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ちゃりーん

作者: りんごさん

 その日の夕食は煮付けだった。2パック390円の売れ残り、1パック値引いて176円。

 おこたの上は準備万端、新聞紙。飛び散るうろこ、ばっちこい。

 そうそう、サンマにうろこの覚えがないけど、あれって網の段階で他のサンマにこすれて剥がれてるんですって、奥さん。

 という間にうろこは終了。いざ、本体、と。


 ちゃりーん


 え?は?

 魚に包丁を突き立てた瞬間、お金に変わった。転がる硬貨。

 えっと?なに?これは、ラノベ的な?実は魚は魔物だった、とか?経験値ゲットでレベルアップ、チートスキルキターッ!なやつ?

 いやいやいや、そもそも魚は死んでたよな。冷凍とかじゃなし…。

 違う違う!そんなことよりも、だ!


 ぱたん


 倒れる硬貨、100円玉と50円玉。150円。

 …赤じゃーん、2割引で買ってるのに、赤字じゃーん!

 はっ!消えた魚、俺の夕食。買い直しかよ!!


 こうして俺は魚をさばくことが出来なくなった。そして思うんだ。

 閉店間際の切り身盛り合わせ。刺身になりそこねた切れ端が集まった半額のお得品。これを白飯にのせて醤油をかけて、付属のわさびも添えて、海鮮どーん!!

 なにこれ!安くてうまくて最強じゃん!

自分でさばく必要なんてもうないじゃん!

 しかしこれは加工品だろうか?軽減税率の対象だろうか?と。


 レベル?知らんよ。赤字なのに試すわけなかろう。

何度も何度も

投稿失敗で書き直し。

思いの外、短くなりました。

通信環境とバックアップ、大事。

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― 新着の感想 ―
[一言] 目の前の問題を完全に放置しているのに、それなりの幸せを得ているいい加減な主人公が良いです。 やはり人生には、ある程度のいい加減さが大事だと思います。 それはともかく、海鮮丼が食べたくなるお話…
[良い点] 素晴らしい! 面白かったです! [一言] 包丁を刺すと魚がお金に変わる。中々斬新なアイデア。 でも、これってどういう理屈なんでしょうか? 主人公のスキルなのか、それとも包丁に妖怪が憑依した…
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