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欠落
かなしいから傘をさそう
私のために
私のこころのために
どうしてこうも、ぼくは苦しんでいるんだろう
数字上の問題か、存在しない記憶が
ぼくの空白の時間を灰色に塗る
ページは無駄に終わり、
誰かのため息でぼくは傷つく
なにがあるんだろう
これ以上の人生に
あなたのいない人生に
価値や意味の値札を剥がして、
ただそれだけでいたかったのに
心臓は幾度となく刺され、
空想ばかりのぼくを殺して
数字上の問題が、
ぼくの社会不適正
いつも誰かが怖くて、
だから逃げたのにね
生まれたとて、生きる能力は平等じゃない
愛してとは言わない
ただ、一人で歩ける足がほしい
それで人生は生きれるはずなんだ
あなたがいなくったって、