宿屋オープン~初のお客さま~
今日から宿屋が始まる宗太達!
朝からみんなで早起きしてしまい、首を長~くお客さんが来るのを待っています。
早く来てほしいなぁ~!
H29/7/30
朝になり、陽が昇り始めた頃に宗太は目が覚めた。
「んっ……ん~」
窓の外を見るとまだ少し暗かったが、雲はなく朝日が見え始めていた。
「ん~まだ早いけど今日は大事な日だし起きるか……」
そうして宗太は起き上がり身支度をした。
宿屋の方に行くとミリアが玄関前を掃除していた。
「ミリア、おはよう! ずいぶん早いね?」
宗太に声をかけられてミリアが反応した。
「あっソータさん! おはようございます。昨日の夜から楽しみで早く起きちゃいました!!」
ミリアは照れくさそうに尻尾をフリフリしていた!
「ミリアもなんだね! 俺もなんか早く目が覚めちゃって……早かったけど出てきちゃったんだよね!」
「ふふっじゃあみんなですね! お母さんももうキッチンにいますよ♪」
「リュシアもなんだね…………じゃあそっちにも顔出してみるよ!」
「はい! 私もお掃除が終わったら行きますね!」
「じゃあ後で!」
そうして宗太は中に入り、キッチンへ向かう。
ご機嫌そうに料理をしているリュシアを見て宗太が声をかけた……。
「リュシア、おはよう!楽しそうだね?」
「えっソータさん!? いっいや、その~…………おはようございます。はっ早いですね?」
リュシアが恥ずかしかったのか、顔が赤くなっている。
「えぇ! なんか早く起きちゃって……今日がオープンなので気がはってるみたいです!」
「うふふ…………じゃあ私と同じですね! 楽しみな反面緊張も大きいです! あっそういえばミリアには会いましたか?」
「そうですね! 今日からまた違った生活になるので、結構ドキドキしてます。ミリアとは外で会いましたよ!! 掃除が終わったら来るって言ってましたよ!」
「そうですね…………どんな風になるか私も楽しみです!! わかりました! 私も後少しで仕込みと朝食の準備が終わるので、ソータさんはゆっくりしててください」
「ありがとうございます! 2人が終わったら少し早いですが、朝食にしましょうか!」
「はい! じゃあすぐやってしまいますね!!」
そうして宗太はイスに腰かけてリュシアとミリアを待った。しばらくしてリュシアが先にキッチンから出てきた!
「ソータさん! お待たせしました!! ……ミリアは、まだ来てないですか?』
「お疲れ様です。ミリアはまだですね…………」
リュシアと話をしているとミリアが食堂に入ってきた。
「ふぅ~疲れた~……」
「ミリアも朝からお疲れ様! あんまりとばしてお客さん来た時にバテてないようにね!」
「ミリア! 本当にそうよ!」
「もう~大丈夫だよ~! …………多分……」
そんな話をして3人で食事を食べた。
食事が終わり宗太は2人に話だした。
「では、これから入口に看板を付けます! その瞬間からここは宿屋として始まる事になりますが…………正直すぐお客さんが来るかはわからないのが不安な所です。街中ではないし、草原にポツンっとある宿屋に泊まる人がいるかわからないです。でも、来てくれた人達には最高の宿屋だと思ってもらえるように頑張りたいと思っているので2人の力を貸して下さい! 今日から改めてよろしくお願いします!」
「ソータさん、もちろんですよ!! 私達もまだここにお世話になって少しですが、ここの良さはすでにわかっています。私達が頑張れば、絶対にまた来てくれるお客さんもいっぱいいますよ!」
「ソータさん! ミリアもいっぱい頑張るよ!いっぱいのお客さんになるように頑張ろうね!!」
やっぱり2人にいてもらって良かったな……1人ではここまで頑張ろうとは思えなかっただろうし、正直に色々な事で2人には救われたもんな。
「リュシア! ミリア! ……ありがとう! 一緒に頑張ろう!! ただ…………とりあえず最初のお客さんがいつ来るかはわからないから気を抜きすぎない程度ににリラックスしてて下さいね!」
2人が頷いたのを見て立ち上がった。
「じゃあ看板をつけてきますね!」
するとリュシアが立ち上がった。
「私達も行きます!!」
そして3人で玄関に行き、宗太の手によって看板が設置された。
…………いよいよオープンだ!!
「……これでオープンです! とりあえずお客さんが来るまでは2人は食堂に待機してて下さい。俺はカウンターで待ってますので」
「わかりました。早く来てくれるといいですね」
「了解で~す! ワクワクドキドキだね!!」
「えぇ!! ……ただずっと気を使っているとホントに疲れちゃうので、ちゃんとゆっくりしてて下さいね!」
「わかりました!」
2人は返事をして食堂に行った。宗太はカウンターに入り、カウンター内のイスに腰かけて待った。
…………そこからの体感時間が長かった……しばらくして時間を見ると1時間しか立っていない。
やる事はないし、来るかわからないから余計に疲れるなぁ。
「人に言っておいて自分が疲れてたらしょうがないな……早く来ないかなぁ~」
そうして昼になり3人で食事を食べた。お昼が終わり宗太はカウンターに戻った。
お昼過ぎたけどやっぱり来ないなぁ……。
……………………夕方に差し掛かった頃に宗太が外を見ていると……何やら声が聞こえてきた。
耳を澄まし、外から人の声がするのに反応する宗太。
身構えているとドアがトントンっとノックされ、そのまま扉が開いた。
「失礼します! こちら宿屋さんで間違いないでしょうか?」
女性の声に逸る気持ちを抑え返事をする。
「あっはい! ご宿泊ですか? どうぞ中にお入り下さい!」
「あっそうです!宿泊でお願いしたいんですけれども……ちょっと失礼しますね! お2人共~やっぱり宿屋でしたわよ~!! 泊まれるようですわ!」
外に声をかけられている……2人って事は3人かな。
などと考えていると、後の2人も中に入ってきた。
「改めて失礼します! あら、以外に広いし、きれいですわね」
「………………疲れた…………」
「疲れた~なんでもいいから早く受付しよ~よ!!」
正に三者三様……3人共女性だが、種族も違えば性格の違いがすごい出ている。
「え~と、いっらっしゃいませ! ……本日はご宿泊でよろしかったでしょうか……?」
「「「はい!」」」
宗太が訪ねると3人が息をピッタリ揃えて答えた。
これが彩の宿の最初の来店であった。
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