【掲載!】万羅大学新聞特別付録!:大学の怪談・噂御三家
※本記事は、当大学の怪談特集である。
万羅大学は、大正時代に創設された文化人育成機関が基となっている。
それゆえに歴史は古く、約100年もの間運営されていれば、様々な噂話が飛び交うのも当然のことである。
例として、
・事故で死んだ学生の幽霊が真夜中にでる。
・鎌を持った男が校内を徘徊する。
・変な色の目をした幽霊が襲ってくる。
・男子トイレに全身血まみれの女が出る。
とうように、このような怪談が、ちらほらと出始めたのである。
ただ、約100年の歴史にしては、現存している怖い噂話が思ったよりも少ない。だが、現存する噂話の怖さは一級品である。
その中でも、特に怖く、有名であるのが、「御三家」と呼ばれる怪談・噂である。
「オオヤマサマ」
万羅大学の裏山には、「オオヤマサマ」と呼ばれる妖怪、今も信仰される神様が住み着いているとされている。
古くから一部で厚い信仰を受けていたが、ある夏の暑い日、裏山にて無礼を働いた人間がおり、それがきっかけで「オオヤマサマ」が近くの村々まで凄惨な被害をもたらしたとされている。
具体的に現代語訳すると「首だけを綺麗に失くした遺体が数百体以上発見された」「馬がもれなく全頭、内臓を吐いて死んだ」「生き残った女子供が赤ん坊の泣き声を野太い声で言うだけの人間になった」というものである。
この祟りは現在でも続いており、山で誤って粗相した人間、もしくは危害を与えてしまった人間は、やがて存在そのものが消されてしまうらしい。「オオヤマサマ」の特徴として、真っ黒で異様に大きな手があるのだと、江戸時代の古文書には記録されている。
一説には、関わったすべての人間を不幸にし、その様子を楽しむ無邪気な神ともされている。
「穴男」
1990年代に出没し始めた謎の怪異。
深夜2時頃になって、校内の森林や車道を歩くと、サラリーマンのような恰好をした成人男性が出没する。その男性は頭に大きな穴が開いており、顔の中心がない。
ただ本来見えるはずのない向こう側の景色が、映っているだけらしい。体全体にもいくつか穴が開いており、その穴を埋めようとして、声をかけてきた男性を殺し、自分の穴を必死で埋めようとするのだという。
2003年から目撃情報が増えており、その容姿から「穴男」と呼ばれている。ただし、2010年7月12日での車道上にいたという目撃を最後に、現れていない。
「白手」
大学近くの心霊スポットAトンネル。そのAトンネルの怪異と呼ばれていたのが「黒手」である。しかし、2000年代ごろから、深夜の大学での目撃情報も増えており、今なお正体不明の怪異である。
「あぁ・・・あぁ・・・」という掠れた声が特徴的であり、全身が真っ白。宇宙人かと思うほど大きな赤い双眸で、常に黒い口を開き、胴体にはムカデのように多くの手足が歪にくっついている。
目を合わせたら最後、為すすべもなく、「白手」が気分に合わせた殺し方を実行するのだ言う。
具体的には、「砂場に埋められ、全身の穴という穴から血を流して死ぬ」「学校に吊り下げられる」「内臓がすべて抜かれた状態で死ぬ」といったものである。
2009年8月17日、大学の校内をうろついていたという情報を最後に、目撃は途絶えている。
これらの話から、万羅大学には、この世のものとは思えない危険な怪異が存在するのかもしれない。
だが、信じるか信じないかはあなた次第だ。
『著者:オカルト研究サークル部長:米永明作」




