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水屋詩集  作者: 水屋 燈
13/40

問答

僕が生きている言葉を発する前に

今死のうとする音をいつもきいている

大声(ノイズ)に掻き消されないように

静かな、静かな場所目指して歩いている


弱冠数年の命で

意志だとか価値だとか、

あと何十年とあるならば

僕に時間を。

どうせどうだっていいのなら

何になりたいかなんていいじゃないか

生きていたいか?

夢は何か?

春は好きか?

問答無用

死んでいくのだから


ただの一人として生きていたい

ただそれだけで生きていたい

だからそのために詩をかきたい

それでいいじゃないか


人生何年と重ねない内に失った怒り

噛み締めて嘆いて

かつて何も見えなかった僕にとって

唯一無二の目だったのに。

生きるのには支障がない

そんなもので僕は死んでいく

そんなものに殺されている

誰かの声が聞きたくなくて

以外の声に消されたくなくて

せめて僕の心だけで

どうかいきさせてくれと




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