「拾ったゾンビが強すぎる 〜ランプ農場物語〜」
最新エピソード掲載日:2025/11/13
人が寄りつかない森の奥に、ぽつんと農場があった。
畑を耕し、家畜にエサをやり、夕方には薪を割って風呂を沸かす――毎日がそれで完結する、のんきで退屈な場所。
農場主デノック=ランプは、いつもにこにこ笑い、もう一人の若い女性エイミ=シュローデンは額に汗を浮かべながら畑で鍬を振るっている。
エイミは、元・勇者隊。
武器を簡易な鍬に持ち替えて、畑を耕し、家畜に餌をやり、時には野生動物を追い払っている。
――そんな暮らしに、突然穴が空いた。
森の奥から地響きがして、農場の裏手にドーンと大穴がポカリと口を開けた。
それからというもの、今まで誰も来なかった農場に、冒険者や商人がぞろぞろと押し寄せる。
エイミは内心「どうしてこうなった」と頭を抱えつつも、変わりつつある日常に、少しだけ心がおどっていた。