表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
水屋詩集  作者: 水屋 燈
2/40

眠りながらにして花は愛でられない / 青い想い

「眠りながらにして花は愛でられない」



快晴の空 蒼い空

浮く僕の歌声を

誰かが聞けばまた過去へ遺し

遠く山の朝焼けを

誰かが聞けばまた未来想う


明くる朝 見えず花の色

風は行く

人は語り部。

また夏が来る

君は春

風鈴の音、知らせ 君を探すと


あゝ美しきや 根づく花

瞼が閉じたとて 見える様に

白く焼きつく花を僕は選ぶ

向こう日きっと、君届く


白む空 明くる朝

君は行く

人は語り部。

どうか聞け




「青い想い」



貴女の影を追い、

暗い、月のない夜

星のない夜

水に濡れたレンズの奥に

オレンジ色の落星を

一度見た日を忘れずに

声を、姿を、名前を、


全て分からない

ぼんやりとした女性(ひと)の記憶だ

私の知る誰でもない

ただ そういう存在なだけだ

貴方は貴方でしかない


少し赤と黄を帯びた街灯

色。

海は暗い。暗青。

手を置いたその煉瓦はいつから

寝静まる


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ