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第三話〜天国〜

「つーか、天使の使いって・・・・」

「はい。夜久野 龍鬼さん。あなたが選ばれたんです」

「何回も言わなくたって、それはわかるんだよ」

「えぇーーと・・・じゃあ何がわからないんですか」

首をかしげている。サン。

「だから、その天使とかつーのは何なんだよ」

「そのまま天使。ですよ?」

ダメだ。こいつと話してると本当に、殺したくなってくる。

「わかったから。もう出て・・」

「本当ですか!?」

サンがいきなり大きな声を出したので、うかつにもビックリしてしまった。

「いや〜良かったです。私その、説明とかへたくそでぇ〜。怒った様な顔してるんで心配だったんですけどぉ。元々そんな顔なんですね。わかってもらえて本当に良かったです。じゃぁ・・・・行きましょう」

人の話を最後まで聞かないで、サンは勝手に話を進めている。しかも説明とか全然わからなかったし、元々怒った様な顔って・・・本気で殺してぇ。

今、近くにほうちょうか何かがあったら迷わずにサンを殺そうとしただろう。

しかも全然出て行く気配がない。

俺はいすから立ち上がった。

その辺ブラブラしてりゃあ、どっか行くだろう。

「何処にいくんですか?」

そんなサンの言葉を無視して部屋を出て行こうとすると・・・

ドスン!!!!

何かものすごい力に引っ張られて後ろにたおれてしまった。

「ゴメンなさい。手加減するの忘れてました。ゴメンなさい」

サンはまた俺の前に来て土下座した。

何か怖くなってきた。この女・・・・・・・・。

サンは俺の顔を見て言った。一言

「行きましょう」

『何処に』と聴こうした瞬間。ボワッと体が浮いた。

「え・・・・」

「レッツゴー」

「なぁぁぁぁーーー」

周りは真っ暗くて、何処かに落ちていっている。

5・6秒して今度は真っ暗かったのが、真っ白になって・・・・・

ドスンッッ

「痛ってっっ」

思いっきり落ちた。

「ゴメンなさい。私まだテレポートとか上手くなくって・・ゴメンなさい」

また謝っている。

「もう、しゃべんなよ。うぜぇ」

俺がそう言うと、サンはニコッと笑って、口に指をあてて左から右へ、チャックをしめる動作で動かした。

こういうのは本気で嫌いだ。お前は幼稚園児かよ。

「ったくよぉ。此処何だよ」

俺が今居るところは雲だらけ。雲の上に立っている。見わたす限り、雲、雲、雲。

サンはんーんーうなりながら、必死で手を動かして何かを伝えようとしてる。

本当に幼稚園児かお前。

「しゃべれよ・・・・・・・」

俺がサンをきつく睨んでやると、顔を真っ青にして土下座をした。

「ゴメンなさぁい」

サンには何を言っても無駄のようだ。

「で?此処は?どこ。」

「・・・・・・・・天国?です・・・・・・」

何で疑問系なんだよ。天国て俺殺されたのか?こいつに。

「あの、ゴメンなさい。私じゃわかりづらいですよね。ヒービス様に詳しく最初から説明してもらった方がいいですね。ついてきてください」

サンはそう言うと歩き出した。

最初から、ちゃんと説明できる奴がいるんなら、さっさと連れて行けよ。

俺だって訳もわからずにこんな所にいるのはごめんだ。訳がわかってもこんな所居たくねぇ。

普通の人が見たら綺麗なんだろうが、俺は此処が嫌いだ。どうも居心地が悪い。

しばらく歩くと、雲でつくられている大きな建物があった。

サンがその建物の中に入ったので、俺も入ったら、吐き気がするほど中は気持ち悪かった。

別にゴミで埋め尽くされているとか、虫が湧いているとかそう言うのじゃない。

むしろ、一面真っ白の雲でこんな綺麗なところこの世に二つとないだろう。というぐらい

綺麗。

だけど俺は早く此処から出ていきたかった。何かこの中にいると自分が異物のように感じるのだ。

長いろう下をしばらく歩くと大きな扉があった。

「ごめんなさい。すとし待っていてください」

また謝りやがった。本当に何回謝れば気がすむんだよ・・・・

サンは扉を開けて中に入っていった。

サンが入る時に扉の隙間からチラッと、見たえた部屋の中は此処と同じように、真っ白で何にもなかった。




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