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国立手野大学シリーズ

日本魔術師連合会

作者: 尚文産商堂

明治時代、魔術師制度が神秘省設置とともに公的組織としてできた。

その時、国家が魔術師を統制する目的で、強制加入団体として設立されたのが、日本魔術師連合会である。

魔術師と言うのは、当時、陰陽師と同一視されていた。

だが、西洋魔術が流入すると、主に西洋系の魔術師と、古来からの陰陽術の2系統に分かれた。

これらを統一して魔術師と呼称することにしたのは、当時の化狼長官(かろうちょうかん)である釜良主水(かまらもんど)である。


陰陽師の家系の末として生まれた釜良は、明治新政府の魔術及び魔族の担当として呼ばれることとなった。

新政府の中の一人が、釜良と古い友人であり、その縁の為だ。

初めは神秘頭(しんぴのかみ)という名前であったが、陰陽寮を統合し、神秘卿(しんぴきょう)と改名。

内閣制度の発足前に、宮内大臣のもとに、化狼寮が設置され、これらを全て一括して管理することとなった。

宮内省傘下に、なぜ設置されたかということは全くの謎である。

一説によれば、国家の安寧秩序を守るため、また天皇による祭祀の補助の為、その他の省庁などにてきせつなところがなかったためなど、さまざまな話があるが、どれも定説になるに至っていない。


化狼寮は内閣制度発足後に化狼庁となり、さらに1916年4月1日、化狼省となる。

しかしながら、宮内大臣の元に置かれているのは相変わらずであり、魔族や魔術、陰陽道など、魔術系統の権限を有するにすぎなかった。

だが、化狼庁時代、あまりにも増えすぎた魔術師、陰陽師の類の資格制度を一本化し、等級を定めた。

これが、現在の資格としての魔術師である。

さらに、魔術師を監督するため、国の関与があるようにし、そのための組織を作った。

それが、日本魔術師連合会と呼ばれる組織である。

この組織は、現在でも存続しており、その会員数は、世界でもトップクラスとなっている。

また、歴史も十分に古く、世界魔術連合の原加盟団体となっている。

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