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女神との対話 ~そして転生~

空白の間での女神様のシェスカとのお話です。

新しい人生を選択して能力を貰ったりで宗太は興奮が止まらない!!

宗太はどんな能力で異世界に行くのかな!?


H29/6/29修正致しました。

 シェスカの説明を待ちきれず宗太が自分から質問した。


「女神様! 次の生って言うのは、前と一緒の世界で生まれ変わるって事ですか?」


「いいえ。残念ながら同じ世界には生まれ変わる事は出来ません。あなたには私が治めている違う世界で新しく生きていただきます。」


 ちょっと残念だったけど好奇心が勝ってしまい、どんな所か気になってしょうがないのか、ソワソワしている宗太が続けてシェスカに質問した。


「同じ世界はダメなんですね……しょうがないですね。…………ちなみにどんな世界なんですか?」


「今回は特別に選択肢があります。普通はこちらがすべて決めてしまいますが、今回はこの2つの中から選んでいただきます。」


 シェスカが提示した世界は……次の2つの世界だった。


 剣と魔法が使えて色んな種族がいるファンタジーな世界!


 科学が発達し様々な技術も前世よりも優れている近未来な世界!


 うわぁ~……テンプレな感じだけどこれはもう決まりだよね~。


 提示されたものを聞いた宗太が即答した。


「剣と魔法の世界で!」


 シェスカは宗太の返答に驚いた表情を浮かべながら聞いた。


「2つの世界が実際にどんな所か聞かなくてもよろしいのですか?」


 しかし、宗太はしっかりとシェスカの顔を見ながら言った。


「そりゃぁ両方とも気になりますけど……そっちの方が絶対楽しそうですから!」


 そういうとシェスカはにっこりと微笑んで言った。


「わかりました……では、宗太さん! あなたを剣と魔法の世界に転生させます。この世界の説明は…………もちろん聞きますよね?」


 ちょっといたずらな感じにシェスカが質問してきた。


「お願いします!」


 その返事にシェスカは笑顔で話だした。


「では説明致しますね。この世界の名はクロリモンドと言い、剣と魔法が使用でき人間以外の種族や魔物等がいます。文明的には宗太さんがいた世界より進んではいません」


 宗太はシェスカの話を真剣な眼差しで聞いていた。

 これから始まる人生にわくわくしているのもあるが、ここでしっかりと話をきかないと後々に、大変な思いをしかねないと考えたからである。


 シェスカは、宗太がちゃんとこちらを真剣な顔で聞いているのを確認して、説明を続けた。


「人を襲う魔物はいますが魔族と言われる種族とは共存しています。宗太さん達の世界のお話出るような悪い魔王等はいないので安心して下さい」


 えっとした顔を宗太がシェスカに聞いた。


「え~と……魔王はいないって言う事は戦う旅に出るとかはないって事ですか?」


 シェスカはちょっと苦笑いで答えていた。


「旅に出るかは宗太さんの自由です。一応ですが……こちらから旅を強要する事はありません」


 それを聞いた宗太は、ちょっと残念な気持ちがあったが安心もした。

 ほっとした様子の宗太を確認したシェスカはそのまま話を続けた。


「今回は特別に私が身体を授けますので成人からの人生を送っていただけます。生前より若返ってますし、イケメンにしておきますね!他にも能力を授けたいと思っていますが何か希望等はありますか?」


「ホントですか?」


 成人からなら大分自由がききそうだなぁ……イケメンはまぁ損はないし、前より若いのは助かる!


 シェスカも笑顔で頷いたので宗太は考え始めた。


 これまでただがむしゃらに毎日働いてきただけの人生を送ってきた宗太だが子供の頃からやりたい事があった。

 ただ能力的なものがあるのか分からなかったが、とりあえず聞いてみる事にした。


「宿屋の経営とかをしてみたいんですが……何か適したものはありますか?」


 はいっ? っとした顔でシェスカが宗太に聞いた。


「宿屋の経営ですか? ……ちょっと待って下さいね」


 宗太の予想外の要求にシェスカは慌てて能力探し始めた。

 これまでの転生者は皆剣や魔法の能力を求めていたし、きっと大多数はそちらを求めるだろう。

 シェスカは能力を探し終わり宗太に告げた。


『宿屋の経営自体をする能力はありません……ですがっ、必要なものや補助する能力はあります。そちらがこれになります』


 そうシェスカが言いながら念じると、宗太の目の前にパソコンの画面のようなものが現れる。


 魔法

【建築魔法】ユニーク☆

【属性魔法(全)】

【回復魔法】


 スキル

《農業スキル》

《料理スキル》

《接客スキル》

《計算スキル》

《弓スキル》

《斧スキル》

《解体スキル》


 リストを出したシェスカが不安そうな感じに宗太に言った。


「まぁ……この辺りでしょうか」


 肝心の宗太はシェスカが提示したものを見て興奮がMAXになっていた。

 ホントに魔法や能力って言うか、スキルを手に入れられると実感が湧いてきたからである。


 しかし、疑問な部分があったので宗太はシェスカに質問した。


「あの~女神様……ちょっと気になる所があるんですが……」


「シェスカでいいですよ! どちらでしょうか?」


 突然名前呼びOKを貰い戸惑いながら宗太は質問を続けた。


「じゃあシェスカ様……まず魔法の【建築魔法】って言うのはなんでしょうか? 横に書いてるユニークって言うのも気になります。他にスキルも戦闘するようなスキルもあるのが気になってます」


 シェスカは一瞬ふてくされた顔になってから宗太に言った。。


「シェスカだけでいいのに…………え~と……【建築魔法】ですが、私が今創った魔法です。宿屋を建てるのに必要かと思い用意しましたので、後ほど使い方を見て下さい。戦闘スキルや農業スキルは、自給自足で生活をする上で必要だと判断しましたが……他に必要なものはありそうですか?」


 シェスカの答えに少し不安気に宗太が返事をした。


「ありがとうございます。とりあえず大丈夫で……あ~ちょっと心配なんですが…………言葉とかってやっぱり違うんですか?」


 言葉は分からないと実際に困るもんな。


 不安そうな宗太の質問にシェスカが笑顔で答えた。


「言葉に関しては知識をあなたの身体に覚えさせてから転生させますので安心して下さい。他にも《鑑定》もスキルにつけておくので魔法やスキルは向こうで調べて下さい。では……そろそろ時間ですのであちらに転生させますが、他に何かありますか?」


 宗太はシェスカの答えに対して頭を下げて礼を言った。


「色々ありがとうございます。いただいたものを頑張って使って楽しく宿屋をやっていけるように頑張ります。最後に聞きたいんですが……シェスカ様とはもう会えないのでしょうか?」


 シェスカは少し嬉しそうに答えた。


「基本的には会えないですが、聖域と言われる場所で私を呼べばまた会えるかもしれませんね」


 それを聞いた宗太は笑顔でシェスカに言った。


「わかりました! 新しい人生を頑張って立派になってまたお会いしたいと思います」


 シェスカはにこやかに念じ始め、最後にこう言った。


「あなたの新しい人生に幸がありますように」


 その声を最後に宗太は意識を失った。


 次に目を覚ました時…………新しい人生の始まりだ!!



お読みいただきましてありがとうございます。

誤字、脱字や何かご指摘があれば優しく教えて貰えると嬉しいです。

後、ブクマや評価、感想やイラスト等もいただける方がいらっしゃいましたら幸いです。

よろしくお願い致します。

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