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はじめまして!ご訪問ありがとうございます。
魔法×恋をテーマにした物語を、今日から連載スタートします。
初日は3話更新、明日からは1日1話のペースで投稿していきます!
どうぞ、魔法学校での世界を楽しんでいただけたら嬉しいです
(どうして田舎の女の子が、こんなに剣術に長けているんだ?)
魔物が女の子を襲っているのがみえたから、急いでかけつけた。でも、僕がついたころには女の子が一人でほとんどやっつけてしまっていた。僕も最後の方、少しだけ手伝って、すべての魔物を追い払うことができた。
風に乗ってやってくる魔物・キラムー。
彼女が戦っていたこの辺りは、草原が広がっている地域だ。まわりに障害物がないから、魔物が風で飛ばされては、家や木にぶつかって暴れていたみたいだった。
女の子って、守ってあげるものだと思ってたのに──
こんなにかっこいい子もいるんだって、僕は驚いた。
魔物を追い払った後、二人で木のそばに腰を下ろした。
もうちょっと話してみたいな、と思った。
「どうして君は、女の子なのに剣が使えるんだい?」
「ほら、目とか髪の色、ちょっと変わってるでしょ?だから、いつか狙われるかもって……小さい頃から剣、習ってたの。」
「そっか……すごいな。僕、助けに来たのに……もう終わってたから、びっくりしたよ。」
この国では明るい色の髪、目の色も様々だ。でも黒色は珍しい。この女の子は黒髪で濃い茶色の目。とても珍しいもので、このような容姿をした人に僕は今まで会ったことがない。
一方で、王族は赤い目をしているのが特徴だ。赤い目は王族にのみ受け継がれる遺伝子だからだ。僕は王城から出ると、髪の毛はこげ茶色に、瞳は紫に変化する魔法がかかっている。王族の子どもであることを隠すためだ。
彼女の目は黒くて、でもその中に金色の筋が見えるような不思議な色で──夕日に照らされて、とてもきれいだった。
見つめた瞬間、時間が止まったように感じた。
胸が、トクン、と高鳴った。
どれくらい話しただろう。
気がついたら、空は夕焼け色に染まっていた。
「あ! いけない! 門限までに帰らないと!」
「あ、待って。最後に教えて。あなたの名前は?」
「僕の名前は…」
この一瞬の時間が、ずっと続けばいいのに。
そんな風に思った。
子どもの頃の僕は、その気持ちが何なのか、まだ知らなかった。
ここまで読んでくださってありがとうございました!
次回より、ヒロインが登場します。どんな仲間と出会い、どんな運命に巻き込まれていくのか……
少しずつ描いていきますので、どうぞお付き合いください♡




