宗太の異世界初の接客は終わったのであった。
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