女神との出会い~女神の提案~
人生初の小説投稿です!
とりあえずまったりと話を進めていきたいと思いますのでお付き合いいただけると嬉しいです。
とりあえず女神に会って話をする所まででの話です!
異世界自体は次の次位でいきたいと思ってます。
H29年6月29日修正致しました。
「んっ……」
目が覚めるとそこは見慣れない草原だった。
自分の辺りを見渡すが見えた限りでは何もなかった。
それにびっくりしながらも、冷静に考えてみた宗太は目が覚める前に聞いた話を思い出していた。
「ホントに異世界に来ちゃったんだ…………」
徐々に冷静になりながらこれまでの事を思い返す。
宗太は仕事が終わり、帰宅前にコンビニに寄って晩御飯を調達して店を出ようとした瞬間――。
「金を出せっ!」
目の前に刃物を持った男が飛び込んできた。
帽子を深くかぶりマスクをしているので顔は見えないが、刃物を持つ手と発した声は震えていた。
回りの人達が悲鳴をあげる中、宗太は冷静でいた。
格闘技や護身術に覚えがあったのと、相手が突発的な犯行で特に刃物を使いこなせてないと判断し、犯人に声をかける宗太。
「とっとりあえず落ち着きましょう! こんな事してもしょうがないですよ!」
最初は相手がどう動くかわからないのでやめるように宗太は犯人に声をかけてみたが……逆効果だったようだ。
逆上した犯人が言った。
「うっうるせぇ! お前なんかにそんな事言われる筋合いなんてねぇんだよ! さっさと金出せやっ!」
宗太の言葉に犯人が興奮して怒鳴りながら刃物を振り回す。
このままでは誰かが怪我をしてしまうと思い、タイミングをみて宗太が声を上げて犯人に飛びかかった。
「おりゃっ!」
コンビニの入り口で犯人と揉み合いになっている宗太をコンビニのお客さんや店員が固唾を飲んで見守っていた…………。
揉み合いの末に宗太の投げ技で犯人が地面に投げ飛ばされた。
それと同時にチャリーンッ! と言う金属が地面に落ちた音とドサッ! と音が同時にしたのだ。
投げ終わった宗太は周りの人に声をかけた。
「誰か警察を呼んで下さい!」
しかし、回りから聞こえてきたのは悲鳴だった。
「きゃぁ~―――だっ誰かぁ~きゅっ救急車っ!」
何故悲鳴が……それに、救急車? と宗太は疑問に思うと同時に身体の異変に気がついた。
なんか…………お腹が熱い…………。
宗太はお腹の痛みのある部分を手で押さえた。
手には生暖かい上に、濡れた感覚があったのを感じた宗太だったが、更に何が身体中で上がってくる感覚し、咄嗟に手で口を押さえた。
「ぐふっ……ごほっごほっ…………」
宗太が口を押さえていた手を見ると…………掌は真っ赤になっていて腕にも垂れていたのかYシャツの袖が血まみれであった。
取り押さえた時に刃物が手から離れたのだが、そのまま地面に押さえつけた時に跳ね返ってきた物が自分の腹部に刺さってしまったようだ。
徐々に身体から力がなくなり、温度も下がってきた。
力のない声で宗太は言った。
「あれっ? …………俺死ぬのかな?」
そう言いながら宗太は目が閉じてしまった。
しばらくして目を開くと――――そこは真っ白な何もない空間だ。
周りをキョロキョロと見渡した宗太はとりあえず言ってみた。
「ここはドコ? 私はダレ?」
とりあえず言ってみた宗太だが、別に自分の事は忘れてはいない。ただ…………どこなんだろう……見た感じ真っ白で遠くにも何もなさそうだ。
すると……背後から女性の声が聴こえてきた。
「ここは空白の間――あなた方人間の所でいう天界ですね。死んで無になった者が訪れる場所になります」
突然背後から聞こえた声にビックリした宗太が振り向くと……そこには神々しい眩しい光を放った女性が立っていた。
宗太が女性を見ている眼が光に慣れてきたのかしっかり見えるようになった。
立っていた女性は、透き通るような白い肌をしていてブロンドで少しパーマがかかっている髪が腰まで伸びていた。
顔も鼻が高くパーツも整っていて美人である。身長も自分より高い。
更には、細いのに胸やお尻が出ている…………立派なお山が……。日本人離れした体型や顔を見て、宗太の率直な感想は……どっかのスーパーモデルかよ! っとでも言いた気であった。
ただ急に実際突如現れた女性に訳の分からない事を言われた宗太はきょとんとしてしまったが、我に返って女性に尋ねてみた。
「あの~貴女はどなたでしょうか? 後、貴女の言う通りだとすると俺は…………死んだって事ですよね?」
すぐに女性からの返答がきた。
「私はあなた方の世界を治める女神。名はシェスカと言います。残念ながらあなたは亡くなりました」
「やっぱり死んじゃってたか~……まぁしょうがないか」
死んでしまった事をあっさりと受け入れた宗太を見てシェスカは少し驚いていたが、一呼吸して話を始めた。
「以外とあっさりしてますね……では話をさせていただきます。
実はあなたがあそこで亡くなるのはこちらとしても予想外でした。本来であればあの後すぐに巡回の警官が来て犯人が捕まる予定でしたが、まさかあなたが取り押さえると言う行動に出たのは……私としても予想外の出来事でした」
シェスカの言葉を聞いた宗太がちょっと考えていた。…………考えた結果宗太はシェスカに尋ねていた。
「一応確認なんですが……今の話的に……俺って、余計な事をして勝手に死んでしまった感じですか?」
宗太の言葉にシェスカは即答で答えていた。
「言ってしまえばそうですね。ただあなたの行動自体は評価すべきだと思い、ここに来ていただきました。
先程死んだらここに来るといいましたが、本来であれば……まず最初に、こことは違う場所で天使達による選定を受けてもらいます。次に前世の記憶を抹消し、その後に選定した世界に新たな生を受けます。」
シェスカの言葉を聞いていた宗太だが、ふと疑問に思い更に質問した。
「という事は……俺は特殊なケースでここにいるという事ですよね? それに~次の生を受けるっていう事は生まれ変われるんですか?」
シェスカは宗太の質問ににこやかな笑顔で答えていた。
「もちろんあなたにも次の生を授けます。特殊なケースと言えばそうですが、ただ単純にあなたの行為に私が興味を持ったと言っておきましょう。なので、あなたの次の生も他の人とは違うものを考えてますが……聞きますか?」
シェスカの答えにブルッとし、興奮した様子の宗太が言った。
「ホントにですか? 是非聞かせてください!!」
宗太はシェスカの説明と問いに興奮を抑えれないようで身を乗り出し気味にシェスカに対して勢い良く頷き、待ちきれない子供のように次の説明を待っていたのであった。
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