初めての狩り
役割分担を決めた宗太達は、それぞれの作業に入ることにした!
リュシアが栽培! 宗太とミリアは狩り!
それぞれ別れて作業に入ったが、宗太の初めての狩りはどうなるか?
H29/7/10 修正致しました。
「じゃあリュシアさんこれでお願いします!」
宗太はリュシアに作物の種を渡した。
「はい。ソータさんもミリアの事をよろしくお願いしますね! ミリアもソータさんのご迷惑にかけようにね!!」
「任せて下さい!! っと言いたいですが……ミリアちゃんを結構頼りにしてます!」
「もう~お母さんは心配性だなぁ。私は大丈夫だよ~!」
ちょっとミリアちゃんがふてくされたのか、ほっぺが膨らんでて可愛い。
でも……実際狩りなんてした事ないし、手伝いでも経験者のミリアちゃんの方が絶対出来そうだ。とりあえずやってみるしかないし、そろそろ出発するか。
「ミリアちゃんそろそろ行こうか! ……じゃあリュシアさん行ってくるのでこっちはお願いします」
「は~い! じゃあお母さん、行ってくるね~」
「いってらっしゃい!こちらは大丈夫ですから、2人共気をつけて下さいね!」
リュシアとの挨拶が終わり、宗太とミリアは宿を後にした。
思えばまだ2日目だけど…………この場所から離れるの初めてだなぁ。ちょっとワクワクしてきたぞ!
「ミリアちゃん! 今日はあんまり時間もないし、本番は明日にして下調べを中心に行こうか!」
「そうですね~……暗くなると魔物がいっぱい出てくるかもしれませんし、その方がいいと思います!
ん~やっぱり魔物は夜に活性化するのかな……。
「そういえばミリアちゃんは狩りの手伝いをしてたって言ってたけど……どんな事をしてたの?」
「え~と、何度かは実際狩りをした事もあります。ただ捕まえたのを解体するのが多かったです!」
なるほど……とりあえず狩りが出来ると言うのはでかいな!
ミリアちゃんと1時間位話ながら歩いていると、ミリアが突然その場にしゃがんだ。
「ソータさん…………少し先ですが、何かいるようです」
「えっ本当に!?」
俺には全然見えないし……なんでわかるんだ?
「ミリアちゃん…………俺には全然わからないんだけど、何でわかるの?」
「姿は見えませんけど、微かですが匂いと気配を感じます! 犬族にはかないませんが、私も獣人なので人よりは匂いとかがわかるんだと思います!」
ミリアの説明に宗太はへ~と関心していた。
「なるほど……じゃあ、そろそろ準備した方がいいね」
そう言って鞄から弓矢を取り出す。
「まだ森からは少し遠いので、強い魔物とか魔獣とかではないと思いますが……用心はした方がいいと思います」
宗太はミリアの言葉に頷き、弓矢を手に持ちながら歩を進めた。少し行くとミリアが小声で話かけてきた。
「……ソータさん。あそこにラヴィが2匹います……」
「あれか…………まだ結構距離があるけど……もっと近づけるかな……?」
「……もう少しならいけると思います……」
「じゃあ行けるギリギリまで近づこう。判断はミリアちゃんに任せるからギリギリでストップして!」
「あんまり自信がないですけど…………頑張ってみます!」
ミリアとのやりとりが終わり少しずつ、ゆっくりと進みだす。少し進むとミリアが立ち止まり、手でストップをかけてきた。
「…………ここが限界です」
ミリアの言葉に頷き、宗太は弓を構えた。
ゆっくりと弓を引き狙いを定める。初めてなのに凄いしっくり来る。そう思いながら弓を放った。
ビュンっと言う音がし、目標に向けて風を切っていく弓矢! 目標に到達するとドサッと言う音と共に倒れたのを確認した。
宗太が放った矢は見事に1匹のラヴィの腹部を貫いたのだ。宗太はそれを確認すると、すぐに第2射を放った。
逃げようとするラヴィだったが、突然の事すぎて単純な動きしかとれず宗太の矢の餌食となった。
「ふぅ~…………」
獲物を狩り緊張がとけたのか、長く息を吐いていた。
「ソータさん凄いですっ!! 1匹ならまだしも……2匹もやっちゃうなんて!!」
「ありがとう!でも、凄い緊張したし疲れたよ!」
「お疲れ様でした! あっ私が解体しておくので、宗太さんはゆっくりしてて下さいね」
「ありがとう……お言葉に甘えるよ!」
「はい! 任せて下さい!!
狩りが成功した事に、終始嬉しそうなミリアが笑顔でラヴィに走っていった。
ミリアを見送った宗太はその場に座り込んだ。ふと弓を引いた手を見ると……手は汗ばんで震えていた。
「ふぅ…………初めてだったけどうまくいってよかった」
こうして宗太の初めての狩りは、無事に成功したのであった。
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