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第11話 「現実、だからこその、覚悟」
「街とかにはいかないのか?」
俺は思ったことをそのまま言う。
「いや、死んだらどうすんだよ。
おまえなー、意識が足りてないんだよなー。
自分で自分の身ぐらいは守れるようにならんと死ぬぞ。
それに、 pk…
いや、なんでもないな。
取り合えすレベル上げは大事だ、
最優先事項だぞ!」
・・・なんか聞いてすいませんでした。
そうだ、この世界では、いつ死ぬかわからないんだ。
それは元の世界でもそうだったけど、
この世界では段違いだ。
それを自覚したと同時に、手のひらから汗が吹き出てくる。
それを振り払うように俺は顔を向けた。
「よし、行こう。」
その目には、何が宿っていたのだろうか。
それは誰も知る由はない。
そして俺達はレベル上げのために、始まりの街・・・の手前の草原、エリア1でレベル上げを始めたのだった。




