第13話「はい、チートかな?」
街に入った瞬間、否、入ろうとした瞬間、眼の前にそれが現れた。
とてつもなくでかい。
そして、圧倒的だった。
「っ〜〜!!」
「あ〜もうっ! だあっ!
「鑑定」!」
種族名 ゴーレム 名前 始まりの街の守り神 レベル10
HP 500 MP 5 スキル なし
攻撃 500
防御 500
魔防 5
魔攻 500
素早さ 5
「物理特化か!しかも魔防まで高いとは!
こいつチートだろ・・・!!」
序盤からこれを用意してくるわけか!
運営は腐ってんのか!
あ、犯罪まみれで、腐ったあとだったわ。
っていうかそんなことよりも!
あいつはスピードが遅いし、
うまく避けながら戦えば良さそうだけど・・・
「うおっと!?」
かなり離れていたと思ったんだがな!?
「でかい分リーチが長い!」
俺の考えを補足するようにシノブが言った。
そりゃそうだろうな!
着々と攻撃を与えているのは与えているのだが。
どうしても、このリーチのせいで遠くまではなれなければいけないため、一発一発のダメージは少ない。
かと言って離れて魔法を打つにもMP にかぎりがある。
厄介だが、時間がかかるだけで一方的に攻撃できる。
1時間ほどたち、体力が残り1/3を切ったときだった。
近くに生えていた大樹を、引っこ抜き、俺に向かって投げてきた!
「はぁ?! ありかよっ、そんなの!
魔法剣!!」
残っていた僅かなMPすべてを使って攻撃する。
その大樹を真っ二つに割った、のは良かった、が、眼の前には、すでにやつのリーチの中だった!!
終わってしまう、のか?
そう、諦めかけたとき、黒い影が、俺の横を通り、そして、リーチ外まで出ることができた。
そうだ、俺には仲間がいるじゃないか!
どれだけお約束を破られたって、隣に立つものの安心感がある。
まだ負けてられない!
・・・この物語の尺の都合上なぁ!
すべて乗り越えて、お前を倒す!




