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水屋詩集  作者: 水屋 燈
6/40

人形劇

ストライプの布を壁に掛ければ牢獄に

丸いラグの中は僕が居ていい場所だ

時計の針は気づいた時には止まっていた

毛布を被って蹲る

ドアは閉まっている

窓は一切の風を通さず

一定の温度が保たれ、

僕はただそこにいる

心臓の音と、痛みだけを頼りにして

洪水で溺れ死んだ人形たちが、遠く、

カーテンの閉じられた部屋で、動く


肩を震わせ泣いている僕を囲むようにして

いつか夢に見た君たちが僕を作ってくれている

なくなった僕を、


『世界はもっと綺麗なはずだった』


エイプリルフールはパステルカラー

ハロウィンはとびきり恐ろしく楽しく

クリスマスの飾り付けみたいに


僕はもう動けないんだよ

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