第三話 ダンジョン試験
俺は目の前にスライムを見る。こういうときは確かステータス、だよな。
とりあえずまずは、スライムのステータスを見る。
種族名スライム 名前なし レベル1
ステータス HP 5 MP 5 スキル なし 装備 なし
攻撃 1
防御 1
魔法 1
魔法防御 1
素早さ 1
なるほど。まじでゲームの序盤敵キャラって感じだな。
初戦闘とかやべーよ、死ぬかもしれねぇ、どうしよう、どうしよう、とか考えてたけど、全然そんな心配しなくて大丈夫だったわ。
これは余裕で勝てますわ!
ハイフラグ立てたー!
と思ったそこの読者さん。
フラグではありません。
そんな事を考えていると、スライムが体当りしてきた。
ちなみに、俺のステータスはスライムのステータスの2倍だ。
スキルは、「勇者」というスキルと、「鑑定」だった。
「勇者」は、ショップや、レベルアップ時に取得できるスキルに、勇者専用スキルが追加されることで、
「鑑定」は、レベルが1から10まであって、このレベル+自分のレベルが、
相手と同じかそれより低い場合に、ステータスを見られる、というスキルだ。
多分だけどこのレベルは、使うことによって上がると思う。
さて、俺は、あいつのステータスの2倍(笑)なので、余裕で倒せる。なんで二度も言ったかと言うと、これがフラグだと思われないためだ。
えっ?
それを言ったら余計フラグっぽくなるって?
それを言っちゃおしめえなんだよな!
ハイ、ということで、持っていた木の棒で一撃叩き込みじゃ!
よし、1ダメージ!あと5発!
そんな速度の体当たり、俺に取っちゃ、屁でもない!
そうして攻撃を避けつつ、叩いていき、そして、スライムの体は塵となって消えていった。
【レベルがアップしました、HP,MPが5,それ以外のステータスが1,上昇しました。
条件を満たしました。木の棒が、木の剣に進化しました。】
こうして、俺の初めての戦闘は終わった。