異世界へ
「はぁ、唯はいつになっても唯だね。やっぱり、あのお母さんの血を引いてるだけあるわ。」
「そこまで言わなくても・・・、由真ちゃんもお母さんの血ひいてるじゃん!!」
う~、恥ずかしい!!
「あー、よしよし。すねないの。ほら、新しいカフェみえてきたよ。」
あっ!!ほんとだぁ!!
「・・・・・・みゃあ・・・」
そのとき、か細い鳴き声が聞こえた。私はその声のほうを見た。するとそこには・・・、
「大変!!早く手当てしなきゃ!由真ちゃんも手伝って!!」
そこには、身体中が血だらけの小さな猫がいた。私は、慌ててその猫を手当てしようとしたが、その猫はフラフラと暗い路地に向かって歩いていった。
「ちょっと、待って!だめだよ!!その怪我じゃあ・・・」
私は急いで連れ戻そうとした。後ろで由真ちゃんがなにか叫んでいたけど、構わず追いかけた。
「待って!」
私は、暗い路地なかにはいった。すると、
「きゃっ!!」
路地のなかから、誰かに引っ張られるような感じがした。
「唯!!」
由真ちゃんが私のてをつかんだ。そのとたん、私は、路地の奥に引っ張られ、意識が無くなった。
ここまで、付き合ってくださった方ありがとうございます!!これから、2人の物語が始まります。2人を見守って下されば幸いです。