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水屋詩集  作者: 水屋 燈
24/40

マスカレード


なんにもないじゃないか

君が言うから来たっていうのにさ

終わったパーティー会場みたい

料理だけは一級品、

最悪のジョークだらけ

これやっぱ不味いよ

君が言うから来てやったってのにさ

誰もいないじゃないか


甲冑並ぶ廊下

革靴が音を立てて

どうせ知らない顔だ

コートの裾が風を切って

君が私を呼んでいたのにな


私が言ったって馬鹿らしい響きがあるだけだ

君が言うから面白かったのにな


なんにもないじゃないか

君が私を馬鹿にしていたのにさ

孤独の城を笑っていたのにさ

君のほうが何もないじゃないか


もう少しだったものを

君がやめにしたんじゃないか

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